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2007.06.19 (Tue)

蒼色のとき 第一章 第三話 失恋

何を難しい顔してるかって?
私だって難しい顔くらいすることあるし。
ちょっと!笑わないでよ!
私だって真剣に考えることがいろいろあるの!お兄ちゃんにはわからないよ
何?俺は人生の先輩だって?
笑わせるな!でてけ~!!

【More・・・】

「私、秋の友達やってていいのか、聞きたくて・・・」

昨日、真由に突然そう言われた。
その言葉の意味を理解するのにちょっとだけ時間がかかった。
なんで、そんな事を言い出すんだろうって考えた。
けど、私が何かを言う前に、真由は話を続けた。


「私ね、小・中学校と友達っていなかったの・・・・」

「・・・・・・」

真剣な顔で真由は自分の過去を話し始めた。

小さいころから女の子の友達が一人もいないこと。
男に媚を売っているとか、覚えのないところでいじめられたとかとか。
仲良くしてくれた子がいても、最後には一人になったとか。

だから、私が高校に入って話しかけてくれてうれしかったと、
友達になってくれてうれしかったと、
だからこそ、さっきみたいに自分のことで私が誰かに何かひどいことをされるのが耐えられないと。

「だからね、私が秋の負担になるなら私、秋と一緒にいないほうがいいのかなって」

「そんなことないよ!!」

私は大きな声で真由のその言葉を否定した。
私だって真由と同じだから、武史のことでいろいろ女子に嫌がらせをされた。
まあ、顔のつくりと頭の出来はぜんぜん違うんだけど。

真由だって、私と一緒にいることでいろいろ嫌なこと言われたに違いないのに、
こうやって私のことを考えてくれて、本当は友達やめたいなんてことないのに、身を引こうとしたのに・・・・

「私、誰に何を言われても平気だから!真由が私といるのが嫌じゃないならずっと友達でいるから!!」

青春!!っていうくらい大きな声で真由に友達宣言をした。
私は真由と友達を辞めるつもりなんてぜんぜんないんだから!!

「秋・・・・・ありがとう・・・・」

「うん・・・・だからこの話はもう終わり!!授業サボっちゃったし、今日はこのまま帰ろう!カラオケに行くよ!!」

「それいいね!カラオケ行くの初めて!」

「そうなの!?だったらもっと早く誘えばよかった!」

授業終了のチャイムがなったと同時に、教室においてあったかばんを持って学校を抜け出した。
私も真由も、こんなことをしたのは初めてで、ものすごくどきどきしたけど、楽しかった。

こんな風に、女の子と楽しい時間を過ごしたことはなかったから新鮮でうれしくて、真由とはずっと友達でいたいって心底思ったんだ・・・・



「武史!そっち行っていい?」

「ちょっと待て!今、俺の部屋は大変なことになっている!1分待て!」

「あんたの部屋が汚いのはいつものことでしょ!やりたいゲームがあるの!私のプレステ壊れたの!貸して~!!」

私と武史の部屋は隣同士で、小さいころからベランダづたいに、互いの部屋を行き来していた。
だから今日もそのノリで武史の部屋に行こうとしているところ。
いつもなら、部屋が汚くたって何も言わないのに今日は違う。
何?この慌てようは・・・・わかった!なにかエロ文献を隠しているところだな!!
あはは!武史も男よのう。私はぜんぜん気にしないぞ!(気にしろ!!)

「ばか!入ってくるな!」

「いや、もう入っちゃってるし・・・・ん?」

武史は慌てて机の上を隠す。
その態度が余計に怪しいってことがなぜわからないんだろう・・・・
そして、隠されると余計に見たくなるっていうのが人の心理ということになぜ気づかないんだろうか・・・・

「何を隠した!見せてみろ!」

「やめろ!なんでもねぇから!」

「私お父さんがエロ本読んでいても気にしないよぉ?」

「誰が読むかそんなもの!!」

格闘すること5分。勝者!須藤秋!!
武史が必死に隠していたものを探しだす。
これといって怪しいものは・・・・・・あった・・・・
写真?1枚だけ?誰のだろう・・・・


「あ~~~もうやだ・・・・秋にだけは知られたくなかった・・・・」

「・・・・・だろうね・・・・」


武史が必死に隠していたのは真由の写真。
しかもこのアングルって・・・・

「私を写すとか言って撮った写真だよね?私思いっきり見切れてるけど・・・・」

「・・・・・・・・」

「え~と・・・・武史?」

「・・・・・だもん・・・・」

「はい?」

「笹木のことが・・・好きなんだもん・・・・いいだろ?写真が欲しいと思ったって」


笹木のことが・・・・・
好きなんだもん・・・・・

うん、写真を見つけたときにそう思ったけど、実際に本人の口から聞くとかなりショック・・・。
え~と、これって失恋ってやつだよね。
あんまりにもあっさりしすぎて実感ないけど。

「秋、笹木と仲いいだろ?知ったら絶対にからかわれると思ったから・・・って、笑いたきゃ笑えよ!!身分わきまえろ!って」

「・・・・・そんな、笑ったりしないけど・・・」

えぇ、笑えません。あまりにもショックで涙も出ない。
今までそんなそぶりぜんぜんなかったくせに、私と付き合ってるってうわさ流されても軽く流していたくせに・・・・
こんなに近くにいるのに気づかなかった・・・・

私は・・・・私はずっと・・・武史のこと・・・・

「武史!!」

「なっなんだよ!!」

「教えてくれたら協力したのに・・・・幼馴染なのに水臭い」

「え・・・・」


違う!!何を口走ってんの私!!
何!好きな男の恋のキューピッド役買って出てるの!?
あぁ、でもいまさら引き返せない・・・・


「マジで?」

「おおマジ!私と真由は仲良しだよ?そして武史は私の大事なお父さん。やっぱりお母さんになってくれる人は最高の人じゃないとね?」

「秋・・・・おまえ・・・・」

違う!違う!頭ではわかっているのに
口が違うことをいう!!
でも、武史の顔がだんだん喜びの顔になっていく・・・・
ああ、もう後には下がれない・・・・

「サンキュウ!秋が幼馴染で本当によかった!絶対に馬鹿にされると思ってたんだよな~だって、あの笹木に俺が惚れてるなんてさ~つりあってないもんな~」


十分つりあってるよ・・・・顔だけなら・・・
美男美女のお似合いカップルだよ・・・・私と武史のカップリングよりも・・・
頭のほうは・・・・完全につりあってないけど。

「じゃあ、真由と仲良くならなきゃね。せっかく同じ委員なんだからチャンスは生かさないと!!」

「う~、でも俺、好きな女目の前にすると緊張してうまくしゃべれないんだよな」

「あそ・・・・へたれ」

「へたれ言うな!!」


あぁ、なんでこんなことになってしまったんだろう・・・・
どうして自分で傷口に塩を塗るまねをしなくちゃならないんだろう・・・


本当にいやだ・・・かわいくない自分。
素直になれない自分・・・・
こんなにソンして、自分いじめて・・・・

でも、こうなったら、絶対にばれないようにしなきゃ。
武史に自分の気持ちを1ミリだって気づかせてなるものか!!


そして始まる私の自虐的学園生活・・・・
あぁ、これからどうしようか・・・・

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18:39  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

★お久しぶりです☆

すごいのみつけましたよ♪
http://jeeee.net/url/13750.html
なつき |  2007年06月19日(火) 18:51 | URL 【コメント編集】

★…

キャラ的に私は完全に学生時代は『秋』やったわ(笑)
大地オサム |  2007年07月07日(土) 17:24 | URL 【コメント編集】

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