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2007.07.02 (Mon)

蒼色のとき 第二章 第五話 誤解

放っておいてって言ったでしょ・・・
え?昨日とえらくテンションが違うから気になる?
だ~か~ら~お兄ちゃんに関係ないじゃん
またふられたのかって?
またって何よまたって!
・・・ふられるもなにも、別に私は・・・

【More・・・】

あのデートの翌日
私は目の下にものすごく大きなクマさんをつけて家を出た

眠れなかった
直樹くんが電車を1本遅らせた理由をずっと考えてた
朝起きて自分の顔を見てびっくりしたけど
化粧で隠す気力もなかった・・・・
別にいいか、だってここには直樹くんいないし


「おい・・・なんだ?その顔・・・昨日なんかあったのか?」


隣の家から出てきた武史が私の顔を見て驚く
いつもなら、「うるさい!」とか一言返すんだけど
本当に気力がない・・・・


「お・・・・い、秋?」


武史が私の名前を呼んでいる気がするけど無視して進む
その後ろを武史がついて歩いてくる
はたから見たら変な光景だろうけど
そんなこともどうでもよくなっていた



「というわけで、朝からこんな状態なんだよ・・・・」


「昨日、直樹くんって人と何かあったのかな?何も聞いてないの?」


教室についてすぐ、私は自分の席に座ってそのままうずくまる
そのすぐ横で真由と武史が私の様子について話をしていた


「秋がこんなになるなんて、直樹くんって人秋に何かしたのかな・・・」


「もしかしたら秋が何かしたのかもしれないぞ?こいつ自分のしたことをあとになって後悔するタイプだから」


さすが武史、お隣さんで幼馴染
私のこと把握してる・・・・

昨日、無意識に私は直樹くんに何かをしたに違いない
そうじゃなきゃ、直樹くんが電車を遅らせる意味が分からない

何をしたんだろう・・・
格闘技を見てるとき?カフェで食事したとき?それとも・・・・
分からないけど、何かをしたことには変わらないよね・・・

メールも来ないし、自分から入れる勇気もない
はぁ、このまま連絡取れなかったらどうしようかな・・・



「おい、秋。昨日はどこに行ったんだ?」


「どこって・・・・ランブルアワーズの試合見て、カフェで食事してそれだけ」


「ランブルアワーズ!?よくチケット取れたな~で、よかったか?」


「よく覚えてない・・・・」


「なんで?おまえ好きだろ?」


好きだよ、好きだけどいつもみたいに野次飛ばして
髪振り乱して応援するわけにいかないじゃん
だから抑えたんだよ、自分を
だから試合はよく覚えてない
もったいないとは思うけど


「秋・・・・なんか無理でもしたんじゃない?女の子らしく振舞おうって変に意識したんじゃないの、もしかして」


そのとおりです・・・・さすが真由
勘が鋭い・・・・
でも、それが普通じゃない?
普段の私だったら確実に直樹くんひくもん
せっかく仲良くなったのに、嫌われたくないじゃんか


「ねえ、直樹くんは純粋に秋と格闘技を楽しみたかったんじゃないの?」


「・・・・そうだとしても、いつもみたいに振舞うのはちょっと・・・」


「どうして?直樹くんとは友達なんでしょ?だったら伊藤くんに接するみたいにしたって問題ないんじゃない?」


「武史と直樹くんは一緒にできないよ」


「どういう意味だ!なんか言葉にとげがあったぞ」


直樹くんは武史と違う
あんなきれいな人見たことないもん
そんな人が、私を好きと言ってくれて、友達になって
だったら、嫌われたくないじゃん・・・・
きれいなだけじゃなくて直樹くんは優しい
一緒にいると居心地がいい
そんな人、手放したくないじゃん・・・・


「秋にとって直樹くんは異性なんだねやっぱり」


「・・・・・?」


「秋、実は直樹くんのこと好きになってるんじゃない?自分で気づいていないだけで」


「私が?直樹くんを?」


「異性として意識してなかったら、あんなに着ていく服で悩まないし、無理に女の子らしく振舞うこともしない。そうでしょ?」


「わかんないよ・・・・」


私、ちょっと前まで武史のことが好きだったんだよ?
なのに、そんなすぐ他の人好きになんてなるものかな?
それって変じゃない?
私なんだから惚れっぽい女みたいじゃない?


