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2007.07.18 (Wed)

蒼色のとき 第4章 第4話 幸せの悩み 秋サイド②

女の子にも欲望がある
そ、それなりにいろいろある

別にそれはやらしいことじゃなくて
もっと純粋で

好きな人にやさしく
抱きしめてもらいたいとか
そういうこと・・・・

たった一人
直樹くんに
やさしく抱きしめて
もらいたいんだ・・・・・

【More・・・】

武史と真由が変なことを言うから
さっきから頭の中で行けない想像を繰り広げているんだけど
どうしよう、もうすぐ電車がくる
直樹くんに会う前に赤くなったこの顔をなんとかしなくちゃ・・・


電車が到着するアナウンスと、遠くから電車の走る音が聞こえる
もうすぐ、もうすぐで直樹くんに会う・・・・
さあ、平常心だ秋!
直樹くんに変に思われないように



ドアが開いて、いつも座っている場所へ歩いていく
直樹くんも、いつもと同じところに座っている
けど、様子がちょっとおかしい・・・・

ん?どうしたんだろう
いつもなら、ドアが開いたらすぐ
私の姿を見つけて手を振ってくれるのに


「直樹くん?」


「あ・・・秋ちゃん!!」


なんだろう・・・・このあわてようは
それに顔も赤いし
何か考え事でもしてたんだろうか
私のことに気づかないくらい?

直樹くんくらい頭のいい人って普段何を考えてるんだろう
私みたいに変なことは考えてないよね?

あ、でも男の子だし
いろいろ考えることもあるのかな・・・
私がさっきまで考えてたような



っていうか、直樹くんはどう考えてるんだろう
私とその・・・・キスをしたいとか思ってるんだろうか

だっだってね!そういうこと全然してこないし
直樹くんにはそういう欲がないのかな~って・・・・

いや!もしかしたら
私に魅力が足りないとか?

そうだ、その線が一番考えられる
だって、よく見てよ
私、小学生くらいの身長しかない
スタイルだってよくない
胸も背と比例してるのか小さいし


・・・・い・・・・
色気がない・・・・!!!

だからか!だから直樹くんは私に何もしてこないのか!?


一人で悶々と考えてもしかたないか・・・
どう頑張ったっていまさらセクシーボディーになるわけでもないし・・・


それにしても、直樹くんはかっこいいな~
久しぶりに会うけど
やっぱりきれいな顔
最初のキスではもったいないことをしたよね
このきれいな顔が
私に近づいて
このきれいな形の唇が
私の唇に触れた・・・・


って!ばか!
またいやらしいこと考えて!
やばい、ここに私と直樹くんの二人しかいなかったら
確実に襲ってた・・・・
あぁ、私の理性、本能をとめてくれてありがとう!!


そういえば、さっきから直樹くん黙ってるな~
どうしたんだろう
私が一人で何かを考え込んでるの見て
話しかけられなかったのかな?
でも、なんだか直樹くんも私の顔見て
ぼーとしているみたいだし・・・

今日の直樹くんなんか変(人のことは言えないけど)


「直樹くん・・・・?どうかした?」


「ううん!なんでもないよ!それよりも暑いよね~もう9月だっていうのに」


え・・・あ、うん確かに暑いよね
9月だっていうのに、太陽はさんさんと輝いているし
おかげで部活の最中の水の消費は激しくって・・・・
よく動くからおなかもすぐ空いちゃって
私には夏ばてとい言葉はないのか!


「ねえ、秋ちゃん、おなか空かない?ラーメン食べに行こうよ!」


「いいね、ラーメン!!暑い日に熱いラーメン食べるってのがいいよね!!」


「じゃあ、次の駅でおりよう!」


ラーメン!大好き!!
私はしょうゆラーメンが好きなんだけど
味噌も捨てがたいよね~
あっさり塩も大好きだし
こってりとんこつもいいよね~


て、私ってお子ちゃまだよな
ラーメンひとつで舞い上がっちゃう
直樹くんは「子供っぽい」とか思ってるのかな~



「へい!おまたせ!」


「うわ~~~」


ラーメンを目の前にしたら
さっきまで悩んでいたことがどうでもよくなっちゃった
さっそくいただきまーす!!

うん!おいしい幸せ!!


・・・・・?
どうしたんだろう、今日の直樹くん本当に変
またボーっとしてるし


「どうしたの?ぼーっとしてると麺のびちゃうよ?」


「あ・・・・またぼーっとしちゃった・・・・あ、秋ちゃん」


私の顔じっと見つめて
何かついてる?

あ・・・・ねぎがついてる・・・
恥ずかしい・・・

急いでねぎを取ろうとしたら
直樹くんの長くてすらっとした指が
私の唇に触れた・・・

ちょっと冷たくて気持ちいい・・・
もっと、触れられたい
その指で髪をなでられて
抱きしめられたら
きっと気持ちがいいんだろうな・・・・


って!だから!本日何回目のやらしい想像を!!
ストップ妄想!
カムバック現実!!

う・・・・直樹くんも顔赤くなってる
私が赤くなってるからつられたのかな
だめだ!間が持たない・・・


「ありがと・・・ねぎなんてつけて恥ずかしいね」


「ううん・・・・そんなこと・・・」


このあとが続かない!!
え~と、どうしよう・・・
そうだ!とりあえず目の前にあるラーメンを食べよう!
ひたすら食べよう!
食べ終わったころにはさっきのことなんて忘れてるはずさ!!


