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2007.06.21 (Thu)

蒼色のとき 第一章 第五話 決意

もう・・・入ってくるなって言ってるでしょうが!!
かわいい妹が悩んでいるのに放っておけないって?
余計なお世話ですから!!
はぁ、お兄ちゃんは気楽でいいな~
いた!!ちょっと叩かないでよ!
は?俺にも悩みくらいある?
だったら一人で悩んでちょうだい!!

【More・・・】

昨日桜木におだてられて、武史と真由の恋の架け橋になってしまった。
なんで好きな男の協力をしなきゃならないんだよ。
はあ、よかった。今日日曜日で。
学校に行かないから真由に会うこともないし。用事がなければ武史に会うこともないし。


「秋!あ~き!!顔出せ!!」


武史・・・・今日は私をそっとしておいて。一人でうだうだ悩みたいの!
主にあんたのことについて。


「秋!顔出さないなら乗り込んでくぞ!!」


しつこい!!クッションを窓に向かって投げるな!!
わかったよあけてあげるから物を投げるな!!


「しつこーい!!何の用!?」


「やっと出てきたか・・・・早く出てこないから近所の視線浴びまくりだぞ!どうしてくれる!」


「知らない。私に関係ない!で、何の用?」


「桜木と何を企んでる」


「え・・・・」


「昨日から桜木が人の顔見てはニヤニヤしてんだよ!おまえ昨日桜木と体育サボってただろ!何を企んでる」


昨日・・・・えぇ、そうですね。確かに桜木と体育サボってたよ。
あんたと真由の恋の架け橋になれと仰せつかったんですよ!
私はお人よしなんですよ・・・・
でも、言えないよね。言ったら反対するに決まってるし。
あ、でも武史にばれて阻止されたということであの計画なしにするってのもありだよね!!


「桜木から頼まれたの」


「何を!?」


「あんたと真由をくっつけようって」


「はぁ?」


「私が真由に、武史は真由が好きだから付き合ってあげて~って言おうと思って」


「よっ余計なことをするな!!!!!」


ふ・・・・作戦成功!!
これで無理に武史と真由をくっつける協力をしなくて済む。
は~一安心。武史がいやだって言ってるんだから、さすがの桜木も無理強いはしないでしょ。


「私じゃなくて桜木に文句いいな~。私今日は一人で寝てたいからバイバ~イ」


武史はまだ何かを叫んでいるけど、無視して窓を閉めてベッドに横になる。
昨日ちゃんと眠れなかったから眠いや・・・少し寝よう・・・


気がついたら朝だった。
目覚ましは・・・・とっくに止まっている・・・
えと、8時・・・・
やばい!!今からしたくしたって遅刻確定!!


「お母さん!どうして起こしてくれなかったの!!」


「高校生なんだから自分で起きなさい!そして階段を走るんじゃない!!」


「うわ~ん!髪のセットに30分はかかるのに!!」


私は急いで鏡の前に立って、寝癖なんだからもとからなのかわからなくなっている髪のセットを始める。
あぁ、こんなことをしている間にも時間は刻々と過ぎていく!!


「秋!もう完璧遅刻だぞ」


「うるさいな~武史こそ遅刻・・・・って!なんでここにいるの!遅刻だよ!!」


なんでここに武史がいるの!っていうかこの無様な姿を見られた!!
ばか~寝坊した私のばか~!!そしてここにいる武史・・・ついでに


「ばか・・・・」


「馬鹿とはなんだよ!玄関で待っててもぜんぜん出てこないから心配してきたんだろうが!なんだ寝坊かよ・・・・」


「なんだとはなによ・・・・」


「ゆっくり髪のセットしろよ。俺ここで漫画見て待ってるから」


「何も私に付き合わなくても」


べつに~といいながら武史はベッドに横になって漫画を読み始めた。
武史は優しい。
きっと、昨日私が寝たいからって言ったの気にしてたんだ。
具合悪いと勘違いさせたのかもしれない。
変な心配かけさせて、私が一番ばかだ・・・・

やっぱり武史のことが好き。
好きだから・・・・
幸せになって欲しいから・・・



「オッス!武史と須藤!仲良く遅刻とはいいご身分だな?」


「さ~く~ら~ぎ~!お前の悪巧みは全部秋から聞いたぞ!!」


「あっ!須藤こいつにばらしちゃったの!!だめじゃん!!」


「うるさい!ちょっと面かせや!!」


武史は桜木の首をしめたまま廊下へ連れ出していった。
頑張れ桜木・・・合掌・・・・


「おはよう秋。遅刻なんてめずらしいね?具合悪いの?」


「ちがうちがう!寝坊しちゃって」


私は首を横に振って否定する。そんな心配そうな顔をしないで真由・・・・
なんか苦しいから。
武史と真由のことを考えてたら寝不足になったなんて・・・・



「なんで寝坊して伊藤くんと二人で登校してくんの?あんたたち本当はどういう関係なわけ?」


またか・・・・こいつら武史が見えないところでちょくちょく嫌味なこと言ってくるんだよね。飽きないのかな、毎回毎回、なんのひねりもないのに。


「家が隣だからって伊藤くんに迷惑かけるのやめなさいよ!あんたみたいなチビ、家が隣でもなけりゃ構われないっつーの!」


放っておけば言いたい放題言いやがって・・・・
なんだ?あんたたちが武史に相手にされないからって嫉妬してんの?私に?
あぁ、これが男だったら一発殴ってやるんだけど、さすがに女に手を出すわけにいかないよね・・・
私は下を向いたまま黙って話を聞いていた。でも、そろそろ我慢の限界かな~


バチッ!!という音が教室に響く。
その音に反応して顔を上げると、さっきまで私にいやみばかりいっている女が両手で右ほほを押さえている。少し赤くなっている。
え・・・・叩かれたあとだよね・・・叩いたのは、まさか・・・


「言いたいことはそれだけ?伊藤くんに相手にされないからって秋に文句をいうのは御門違いよ!!」


口調は冷静だけど、表情がない。
はじめてみるけどわかる。真由・・・怒ってるの?
私がいやみを言われていることに怒ってくれているの?


「真由・・・・」


「秋を悪く言う奴は私が許さない。これ以上秋に何かひどいこと言ってみな。ほっぺが赤くなるだけじゃすまないから」


真由・・・・私のために、ここまでして・・・
私、真由だったらいいや。
真由だったら武史とつきあってもつらくないし、悔しくない。


私は武史も真由も好きだから・・・・
だから武史、私がなんとかやってみる。
真由とうまくいくように私が頑張るから・・・・





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