第3章 仲間達の宴

沈黙した空気を切るように
小栗さんが話し始めた


「珠姫の兄・・・しかし1年前行方が分からなくなった・・・・」


「そうだな・・・悠が現れて、刀の力が元に戻ると思ったんだけどな・・・すぐに姿を消してしまった・・・どこに行ったんだあいつは」


如月先生は少しイラついたように話している
氷室先生がお兄ちゃんの友達だったように
如月先生ももしかしたらお兄ちゃんと友達だったのかもしれない


本当にどこに行ってしまったんだろう
私にも友達にも何も言わないで・・・・


「・・・・気にするな、お前が落ち込むことじゃない・・・・蓮は別に珠姫を責めているわけじゃないから・・・」


頭を優しくなでながら浜崎さんは私にそう言ってくれた
そのおかげで少しだけ心が軽くなった


「蓮、お前も少し言い方がきつすぎるぞ?珠姫に当たっても仕方がないだろ」


「・・・・・つか、俺はお前より7歳も年上だぞ?もう少し敬え!」


「今、それ何か関係あるのか?」


浜崎さんと如月先生の間に何かぴりぴりしたような空気が流れているような・・・
幼馴染とか言ってもこの2人実は仲が悪い?


「あの、私気にしてませんから・・・」


「・・・・・悪かったよ・・・・当たって・・・」


「如月先生・・・・ありがとうございます」


「べ、別に・・・・・」



そっぽを向いてそのまま居間を出て行ってしまった
機嫌を悪くさせてしまったと思って追いかけようとしたら
戒さんに腕をつかまれて止められてしまった


「気にするな、蓮は照れてるだけだから」


「・・・・・・でも・・・・」


「いいから、話はまだ続くんだからさ」


如月先生のことは気になったけど
みんなも大丈夫だからと言うので
私は戒さんの隣に座って、氷室先生の話の続きを聞くことにした




「・・・・・つまり、一之瀬の母親の失踪によりここ数十年この村には白薔薇姫が存在しない・・・それによって刀の力が弱まっているという結論になった・・・理事長が藤堂と一緒に俺達に説明してくれたな・・・」



「藤堂さん・・・?って誰ですか?学校の人ですか?」


「理事長の親戚・・・ということになっているが、実際のところは分からない
なんだか胡散臭いヤツで、俺らも素性は分からない」


戒さんがやれやれと言った様な口調で話し始めた
藤堂さんが嫌いなんだということが分かる


「だから・・・一之瀬、お前を探し出した・・・1日も早く白薔薇姫をこの村において刀の威力を鎮めなければならない・・・そうしないと鬼は再び復活してこの村を、いや・・・世界を滅ぼすことになる」


「世界を・・・・?」



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