「男としてとか友達としてとかどうでもいいけど、その男のこと好きなんだろ?だったらちゃんと話しろよ?一人でもやもやするのよくないぞ?」


「武史・・・・」


武史のいうとおり、まだ異性として好きなのかどうか自分じゃわからない
だけど、直樹くんと離れたくないのは事実
だったら怖がってないで、ちゃんと直樹くんと話をしたほうがいいのかな・・・・



私は直樹くんにメールを入れた
「今日、あの電車に乗るから」

それだけ入れて携帯の電源を切った
電車に乗らないとかメールが入ったら落ち込みそうだから
だから返事を受信できないように電源を切っておくんだ・・・・


放課後、駅に向かって電車を待つ
直樹くん、乗ってるかな・・・・


「よ!秋」


「え・・・・?武史?・・・・となんで真由も一緒?」


「えへへ・・・心配でついてきちゃった・・・・私は隠れてようって言ったのに伊藤くんが・・・・」


「大丈夫、電車乗ったら他人のふりするから」


このデバガメが!!
あとでぼこぼこにしてやる(武史だけ)
あ・・・・でも腹立つから電車乗る前に一発殴ってやろ・・・


「もう、こんなところでじゃれるな!電車来るでしょ!」


「これがじゃれているように見えるか?俺いまぼこぼこにされてるんだけど・・・」


一発だけにしようと思ったのに、一回手がでると次もまた出てしまい
収拾がつかなくなってしまった

そんなことをしている間に電車がついて、私は武史と真由よりも先に乗り込んで直樹くんを探した


「直樹くん!」


彼はすぐに見つかったけど、なんだか表情は冴えない
やっぱり、私に会いたくなかったかな・・・


「昨日はありがとう」


「うん・・・・」


「楽しかったよ」


「本当に?」


「え・・・・・?」


なんだか様子が違う直樹くん・・・
思いつめたような顔をしてるし
なんか怖い・・・


「さっき一緒に電車待ってたの彼氏?」


「え?ちがうよ!あれは幼馴染!」


「俺といるより、楽しそうだった・・・」


「直樹くん?」


それからしばらく沈黙が続く
あともう2駅で私の降りる場所についてしまう
そのまえに、さっきの直樹くんの言葉の意味を理解したい


「あの・・・・なお・・・」


「俺、楽しみにしてたんだ、秋ちゃんと出かけるの」


私の言葉をさえぎって直樹くんは話始める


「秋ちゃんが格闘技好きなの知ってた。だから、あのチケットとって誘ったんだ。よろこんでくれると思ったから。でも、秋ちゃんは疲れた顔をしてた、それって、俺と一緒に見ても楽しくないって事だよね」


「そ・・・そんなこと・・」


私が格闘技を好きって知ってた?
なんで?そんなこと知ってるの武史、真由それと家族くらいなのに


「俺は、秋ちゃんに無理をさせたいわけじゃないんだ・・・・だからもう秋ちゃんには会わない。秋ちゃんにはさっきの彼のほうがきっと会ってるよ・・・」


「だから、武史はそんなんじゃ・・・・」


「これ以上、秋ちゃんと一緒にいるのつらいんだ・・・・ごめん、さよなら」


直樹くんは次の駅で降りた
ぜんぜん関係ない駅なのに
そんなに私の前にいるのがいやだったの?


これ以上私と一緒にいるのがつらいってどういうこと?
どうしよう、武史のこと誤解してる
なんとかしてとかなきゃ誤解・・・・


どうして私は、直樹くんのひとことひとことにこんなに動揺してるんだろう・・・・





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