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2007.07.22 (Sun)

蒼色のとき 第4章 第8話

誰でも好きって言われたら
ちょっとくらいいい気になる

自分のことを好きと言ってくれるなんて
そんなうれしいことはない
よほど嫌いなやつじゃない限り


ほんの、ほんの出来心だったんだ・・・・

【More・・・】

「じゃあ、明日ね!伊藤くん!」


「あ、うん明日」


森永に告白されてかれこれ1週間
俺のことを見ているのには変わらない
変わったことといえば

森永にデートに誘われたこと


『明日なんだけど、映画見に行かない?もしよかったらなんだけど』


『映画・・・・?あ、これ見たかったやつ』


森永がニコニコしながら話かけてきた
告白されてから初めて話しかけられる
心の準備をしてなかったから
話しかけられたときはひやひやした
近くに秋も笹木もいなくて良かった・・・・


で、森永が差し出したチケットっていうのが
前から見たかった映画で
俺が賭けに勝っていたら
笹木を誘うつもりだったやつ


ま、賭けには負けたわけだし
秋は直樹と見に行ったって言ってたし

別に、森永と映画くらい言ってもいいって思ったわけで
明日一緒に行くって約束しちゃったんだ・・・


う~ん・・・・別にいいよな?
俺、彼女いるわけでもなんでもないし
森永は俺が笹木のこと好きだって知ってるし
期待させるとか、そんなことはないよな?




「伊藤くん?」


「笹木・・・・」


な、なんだろ
いつもなら笹木に声をかけられただけでうれしいのに
今日はとっても後ろめたい


「賭けのこと、忘れたわけじゃないよね?」


「わ、忘れてないよ!なんでも言って!俺なんでもするから!」


「本当?だったら、明日暇?」


「明日・・・・明日は・・・・」


森永と約束があるからな
本当は笹木を優先させたいけど
それはだめだよな・・・


「明日はごめん・・・別の日だったら大丈夫なんだけど」


「そっか・・・・じゃあ、しかたないね。また今度言うね」



明日、なんかあったのかな
もったいないことしたな~
笹木とどっかにいけるかもしれなかったのに・・・


しかたないか
先に約束したのは森永のほうだし
約束、破るわけにはいかないもんな・・・・





「伊藤くん!よかった来てくれて!」


「ああ、約束したし」



つくづく思う
女って、着るものひとつで印象が変わるよな
森永ってなんとなくだけど、女らしい格好するのかと思ったけど
スポーティーな感じの服着るんだな
ま、笹木には劣るけど

って、人のことそんな風に思うもんじゃない!
そんなこと考えるなんて、小さい人間のすることだぞ!!



「さっそく行こう!今日で最後だし!」


「そうなんだ・・・」


森永が俺の腕を引っ張って映画館の中に入っていく
だめだって!胸が、胸が当たってる!!


森永のことが好きとか嫌いとか関係なく
こればかりは男の性というか
け、結構胸でかいんだな・・・

じゃなくて!!何を考えてるんだ俺は!!
森永とは友達、友達・・・・
今日はただ単に映画を見にきただけ
む、胸のでかさなどどうでもいいわけで・・・・




「おもしろかった・・・・」


「私も楽しかった~最後以外だったけど」


「うん、以外だった。俺、DVDになったら借りるかも」


「もう1回見てもいいもんね」



映画は面白かった
それだけでも今日きて良かったと思う
それに、森永も楽しかったみたいだし
別にいいよな、こういうのも



「伊藤くんおなか空かない?なにか食べに行かない?」


「え・・・そうだな・・・・」



あ、あれは・・・・
笹木だ!

遠くにいるけど、絶対に笹木だ
俺が笹木の姿を見間違える分けない!



「笹木!」


俺は、森永のことを忘れて
笹木のもとへ走っていった

呼ばれてこっちを振り返った笹木が驚いていた
はは、そんな顔もかわいい!


「伊藤くん!どうしたのこんなところで」


「あ、俺は今日映画を見に・・・・」


笹木の手を見ると、今日の映画のパンフレットがあった
そっか、笹木もこの映画見にきてたんだ


「そうなんだ!実はね、昨日伊藤くんをこの映画に誘おうと思ってたの。用事って映画だったんだ」


「あ、ああ。そうなんだ」


「1人で見に来たの?」


「あ、それは・・・・・」


「伊藤くん!」



あ・・・・森永のこと忘れてた
やべぇ、怒ってるかな?


「も、森永・・・・」


「私帰るね!今日はありがとう」


「お、おう!こっちもサンキュウ」


森永は手を振ってから
後ろを振り返って走り出した

姿が見えなくなったのを確認して
俺は笹木の方を振り返った

なんだろ、心なしか
笹木の表情が曇っているような・・・・


「彼女と映画見に来たの?」


「あ、誘われて」


「例の告白してくれた彼女?」


「え、うん・・・・・」


「つきあうの?」


「え!ちがう!ちがう!今日はただ一緒に映画を見に行っただけで、単なる友達だし!」



つきあうわけないじゃん!
俺は笹木が好きなんだから!
笹木だって、そのことは知ってるだろ?


「彼女は・・・・そう思ってないんじゃない?」


「え・・・・そ、それは・・・・」


笹木の表情が、さっきよりも険しくなっている
お、俺
なんかひどいことしたのか?



「伊藤くんは、思わせぶりなことしない人だと思ったのに・・・・」


「え・・・・?」


「ううん。さよなら」



あ・・・・
笹木の言いたいことがわかった


俺が、今日森永にしたのは
完全なる思わせぶりだ・・・・


森永は俺のことを好きだって言った

森永は俺が笹木のことを好きだと知っていた

それに油断した・・・・
知ってるなら大丈夫だと
だから映画くらい一緒にいってもいいって思った・・・・

けど、それは残酷な行為
もしかしたらって思われても仕方ない行為

なのに、俺は笹木を見つけて、笹木の方に駆け寄って
森永のこと放っておいた


そのときの森永の気持ち考えろよ
好きなやつにおいてかれて
その好きなやつは
他の女のほうにいったんだぞ?

それって、告白をして断られるよりつらい行為なのに

俺は、そんなこと考えないで
森永を傷つけた


笹木に、軽蔑された・・・・・





「笹木・・・・笹木!!」



叫んでも、笹木は振り返らない
そのまま人ごみの中に姿を消していった・・・・


俺は、取り返しのつかないことをしたんだ・・・・



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09:02  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

★あ~あ…

伊藤、お前の青春はおわりやな…。何か自分までブルーになってきた…。伊藤、女は魔性やでお互いに気を付けような~
大地オサム |  2007年07月22日(日) 15:27 | URL 【コメント編集】

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