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2008.03.01 (Sat)

Home sweet home

見たくなんかなかった

だけど


嫌な予感がしたんだ

もしかしたらひなが俺から離れていくかもしれないと


心臓が変な音を立てて

ここに来いと誘導しているように・・・・

【More・・・】




ひなを抱きしめている聖
どうしていいかわからないひな


何かをひなに伝えて
そのまま聖はそこを去っていった



ひなはそのままそこに座りこんでしまい
動けずにいた


俺はその姿を
2階の窓越しに見ていることしかできなかった





「なにしてんだ・・・俺」



今すぐあの場所に行って
ひなを立たせなきゃとか
抱きしめて、「大丈夫か?」って言葉をかけてやりたいのに


聖にされるがままに抱きしめられたひなに
少しいらだっているのも事実で・・・・






「何してんるんだ?神崎」



「・・・・・東雲・・・?」




俺の視線の先をたどって
東雲もひなの姿を見つける



「あれ・・・・何してるんだ?あいつ」



「・・・・・・・」





「神崎の顔から察するに、浜崎ってやつが関係してるんだな」




図星、ビンゴ・・・・
東雲にはなんでもばれてしまう、なぜか
こいつ実は超能力者かなんかじゃないのかって
疑ったことがあるくらいだ



「聖が・・・ひなを抱きしめていた」



「ふうん、好きなだけでいいとか言いながら・・・・やるねぇ、幼馴染」




やるねぇ、って・・・
お前もひなのこと好きなんじゃなかったっけ?
腹とか立たないわけ?
やっぱり何を考えてるか分からない





「むかつくとかないわけ?」




「・・・・腹だったらとっくに立ってるぞ?お前にな」




ああそう、そうですか・・・・
その冷静さの中には嫉妬の炎がうずうずですか・・・・

けど、俺はお前みたいに涼しい顔をしていられない
ひなを誰にも盗られたくない

どうしようもない嫉妬
俺の方が年上なのに子供じみてみっともないけど

本当はずっと俺の腕の中に閉じ込めておきたい

そんなわがままできるわけないけど




ずっと1人だったんだ
涼香や聖やひかりがいたけど
でも、家に帰ったらずっと1人だった


鍵がかけられた家
真っ暗なリビング
冷凍食品を温めて食べるだけの夕飯
聞こえるのはテレビの音だけ・・・・



そんなつまらない世界に
ひなはやってきたんだ
家族になった

初めて家が明るいと思った
帰ったら玄関の鍵は開いていて
「おかえりなさい」って迎えてくれる人がいて
明るいリビングに
温かいご飯
テレビの音以外の
弾む会話・・・・



そんなはたから見たら平凡なのに
幸せな家族が手に入って

しかも、ひなっていう
最愛の人にも出会えて

絶対に放したくない幸せを手に入れたのに

もしかしたらこれが長く続かないんじゃないかって
不安にもかられて

余裕なんて持てない
ひなが・・・・家族が再びばらばらになることになるなんて耐えられない


親父が海外に転勤の話があるのは
この前呼び出されて聞いた

俺は、この学校を卒業したい
日本でまだやりたいことがあるんだ・・・
どうしても行きたい学校もある


だけど、俺が行かないっていったら
ひなも絶対に海外には行かないと思う

そうなったら
親父はきっと単身赴任だ

結婚したばっかりのママさんと離れなきゃならない



好きな人と離れ離れになるつらさは
俺にだってわかる
だから
親父にそんな思いをさせたくないと思う


だから、俺が一人で日本に残るのが一番の理想なんだろうけど
もしくは、俺もついていけばいいんだろうけど



結局全部俺のわがままなんだよな


ひなのことも
親父の転勤のことも全部・・・・





「お前、何かあったのか?」



「別に・・・・東雲には関係ない・・おまえなんかさっさと卒業しちまえよ!」



「言われなくても春には卒業するから、それまで俺と過ごす時間を楽しめよ」




「楽しめるか!」




「いいんだけどさ・・・お前、なんか焦ってるような感じがしたから」





俺が・・・焦っている
東雲にはそんな風にみえるのか


焦っているとしたら
ひなを誰かに盗られるんじゃないか、とか
親父の転勤にひながついていったら・・・
俺のことなんて忘れるんじゃないか、とか

いろいろ考えている

そんなことを考えている矢先に

聖がひなに抱きついているのも目撃しちまったんだ・・・・・



ああやって、これからもいろんな男がひなに近づいてくるかもしれない
けど、離れてしまったら
ひなにずっとついていてやることもできない

もしかしたら
俺より好きな奴ができるかもしれない・・・



そんな気持ちでいっぱいで

苦しくて、つらくて
どうしようもなくて・・・・・・










「独占欲もほどほどにしないと・・・・大事なものが見えなくなるぞ?」




「・・・・えらそうなこというなよ」




「俺は、浜崎ってやつにひなを盗られるのは嫌だな。おまえと付き合ってるほうがまだマシ」




マシってなんだよ・・・・





「浜崎ってさ、油断できないよな?好きなだけでいいって言いながら、ひなを抱きしめたり・・・・」




本当にこいつって
何を考えているわからない
それに
何で俺が考えていることまでわかるんだ・・・・




「ま、大事にしすぎて失くすパターンもあるし、気をつけなよ?」



手を振りながら東雲はどこかに行ってしまった


俺は・・・
これからどうすればいいんだろうか








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09:37  |  Home sweet home  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

★こんにちわ。

いろんなパニックによって冷静さを失ってしまった
男の子もある意味面白いですねv-9
男の子を主にした物語も結構好きなんですv-218
えり^^ |  2008年03月02日(日) 16:05 | URL 【コメント編集】

★No title

えりさんへ

男の子を主にした話、昔は結構書いていたんですよ~
男の子視線もなかなか面白いですよね?

これからひなをめぐって3人の男がラストスパートをかけていきます!
サクラサル |  2008年03月05日(水) 13:11 | URL 【コメント編集】

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