*All archives   *Admin

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2007.06.23 (Sat)

蒼色のとき 第一章 第七話 

あんなことを言うつもりはなかった。
傷つけるつもりなんてなかった。
どうして私はこんなに自分勝手なんだろう・・・
うん、ありがとうお兄ちゃん
でも私、真由にひどいことをしたのに変わりはないから。

【More・・・】

「だって、伊藤くんは秋の・・・」

そう言いかけて真由は口をふさいだ。
それって、その続きってまさか・・・・
真由は私が武史のことを好きだって気づいてるの?

顔を真っ赤にして下を向く
なにかまずいことを口走ってしまったといわんばかりに

確認するのは怖い
けど、知りたい
真由は、何を言いかけたの?


「真由・・・・今のどういう意味」


「・・・・・」

黙って下を向いたまま、私の質問には答えない

「真由!」

私は強い口調で真由に聞き返す。
ここまできて黙っていても
あんまり意味がない
知っていること、全部言ってくれないと
私はどんどん惨めになってくるじゃんか


「・・・秋が、伊藤くんのことを好きなのは気づいていたの」

「・・・・・」

いつから?
いつから真由は気づいていたんだろう
どうして気づかれたんだろう
今まで必死に隠してきたのに
そんなにまわりにばればれな態度をとっていたのかな・・・・

だったら・・・私が今真由に言ったことって
すっごく恥ずかしいことなんじゃないの?

さっきは動揺して気づかなかったけど、私はものすごく恥ずかしいことをしたんだよね!
だって、真由は私が武史のことを好きだって知っているのに、私は真由に武史と付き合ってみないかって言ってたわけだし

それに、今までだって何度となく周りから武史のことをうわさされて、そのたびに否定して
そういうのをずっと真由は見てきたわけで・・・・

恥ずかしい・・・
好きなくせに素直にならないで意地を張っていたのを
真由はずっとみていたんだ
挙句の果てに「付き合ってみたら?」なんて
こんなに恥ずかしいことはない!!

そう思ったらその場に立っているのが恥ずかしくなってしまった。
一刻も早くこの場を去りたかった。

真由に背を向けてドアに向かって走っていく
早く、早くここから逃げ出したい!
今は、この赤くなった顔とあがりきってしまった熱を冷ましたい
真由の顔を今は見たくない!見れない!

「待って!秋!」

真由は私の腕をつかんだ。
振り切ろうと思えば出来ただろうけど、それは出来なかった。

「本当は、秋から直接聞くまで黙っていようと思ったの・・・」


何、それ?
どういうこと?
じゃあ、私が武史のことを好きと言わなかったら
ずっと、黙っていたってこと?
今だって、口が滑らなかったら言わなかったってことだよね?

それって、それってさ・・・・


「秋・・・・」

とっさに私は真由のほほを叩いていた
武史にいつも言われている
口より先に手を出すなって・・・
でも、どうしようもない
抑えられない・・・・

「どうして、言ってくれなかったの?」

「秋・・・・」

「気づいたときに言ってくれたら・・・私が武史のこと好きだって知ってるよって一言言ってくれたら」


そうしたら、こんなに、こんなに自分を偽る必要はなかったのに
どれだけ苦しんだと思っているの?
武史の好きな人が真由だって知ったときに
私はすごく苦しかった
大好きな人が大好きな友達を好きって知って
私が、私がどれだけ苦しんだと思っているの?

「私が・・・どれだけ自虐的な演技を・・・続けたと持っているの・・・・」

どうしてこんなこと言ってるんだろう
よく考えて、私
真由は・・・真由は何一つ間違ったこと言ってない
武史のことを隠していたのは私なのに
なんで真由に八つ当たりしてるんだよ・・・

でも、でも、この気持ち
私はどこにはきだしていいかわからない
真由を、真由を攻めることでしか
私は、立っていられない・・・

「秋・・・・」

え・・・・
真由・・・・?


「ごめんね・・・・」


泣いているの?
真由?
どうして真由が泣いているの?

悪いのは、悪いのは私なのに・・・・



真由はそのまま教室を出て行った。
私は、追いかけることができなかった・・・
だって、追いかける資格私にある?


泣かないでよ・・・
悪いのは私なのに
どうして真由が泣くの?

私をもっと攻めてよ
自分が悪いんじゃないって
もっと私をせめてくれないと
私・・・


「秋・・・・」

「武史・・・・・!!」


「ごめん全部聞いていた・・・・」



・・・・・・!?





ランキングに参加中です。クリックいただけるとうれしいです。




08:38  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

この記事のトラックバックURL

→http://aoironotoki.blog109.fc2.com/tb.php/9-0f87a938
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。