直樹くんも同じことを考えたのか
私たちはただひたすら黙ってラーメンを食べ続けた

正直、味わってる余裕なかった・・・・もったいない


直樹くん変に思ったかな
ちょっと唇に指が触れただけで顔赤くしてんじゃねーよ!!
発情してんじゃねーよ!とか思ったかな

でも、すっごく気持ちよかった
あの指の感触がまだ唇に残ってるよ~~


ラーメン屋を出てからずっと黙ったまま
これって、さっきのこと直樹くんも意識してるってことだよね?


直樹くんは私のこと好きだよね・・・
だったら、今絶好のチャンスじゃない?

周りには誰もいないし
今はベンチに座ってるから
なんとか目線は同じ高さにあるし

ちょっと唇に触れるだけなら
大丈夫だよね!
一瞬だもん!
私からキスしたって別にいいよね!!

いざ!レッツキッス(←アホ)


「「いた!!」」


お、おでこに衝撃が・・・・
何がぶつかったの?

直樹くんもおでこをおさえて痛そうにしてる
もしかして、私たち振り向くタイミング同じだった?


「い・・・・た・・・ご、ごめん直樹くん・・・」


「お、俺こそ・・・大丈夫?俺けっこう石頭だから・・・」



「ぷ・・・・ははは」


な・・・何で笑うの?
おでこがぶつかったのがそんなにおかしいのかな?
それとも、涙目になってる私の顔がおかしいとか?
もう!!私は勇気をだして振り返ったのに!!


「直樹くん?」


「ご、ごめん・・・・まさか一緒に振り向くとは思わなくて・・・」


「もう!笑い事じゃないよ~せっかく勇気をだして振り返ったのに!!」


「勇気?」


「あ・・・・なんでもないよ!」


「なんでもなくないよ!教えて!勇気って、なんの勇気?」


しまった!口が滑った!!
一度失敗すると、なんだか恥ずかしい
同じことはもう二度とできない

キスしようとしたなんて
口が裂けてもいえません!!

絶対に言うもんか・・・・
そう思って直樹くんと逆の方向を向く


わ!な、なに?
わきの下から手が伸びて・・・・


「な!直樹くん!やめて~」


「じゃあ、教えて?」


後ろから直樹くんに捕まって
わきの下をくすぐられる

く・・・くるしい
くすぐったくてくるしい

って、この体制って
後ろから抱きしめられてるみたいなんですけど・・・


恥ずかしいし苦しいし
もう、分かった・・・分かったから

「わ・・・わかった・・・言う、言うから!!」


「よしよし、いい子いい子。じゃ、解放してあげよう!」


私は、一生直樹くんには敵わないと思う・・・・
私が悶々と考えてして欲しかったこと
すんなりやっちゃう


「って・・・いうか、初めて抱きしめてもらうのがわきの下くすぐりって・・・・」


「え・・・?」


すねたように私がぼっそっと言ったら
直樹くんの顔がみるみる赤くなっていた

それを見て、私もさらに赤くなる

もう、この際思ってること全部言ってやる!!


「直樹くんには適わないや・・・・」


「え?なんで?」


「だって、私は直樹くんといるとどきどきしちゃって、触れることもできないのに、直樹くんはさらっと私に触れる・・・」


「そ!それは!」



あ・・・なんか困らせちゃったかな?
ちょっとかわいそうかな?


「そ、それより勇気ってなに?何の勇気?」


「そ、それは・・・」


う・・・まだ追求してくるか!!
そ、そんなに気になるかな~
もう、別にいいじゃん
水に流してくれたって・・・・

う、でも・・・・
言っちゃおうか、正直に
これ以上一人で考えたって仕方ないし
直樹くんがどう思ってるかも知りたいし・・・


「さっき、ラーメン屋さんでねぎを取ってもらったとき・・・指が触れてすごくどきどきして・・・」



「え・・・・うん・・・」



「キス・・・したいなって思った・・・」


言って速攻後悔・・・・
は、恥ずかしい
欲求不満みたい
やっぱり言わなきゃよかったな~

直樹くんまた黙ってるし
あぁ、どうしよう


「・・・・う~恥ずかしい・・・・げ、幻滅しないでね・・・」


顔を上げることができないから
下を向いたままやっと出てきたのがこれ・・・


ん・・・何?
直樹くんの手が私の肩に触れた

顔をあげると、もうすぐそこに
直樹くんの顔が近づいている

私も自然に瞳を閉じた

触れるだけの優しいキス・・・

あぁ、直樹くんも同じ事を思っていたんだ

優しくて溶けてしまいそうな

大好きなあなたと
2回目のキス・・・・



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06:57  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

相変わらず秋ちゃんの暴走モードはわらえますねぇ(笑)!それにしても、この慌てっぷりはお隣の伊藤君に通じる物がありますね(笑)兄弟みたいに育ったからですかね(^-^)サクラサル先生の手腕ですよね(^-^)
大地オサム |  2007年07月18日(水) 14:30 | URL 【コメント編集】

秋と武史と秋の兄は小さいころからずっと一緒だったので似ているという設定です!

いつか、この3人の小さいころのお話を書きたいな~と思っています!
サクラサル |  2007年07月18日(水) 21:21 | URL 【コメント編集】

秋と武史と秋の兄の小さい時のお話ですか?早くも『蒼色のとき』の番外編ですね!いやー楽しみです。…でも、番外編が出るって事は本編は終わってるんじゃ…。それは悲しい事です…。複雑な心境ですね…。一日でも長く『蒼色のとき』が続ずきますように…
大地オサム |  2007年07月19日(木) 10:09 | URL 【コメント編集】

たぶんですが、本編の合間に他のほかの話を入れていこうと思ってます!

話はまだまだ終わりませんよ!
サクラサル |  2007年07月19日(木) 22:17 | URL 【コメント編集】

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