*All archives   *Admin

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2007.08.06 (Mon)

蒼色のとき 第5章 幸せの落とし穴 第6話

目の前には
幼馴染と
彼氏と
彼氏の親友・・・・・

でも、今私がいるのは

彼氏の友達の腕のなか・・・・


ありえない状況が
今は起こっていて

その状況を
花沢くん以外の誰もが
受け入れ難かったわけで・・・・

【More・・・】

「や・・・・だ・・・・」


重ねられた唇を両手で覆う・・・
直樹くん以外の人がここに触れた・・・
やだ、いやだ!いやだ!いやだ!
きもち・・・・わ、わるい・・・・・


目の前がかすんできた
涙が、自分の意思とは関係なく流れ始める

なんで?なんでこんなことをするの?
花沢くんはいったい何がしたいの?


「秋ちゃん・・・・おれは・・・・」



「卓!おまえ何してんだよ!!」


その場に立っていることしかできない私の腕を
直樹くんがつかんで自分のほうに引っ張って花沢くんから引き離す

怖い・・・・いつもの直樹くんじゃない・・・
怖い、怒っている・・・・


直樹くんと花沢くんは親友なのに
こんなににらみ合って・・・・

いやだ、こんなのはいやだ!!


直樹くんは花沢くんの襟をつかんで、近くにあった電柱に花沢くんの体を押し付ける
今にも殴りかかりそうな雰囲気に
私は目をそらすしかなかった・・・・

それに気づいた武史が
後ろから目を隠してくれた

武史の手のひらが私の涙で濡れていく
けど、武史は何も言わない
ただ、そのまま目を覆ってくれている・・・・




「殴ってもいいよ?それで直樹の気が済むなら」


「そんなことして済む問題じゃないだろ?おまえ、何を考えてるんだ?」



「さっきも言っただろ・・・・好きなんだ・・・・」


姿は見えない
だから余計2人の声がよく聞こえる
花沢くんの声はかすれたような声になっているのに
直樹くんの声はだんだん大きく荒くなって行く



「ふざけんな!!やっていいことと悪いことがあるだろ!」


直樹くんの叫び声とともに、何かを殴ったような嫌な音がした・・・・
殴ったの?直樹くんが?花沢くんを?



「な・・・直樹くん!?」


武史に目を覆われたまま、私は音のするほうに向かって叫んだ!

いつも優しくて
穏やかな直樹くんが人を殴った・・・・

いやだよ、そんなの・・・・




「おまえら!何をしているんだ!」



自転車のベルの音と低い男の声
警察だ・・・・!!


こんな現場見られたら間違いなく全員補導されちゃう!


「直樹!いいからとりあえず帰るぞ!」



「武史・・・・くっ・・・わかった・・・」



「秋!走るぞ!!」



警察官の「まて!」という声を無視して
私たちは家まで走る

花沢くんも反対方向に走って行った





なんとか警察から逃げ切って
武史の部屋で3人で落ち着いている

気を利かせてくれたのか、武史は部屋を出て行った


「大丈夫?」


「う・・・・ん・・・・どうして、直樹くんがここに?」



「あ、秋ちゃんの家から出た後武史に会って・・・・それでここで話をしていたら、秋ちゃんのお母さんから“秋がまだ帰ってこない”って言われて、それで・・・・」




「心配かけてごめんね・・・・」



大丈夫なんて過信しないで
武史に声をかければよかった

そうしたら、あんなことにならなかったのに

う・・・・
直樹くん以外の人が唇に触れた・・・
ごめん、直樹くんごめんね・・・・
私が、私がうかつだったばっかりに・・・・



「秋ちゃん・・・・」


直樹くんはそっと、抱きしめてくれた
こんな私なのに
優しくて、いつもの直樹くんで・・・・


さっき、直樹くんは親友を殴った
私のせいで
直樹くんは人を殴った・・・・



どうしてこうなっちゃったんだろう・・・・



「秋ちゃん・・・・俺・・・・卓を殴ったの後悔してないから」



「直樹くん?」



「卓は友達だよ?でも、なんでも許せるわけないんだ・・・・俺の大事な人に手を出した、挙句に涙まで・・・こんなに泣かせて・・・・許せない」



「でも、直樹くん・・・・・」



大事な友達なんだよ?
それなのに、私のせいで2人はばらばらになっちゃうかもしれないんだよ?
いいの?それでも・・・・


私は、武史が真由を好きだと知ったとき
自分勝手な八つ当たりを真由にした・・・・

どうして、真由なの?って・・・・
悲しくて苦しくて
行き場のない思いを、真由にぶつけた


けど、真由とそれっきりになんてなりたくないから・・・・
だから、ずっと友達でいようって思った・・・・


このままでいるなんて良くないよ
私のせいで
2人がばらばらになるなんて絶対良くないよ!


