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2007.08.27 (Mon)

蒼色のとき 第7章 トライアングル 第6話

捕まえられている腕にかかる力

悲しそうな瞳


今にも崩れ落ちそうな

その表情に


私は動けないでいる・・・・

【More・・・】

「話なんて・・・・」



「俺は・・・・人を好きになるってことが分からなかったんだ・・・・」



「・・・・・・?」



私がもう逃げないと分かったのか
花沢くんは手を離した

つかまれていた部分が赤くなっている



「それと、何が関係あるの」


人を好きになることが分からない
だから
人を傷つけることも
躊躇しないっていうこと?

そうだとしたら
それは身勝手なことでしかないじゃんか・・・・

なんで、そんなことで
私と直樹くんが傷つかなきゃならないの?





「初めてつきあった彼女は、俺と他の男と二股をかけていた・・・俺は最初から2番目だった・・・・」



花沢くんが・・・・・?
2番目・・・

花沢くんが誰かを2番目にしていたんじゃなくて
花沢くんが2番目だったってこと?


で、それがいったい・・・・



「俺は、その彼女のことが好きだったと思う。けど、つきあっていて、幸せとか感じたことはなかった」



「・・・・・どうして?」



私の疑問に
花沢くんは一瞬黙り込んだ

近くの電柱に寄りかかって
ちょっとだるそうに

そして
少し
つらそうに見えた




「彼女の心が見えなかった。俺といても、ほかの事考えてるみたいで・・・俺は、彼女を俺に振り向かせることばかり考えていた・・・・そして、分かったんだ・・・・他にも男がいたこと」




それは、確かにつらいことかもしれないけど
花沢くんの顔を見れば
本当にその間は苦しかったことは分かるけど・・・・

それと、私を好きということと
何が関係あるの?



「だからさ、彼女と別れたあと、いろんな女とつきあった。ほとんどゲーム感覚。どうすれば女がおちるかとか、どんな言葉が女は喜ぶのかなとか・・・・だんだん、好きってどういうことか分からなくなった・・・・・・



だから、直樹が、秋ちゃんと知り合って本当に幸せそうで・・・・
でも、それが良く分からなかった・・・・一人の人をどうしてそこまで思えるのか・・・



秋ちゃんに出会うまではね」




「私に出会うまで?」





花沢くんと初めて顔を合わせたのは
確か、直樹くんと付き合う前

2回目は直樹くんのことが好きと気づいて
学校まで押しかけたとき


3回目は・・・・急に会いたくなって
また直樹くんの学校に行ったとき


いったいいつ・・・・私のことそんな風に思ったの?




「正直言うと、タイプではなかった。でも、話す雰囲気が、直樹を本当に好きと思ってる気持ちが・・・・ひとつひとつの表情が、頭から離れなくなった・・・・たぶん、これが好きということだって。思い出させてくれたんだ」



さっきのだるそうな表情から一転
体を電柱から離して
まっすぐ私を見た


その目をそらすことができなくて
私はただ
そこに立っているしかできなかった


逃げ出そうと思えば
すぐに走って家に向かうこともできるのに


それができないのはどうしてなんだろう・・・・


頭ではこんなに冷静に考えられるのに
体がいうことをまったくきかない・・・・



それは
花沢くんの気持ちが

私に伝わってくるから?



「秋ちゃん・・・・俺を受け入れて・・・・俺は、君が好きだ!」



「ちょ・・・・ちょっと・・・・待ってよ・・・・」



真剣な表情に
今度は恐怖を感じる


ここで逃げなかったら
私はもう絶対に
花沢くんから逃げられないんじゃないかって・・・


そんな気持ちになる


私は・・・・直樹くんが好き
その気持ちは今でも変わらない


でも、花沢くんのこの目からも逃げられない


どうしよう・・・


手が伸びてくる

きっと私は捕まる



そして・・・・もう二度と

この腕から逃げられなくなる


そんな気がした・・・・・




助けて・・・・

助けて・・・・


体が


動かない・・・・








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08:24  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

★秋ちゃん情に流されたらアカンよ…

花沢の気持ちに同情したのかどうかはわかりませんが、花沢の真剣な気持ちでどうやら秋ちゃんは金縛りになってしまったみたいですね(^_^;)
秋ちゃん時には厳しさも必要ですよ!
大地オサム |  2007年08月27日(月) 09:28 | URL 【コメント編集】

★恋って切ない・・・・。

どんな悲しい小説や映画を見たって泣いた事がなかったのに、
不思議とこのお話を読んでると涙がでてきます。
秋ちゃんの恋の切なさと苦しさが
凄く伝わってくるせいでしょうか・・・・。

この先どーなるのかが、とても楽しみですね(*´∀`*)
潮里 |  2007年08月27日(月) 17:48 | URL 【コメント編集】

★大地さんへ

真剣な気持ちって、うれしいよりも怖いとかそういうイメージがサクラサルにはあります・・・・

それは、好きという気持ちでも、嫌いという気持ちでも・・・

人の真剣な瞳はちょっとした鎖のような気がしたんです・・・・
サクラサル |  2007年08月27日(月) 20:18 | URL 【コメント編集】

★潮里さんへ

私の小説で涙してくれるなんて・・・・うれしいです。

恋はうれしくて幸せなだけじゃないんですよね・・・
誰かを強く思うのは、ときに悲しい結果を生むこともあるんですよ・・・・
サクラサル |  2007年08月27日(月) 20:19 | URL 【コメント編集】

★秋ちゃん!!さらにっピンチ!!(涙)

花沢許すまじ!!・・
秋ちゃんには、つかまって欲しくない!!
情に流されて付き合うとろくなことにはなりません!!
やっぱり直樹と一緒に歩んで行って欲しい!!自分が一番好きだと言える相手と幸せになって欲しいなぁ・・・(涙)
古田 |  2007年08月28日(火) 01:11 | URL 【コメント編集】

★古田さんへ

そうですね、自分が一番好きと思える相手と幸せになれるのが一番ですよね・・・
でも、本当に幸せになるためには、障害を乗り越えなくちゃだと思うんです。

それを乗り越えたとき、2人は本当に幸せになれると思うんですよ!
サクラサル |  2007年08月28日(火) 08:15 | URL 【コメント編集】

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