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2007.07.12 (Thu)

蒼色のとき 第3章 第6話 過去③

先生に全部話した
小学校のこと
それから今に至るまでのこと

先生は私が話し終わるまで
黙って聞いてくれた
こんな話をするのは
先生が初めてだった

【More・・・】

ひととおり話し終わったとき
私はまた泣いていた
怖いとか悲しいとかじゃなく
自然と涙が出てきた


「すっきりした?」


「はい・・・・今日は勉強どころじゃないですね」


「いいよ、真由ちゃんは合格ラインに入ってるし、1日くらい勉強しなくたって大丈夫」


先生が私の頭をなでる
大きくてごつごつしている手が気持ちいい
ずっと、こうしてもらいたい


「真由ちゃんが学校に行っている間は無理だけど、それ以外の時間は俺が真由ちゃんを守りたいんだ」


「どういうことですか?」


「・・・・・つまり、真由ちゃんの彼氏になりたいんだ」


「え・・・・・?」


「真由ちゃんが好きなんだ・・・」




告白は、今まで何人にもされた
でも、何も感じなかった
私の何が好きなのか
さっぱりわからなかった

外見だけで好きになるような男に
私は興味すら抱かなかった

けど、先生は違う
私をちゃんと見てくれている
私の話をちゃんと聞いてくれる

「好き」という言葉が
こんなに胸をついたのは
初めてだった・・・・


「真由・・ちゃん?」


「・・・・・しも・・・・・」


「私も先生が好きです・・・・」


恥ずかしくなって下を向こうとしたのに
先生はそれを許してくれなかった
私のほほをつかんで、強引に自分の目とあわせようとする

そして、触れるだけのキスをした




あれから、誰かに襲われることはなくなった
きっと先生がどうにかしてくれたんだろう・・・・

私たちが会えるのは、学校が終わってからの数時間と
家庭教師の日だけ
先生は週末忙しいらしくて、ゆっくりデートをすることができなかった



「・・・・というわけだ、わかった?」


「うん・・・・わかった・・・大丈夫」


「よし、これで受験はばっちりだな!」


「まだ、ばっちりかどうかは・・・・」



12月に入って、受験勉強も架橋に入ってきた
週末だって会えないのに、勉強に支障がくるからということで、
先生にずっと会えなかった・・・・
だから今日は久しぶりに先生を見た
会えた、話ができた・・・・


本当は勉強じゃなくて
もっと恋人らしいことをして過ごしたかったけど
それはわがままだよね・・・


「そういえば今日はお母さん来ないね」


「今日は用事があるからって出かけちゃった。悔しがってたよ。先生が来るのに~って」


「そっか・・・じゃあ、誰もいないんだ・・・」


「先生?」


いきなりキスをされた
不意打ちでびっくりしたけど、私はそれを受け入れる
でも、いつもと違う・・・
触れるだけじゃなくて、深くて・・・とろけそうな・・・


「せ・・・せんせい?」


「真由・・・・いい?」


それって、つまり・・・・
そういうことだよね・・・

私たち付き合って結構長いもんね
そろそろ、そういうことがあってもおかしくないよね・・・・

私は首を立てに一回だけ振った
先生は、にっこり笑って、私を抱き上げてベッドに運んだ・・・

怖いけど、先生なら大丈夫・・・・
大好きな人と
結ばれるなら
こんな幸せなことはないから・・・・




受験が近づいて
クラスのみんなもぴりぴりしはじめた
先生も、受験勉強に専念するようにと、しばらく会うのをやめようと言った
本当は嫌だった
前にもそういって会えないことがあったから

先生と会わないほうが受験勉強に差し支えると言いたかったけど
子供みたいなわがままで先生を困らせるのが嫌だから
私はそれを了承した


絶対に合格して
高校生になったら、堂々と先生に会える
それだけを励みに勉強をした

3月、合格発表日
努力のかいあって、私は第一志望の高校に見事合格した

誰よりも先生に早く伝えたくて
私は先生の通う大学まで行った

さすがに制服だと浮いてしまうので、家に帰って着替えた
少しでも大人に見えるように
女性らしい格好で、大学の校門前に立って先生が出てくるのを待った


待つこと30分
先生の声が聞こえてきた
すぐにでも走って抱きつきたい気持ちが
一瞬で砕けた

先生の横には女の人が歩いていた
腕をくんで、くっついて
恋人同士のように歩いていた

きれいな人
大人っぽくて
私なんかよりずっと、先生の横にいるのが似合う・・・

けど、どうしてその人と先生は腕を組んで歩いているの?


「先生!?」


理性よりも感情が勝った
何も考えないで、2人の前に出て行ってしまった・・・


戸惑う先生の顔
何も知らない彼女の顔・・・


「その人は誰?」

そう言葉を続けたいのに
出てこない・・・・


「真由ちゃん・・・・・」


「・・・・・!?」



先生と初めて体を重ねた日から
先生は私を「真由」と呼び捨てにしていた
それなのに、今は私を「真由ちゃん」と呼ぶ・・・・

それって、つまり・・・・


「誰?この子?」


隣にいた女性が、先生の腕を引っ張って尋ねる
この人は私のことを知らない
先生はなんて答えるの?



「今、家庭教師している子。どうしたの?こんなところまできて」


先生は、私を「彼女」じゃなくて「教え子」として紹介した・・・・

どうして?
私は・・・・先生の彼女じゃないの?



「ご、合格したんです。それで報告に・・・・じゃあ」


私はそれだけ行って走っていった
追いかけてくれるかと思って振り返ったけど
先生は追いかけてはくれなかった・・・・


横にいた女の人
その人が先生の本命の彼女なの?

私は、私はただの暇つぶしかなにかだったの?

こんなに悲しいのにつらいのに
涙が出てこない

本当に悲しいときは
そういうものなの?


ねえ、先生・・・・
いつから二股をかけていたの?
最初から私は遊ばれていたの?


それとも、その人を好きになったから
私と会ってくれなかったの?


ねえ、別れたいなら正直にそういってくれればいいじゃない!
どうして、あいまいにするの?
他に好きな人ができたんだったら
どうして私とも付き合っていたの?

わからない・・・・わからないよ・・・・

私、どうすればいいの?



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08:45  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

★…

切ないです…。辛い思い出を思い出します。
大地オサム |  2007年07月12日(木) 17:33 | URL 【コメント編集】

大地オサムさんは、こういう切ない恋をしたことがあるんですか?

恋愛っていうのは、楽しいだけじゃないですよね?つらいことも苦いこともたくさんあると思います。

二股はかけられたことないんですが、すごく悲しい恋をしたことがあります。

それを思い出して書いてみました

また続きを見にきてくださいね
サクラサル |  2007年07月12日(木) 21:26 | URL 【コメント編集】

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