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2007.07.21 (Sat)

蒼色のとき 第4章 第7話

今まで告白をされたことは何度かある
けど、そんなに深刻になったことなかった

「好きです」とか
「つきあってください」とか

その度に「ごめん」って言ってたような気がする
あのときは、好きな人がいなかった
けど、誰とでもつきあえるほど
いい加減にもなれなかった


けど、今は好きな人がいる
好きな人ができてはじめてわかる

中途半端に期待させることは
「罪」だ・・・

だから、俺はきちんと手紙の子に返事をしなきゃならないんだ

【More・・・】

屋上のドアをあけると
そこには女の子が立っていた

たぶん、この子が手紙の送り主


「伊藤くん!きてくれたんだ!」


「え・・・・あぁ・・・」


笹木や秋とはまたタイプの違う
なんというか
ふわふわした感じ・・・?
背は普通だよな・・・

笹木や秋とばっかりいるから
女は背が高いか低いかのどっちかしかないと思ってた



「突然手紙なんて出してごめんなさい。でもメールアドレスとか知らないから」


「あぁ、別にそれはいいんだけど」



う・・・・
俺、笹木と秋以外の女と接することってあんまりないから
こういう沈黙のときどうしていいかわからない!

あぁ、つくづく女なれしてないな俺

い、いや、女なれなんてどうでもいいんだった
とりあえずお断りしなくては!


「名前だけだとわからなかったよね?顔くらいは知っててくれたかな?」


「あ・・・いや・・・」


正直、顔を見るのも初めてです!!
確かにかわいいなとは思うけど
俺、笹木と秋以外の女に興味なかったというか
しかも、ちゃんと女として好きという意味では
笹木しか見えてないというか・・・


「あ、そっか・・・・じゃあ、私のこと少し・・・・」


「ちょっと待って!!」


俺は、彼女のことを知りたくてここにきたわけじゃない
ちゃんと、返事をしにきただけ


「ごめん!俺、好きな人がいるんだ・・・・!」


よし!ちゃんと言った!
だから・・・わかるよな?


「うん、知ってる」


は・・・・・?
知ってる?

だったらなんで俺に告白なんて・・・・


「好きな人がいるのは知ってる。伊藤くんを見てればわかるよ。笹木さんでしょ?」


「え・・・うん」


「でも、伊藤くんも片思いだよね?」


「え・・・まあ」


痛いところをついてくるじゃないか・・・
えぇ、そうですよ!片思いですよ!


「私、伊藤くんは須藤さんと付き合ってると思ってたんだけど、そうじゃないみたいだし、だったら、私にもチャンスはあるかもと思って告白したの」


あぁ、そうですか・・・・
ずいぶん勇気のあることで・・・

って、何を感心してるんだ俺は!!


「チャンスはないよ?俺、笹木のこと好きだから」


「ふふ、伊藤くんって優しそうに見えてけっこう言うのね?でも、私も伊藤くんのこと好きだから」



ふわふわしている感じだけど
意外と自分の考えはしっかりしていて
けっこう気が強そうだな・・・
なんだか俺が折れてしまいそうだ
いや、俺の意思が弱いのか?


「覚えておいて、私は伊藤くんが好きだから。それだけでも、この告白には意味があるんだから」



それだけ言って彼女は屋上を出て行った

俺、ちゃんと断ったよな?
だけど、あきらめないってことか?


うん、でもまあ
俺が笹木を好きで
笹木が俺に気がないとしても
俺はまだ笹木を好きで・・・・

それと同じことなのかな?


その夜、俺はちゃんと笹木に報告した
賭けは俺の負け
笹木の言うことはなんでも聞きますと

せっかくデートに誘う口実だったのに
笹木は、俺が告白されるってわかってたのか?


「そんなこと分からないよ!なんだろう、勘かな?近々告白されるんじゃないかなって」


「なんだよそれ?」


笹木、お前なんかそういう能力とかあるわけ?


「じゃあ、後日私の言うことしっかり聞いてもらうから。覚悟しておいてね」


「あ、ああ」


などとあいまいな返事をして電話を切った
まあ、笹木の言うことならなんでも聞くつもりだけど

笹木、俺に何を要求してくるんだ?
あんまり金はないから高いものは奢ってやれないぞ!

いやいや、笹木は金銭的な要求はしてこないよな
勉強を教えて欲しい?
それはない!(断言)
だって、俺、頭悪いし
男を紹介して欲しい・・・


だめだ!それはだめだ!絶対だめだ!!


あぁ!気になって眠れない!!




「武史おはよう!どうしたの?寝不足?」


「おう、おはよ秋・・・・ま、そんなとこだ」


笹木に男を紹介してくれって言われたらどうしようって
まだそんなこと一言も言ってないのに
言われたことを想定して
全然眠れなかった・・・
アホだ、俺は本物のアホだ!


「昨日、森永美穂に告白されて舞い上がって眠れなかったとか?」


「な!なんでそれを!!」


「だって、森永の友達がさわいでたもん!今日武史に告白するんだって」


「あ、そ・・・・」


秋に知られたら、めちゃめちゃからかわれると思ったけど
なんだ、秋も成長したな


「もちろん、断ったよね?」


「あぁ、断ったんだけど・・・・」


あきらめてはもらえなかった
好きだっていうことを覚えておいて
なんて・・・・そんなこと言ってどうするつもりなんだか


「断りきれてないんじゃない?」


「なんで?」


「さっきから視線を感じるから」


「え?」


後ろを振り向くと、森永が友達と歩いている
けど、視線は俺の方を向いている・・・・
自意識過剰なんかじゃない
絶対に俺の方を見ている・・・・



「真由に誤解されないようにね!」


「お、俺はちゃんと断ったぞ!」


「どうだか!武史は押しが弱いからね~迫られたらちゃんと断れなさそう」



・・・・・悔しいけどそのとおり
押し切れなかった、あきらめさせることができなかった・・・・


だからって、森永さん・・・


お願いだから俺の姿を見つけるたびに
視線で俺を追いかけないで!!




それからというもの
どこに行っても森永の視線を感じる


そんなに、そんなに俺のことが好きなんだろうか・・・・
そこまで目で追ってくれるほど
俺のことを・・・



なんだろう、悪い気はしないんだよな
むしろ、好かれてうれしいみたいな

しつこく、付き合ってくれ!って言われるわけでもないし
つきまとわれているわけじゃないし・・・・


だったら、友達くらいになってもいいのかな・・・・



なんて・・・・そんな考えが甘いんだよな

そういうことを思い知るのは
いつも痛い目を見てからじゃないと
わからないんだ・・・


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09:04  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

★伊藤君って

顔はいいけど本当に内面は普通の男子学生やなぁとおもいます。それと新たに出てきた新キャラ森永美穂…なんか嫌な予感が…伊藤よ!時には厳しさも必要やで!
大地オサム |  2007年07月21日(土) 15:51 | URL 【コメント編集】

新しいキャラクター森永さんは、これからいろいろやってくれるはずです!

武史のことが好きなのに、いじわるしたくなるんです!
サクラサル |  2007年07月21日(土) 19:47 | URL 【コメント編集】

★No title

うーん( -人-).。oO(・・・・・・)
三角関係になってしまいそうな予感が・・・
次回が楽しみです。
yuki |  2007年07月21日(土) 23:49 | URL 【コメント編集】

★No title

yukiさんへ

新キャラをいろいろと活躍させるつもりです!

武史はまだまだいじりたいと思っています!
サクラサル |  2007年07月22日(日) 09:06 | URL 【コメント編集】

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