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2007.08.09 (Thu)

蒼色のとき 第5章 幸せの落とし穴 第9話

つないだ手のぬくもりと

彼女の頬に残る涙のあと

友達を殴ってしまった

右手の鈍い痛み・・・・・


いや、痛いのは手じゃなくて

心・・・気持ち・・・・

【More・・・】

秋ちゃんは優しい
昨日だって泣いていたのは
自分がされたことを怖がってじゃない
俺と卓のことで泣いていたんだ・・・・


自分のことよりも
他人を思いやれる

だからこそ俺は秋ちゃんが好きで
卓もそんな秋ちゃんだから魅かれたんだろう


けど、どんなに友達でも
譲れないものがある


大事な人だから
守りたいとも思う


だからはっきりさせなきゃいけない
卓・・・お前は今
何を考えている?




悪いことをしたと思っていない

卓の口から出た言葉に
俺は何も返せなかった


人を好きになることは
けっして悪いことじゃない
問題なのは
卓が好きになったのは
俺の彼女ということ・・・・



どちらも気持ちを変えることはない
どちらも譲るつもりがない


だから出た答えは


決別・・・・だった



卓は高校に入って初めてできた友達だ


あのころからいい加減だった卓と
気が合うなんて思わなかったけど
話をしてみたら
意外と気が合って
2人でいるのが当たり前になっていた


互いが互いを信用していた
だからどんな話だってしていた

卓の恋愛についても
俺のことについても
なんでも話せた・・・・


それがこんな形で
離れることになるなんて


恋は怖い・・・・



それでも俺は
秋ちゃんが好きで・・・・
秋ちゃんを手放すことができなかった・・・・



卓と離れてしまうことになっても




俺たちは
いつか元に戻れるのだろうか・・・・・





「片瀬!片瀬ってば!」



「え・・・・あぁ、何?」



クラスメイトに肩を叩かれてようやく現実に戻る
気がつけばすでに授業は終わっていて
開いただけの教科書とノートが机の上に広がっていた


やばいな・・・もうすぐでテストだっていうのに
あとでちゃんと復習しなくちゃ・・・・



「おまえ、花沢となんかあったのか?」


「え・・・・?」


「いっつも一緒にいるのに、今日は別行動してるみたいだしよ」



「あぁ、まあいろいろね・・・」



確かに、いっつも一緒にいるからな・・・今日1日一緒にいるところを見てないとなると、誰だって気になるか・・・・

人のことなんだから別に構わなくてもいいのに・・・・


「でも、花沢とつるむのなんてやめて正解だと思うぜ?」


「は・・・・?」



「あいつ女癖悪いだろ?ダチの女だろうがなんだろうが片っ端から奪っていくって話じゃん!おまえもいつか女盗られちゃうかも知れなかったし。よかったじゃん!」



なんだ・・・こいつ
別に俺や卓とそんなに仲がいいわけでもないくせに
何知ったような口ぶりを・・・・

卓は・・・・確かに女癖が悪い
けど、友達の彼女をわけもなく盗ったりするような男じゃない


秋ちゃんだから
秋ちゃんだったから、好きになったんだ
自分を抑えられないくらいの恋に出会ってしまったんだ
何もしらないくせに
横から入って知ったような口をきくんじゃねぇ!



「お前に何がわかるってんだ!卓はそんないい加減なやつじゃねぇよ!二度とそんなこと言うんじゃねぇ!」



「・・・・な、なんだよ!俺は忠告してやっただけだぞ!」



余計なお世話だ!
おまえに忠告されるようなことは何一つない!

はあ・・・・って、俺なにムキになってるんだ・・・・



「おまえって、究極のお人好しだよな・・・・」



「は?」



「別に、俺のことなんて悪く言わせときゃいいじゃん。実際そうだろ?友達の彼女に手を出したんだ・・・・あいつはうそはついてないぞ?」


「卓・・・・俺は・・・・」



「俺は!あんなことがあっても、お前を嫌いになったりはしない!秋ちゃんを好きでいる限り、一緒にいることができないって思っただけだ!」


そうなんだ
ずっと心がもやもやしていたのはそういうことだ

俺は、誰かをいきなり嫌いになったりはしない
卓は秋ちゃんに手を出した
けど・・・・秋ちゃんの気持ちまでをもっていったわけじゃない
自分の立場を知った上で
それでも抑えられなかった気持ちを秋ちゃんにぶつけたんだ・・・・



「直樹・・・・おまえ・・・・」



「それだけだ・・・じゃあな」



だめだな俺は・・・
本当にお人好しだ


会いたい・・・・会いたい・・・・

こんなときは君に会いたい

会って、そのぬくもりを直に感じたいんだ!

君の形を
君のぬくもりを
この手で感じて


君はここにいるよって・・・・

俺を安心させてほしいんだ・・・・




「直樹くん!!」



「え・・・・?秋ちゃん・・・・なんでここに・・・」




いるはずない人がここにいる
あんなことがあって
この学校に近づくなんて思ってなかった


でも、彼女はここにいる・・・・

うぬぼれてもいいんだよね?
俺に会いにきてくれたんだよね?


君も
俺とおんなじことを

考えてくれていたと
思ってもいいかな?




「ごめん・・・・急に顔が見たくなって・・・」



「謝らないで・・・俺も秋ちゃんの顔を見に行きたかったから」




両手を伸ばして
秋ちゃんを抱きしめる
きつく
息ができなくなるほどに強く・・・・


君の形と
ぬくもりを

この手で確かめることのできるよろこび



誰にも渡さない
卓にだって渡さない・・・・!



俺は・・・・
わがままなのかな・・・


いや、今はそれでいい


抱きしめて
それに答えてくれる彼女がいるだけで

俺は気持ちが晴れていく

君が好きで・・・・

どうしようもなく好きで・・・・


「秋・・・・・」



「・・・・・・!?」


「2人きりになりたい・・・・誰もいないところで・・・・こうして秋を抱きしめていたい・・・」



「直樹・・・・くん?」




このまま2人
永遠にこうしていられたら

どんなに幸せだろうか・・・・



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09:54  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(5)  |  EDIT  |  Top↑

★直樹よ…

正直者が馬鹿を見る世の中の中で直樹のような人間はしっかり支えてやるパートナーが必要ですよね。…そんな気持ちを大切にして下さい。秋ちゃんを守ってやって下さい。
大地オサム |  2007年08月09日(木) 13:42 | URL 【コメント編集】

★No title

コメントありがとうございました。。

ちょっと忙しいので・・・
ランクリだけで失礼します。。

これからも・・・
よろしくお願い致します m(_ _)m
ドダドゥド |  2007年08月09日(木) 17:28 | URL 【コメント編集】

★No title

大地さんへ

大阪に帰ってきたんですか?
お疲れさまです!

確かに今の世の中は正直者が馬鹿を見ますよね
でも、そんな時代だからこそ純粋な少年が貴重だな~なんて思ったりしています!

秋がしっかりものにならなきゃですけどね
サクラサル |  2007年08月09日(木) 20:03 | URL 【コメント編集】

★No title

ドダドゥドさんへ

こちらこそよろしくです!
暇なとき
遊びにきてくださいね!
サクラサル |  2007年08月09日(木) 20:04 | URL 【コメント編集】

★直樹!カッコイイぞ!!

純粋で真っ直ぐな直樹に一票!!
なにがなんでも!秋ちゃんを離すな!!
花沢になんか渡しちゃ駄目だ!!(力説)
古田 |  2007年08月11日(土) 22:27 | URL 【コメント編集】

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