花沢くんが私にしたことは
許せる許せないじゃなくて
単純に怖かったし、いやだった・・・・
もう二度とそんなことして欲しくないし、会いたくもないけど

けど・・・・



「秋ちゃんは、もしかしたら俺と卓がこのまま他人になっちゃうの心配してるかもしれないけど・・・・けど、これはどうしようもないんだ・・・・同じ人を好きって言っている限り、元には戻れないんだ・・・・」



「そ・・・そんな・・・」


「秋ちゃんのせいじゃない、誰のせいでもないんだ・・・・だから自分を責めないで、泣かないで・・・・」



私を抱きしめている力がどんどん強くなる
大きくて広い胸
直樹くんの心臓の音が
響いている・・・・・


ごめん・・・・花沢くん・・・・
私は、直樹くん以外を好きになれないよ・・・

あなたの思いは受け入れられない


お願い、お願いだから
今日のあれは夢だって言って・・・・

目が覚めたらすべてが幻だったと

そう思わせて・・・・・






「秋、直樹・・・・入っていいか?」



「うん・・・いいよ」




返事をしてから少し間をおいて武史が入ってきた
後ろには真由もいる
武史・・・・わざわざ呼んでくれたの?
私のために・・・



「秋・・・・・」



「真由・・・・わっ!」



部屋に入ってすぐ、真由は私を抱きしめた
その力は強くって、この細い腕のどこからこんな力がって思うほど


でも、伝わる
きっと、武史から話を聞いて私のために来てくれたんだ・・・・
こんなに心配してくれたんだ・・・・


「秋・・・・大丈夫?」



「真由・・・・ありがと・・・」




「直樹、とりあえず今日は笹木が秋を見てくれるだろうから、もし、なんだったらうちに泊まってもいいけど」



「うん、そうしようかな?笹木さん・・・秋ちゃんをよろしくね」



「任せておいて?今夜は私が秋を見るから・・・・・直樹くんも、ゆっくり休んで?」



私は真由に連れられて自分の家に入る

心配したお母さんが駆け寄ってきて、どうしようかと思ったけど、
真由がその辺はうまく言ってくれた・・・・・

うちの家族は全員真由が好きだから、急遽泊まるって事になっても
誰も反対しない
むしろ喜んでいるような・・・・(特にお兄ちゃん・・・・)



部屋に入ってベッドを背もたれに2人で座る
何も話さなくてもそばにいるだけで癒される・・・・

やっぱり友達は大事だよ・・・・

だから、直樹くんも・・・きっとすごく傷ついているはず・・・・





気がついたら朝だった・・・・
横には真由が寝ている
そうだよね、昨日心配して一緒にいてくれたんだ・・・・


真由を起こして、家族と一緒に食事をとった

そのあとすぐに真由は家に帰ってしまった
そうだよね、今日は学校だし、いったん家に戻らないと制服ないもんね・・・

真由も、武史もありがとう・・・・

直樹くんも・・・・


みんながいなかったら
私は、どうなったんだろ・・・・








「もしもし?・・・・笹木?・・・・あぁ、え?今日?連れて行けって・・・・うん、分かった・・・・じゃあ、6時間目抜けて・・・・おう」



私は、友達に大事にされている
自分の知らないところで
みんなは私の支えになっている・・・・・



だから、花沢くんも
あんなことされてこんなこと思うのは
変なのかもしれないけど・・・・・


1人になってしまうのは
いいことじゃない・・・・


だから、私のことはあきらめて
直樹くんと友達に戻って・・・・


お願い、お願いだから・・・・



これ以上誰も傷つかないで・・・・


ランキングに参加中です。クリックいただけるとうれしいです。
更新のはげみになります!







人気blogランキングへ


08:26  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(5)  |  EDIT  |  Top↑

★甘い!

直樹甘いで!もっとボコボコにシバきまくらんと!自慢の顔をもっと派手にしたらんと!…秋ちゃんも一緒にシバいたらんと!出来ればクロスボンバーで決めて欲しかった(笑)!…でも花沢こんな事でくたばるような奴やないような気が…もしかして、奴が…くのいちが応募にきたりして(^_^;)
大地オサム |  2007年08月06日(月) 09:00 | URL 【コメント編集】

★No title

大地さんへ

剣道をやっている直樹と空手をやっている秋がコンビを組んだら最強かもしれないですね・・・・

サクラサルの心情としては、ぼっこぼっこにしてやりたかったんですが、とりあえずこのくらいにしておきます!

実際に、いきなりキスされたら、動揺すると思うんですよ~
殴るよりも先に・・・・
なので、秋ちゃんにはらしくなく
しおらしくしてもらいました!
サクラサル |  2007年08月06日(月) 10:49 | URL 【コメント編集】

★No title

直樹
「秋ちゃんにキスする前に俺にキスしろよ!」

花沢
「わかった!大好き直樹!!!」

っていう展開を希望・・・
でも、それはBL・・・

うーん・・・
直樹と花沢は仲直り出来るのかな?
yuki |  2007年08月06日(月) 20:08 | URL 【コメント編集】

★No title

yukiさんへ

えっと・・・・サクラサルはBLは書けません・・・
いや、頑張れば書ける・・・・
う~ん・・・・

えっと、今後の直樹と花沢を見守ってください!!
(逃げる!)
サクラサル |  2007年08月06日(月) 20:49 | URL 【コメント編集】

★秋ちゃんが可愛い!!

ん~♪俺的には秋ちゃんがメチャ可愛い!!
直樹~!!んで、もっと花沢をぼこぼこにしないんだ!!でも基本優しい奴みたいだからできなかったのか・・・そこがまた秋ちゃんが惚れるのか・・・
どちらにしても!!直樹と秋ちゃんがラブラブでいるなら俺的にはいいかな♪
花沢も適度な刺激剤になっていいんじゃないでしょうか♪過度はいらんです!適度に♪(笑)
古田 |  2007年08月06日(月) 22:26 | URL 【コメント編集】

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

この記事のトラックバックURL

→http://aoironotoki.blog109.fc2.com/tb.php/52-76a1c8f2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。