青春生き残りゲーム 第8章 第7話
「好きだ・・・お前が好きだ」
私が一番欲しかった言葉
玲一からの好きという言葉
もう、それ以上のものはいらない
「いまさらとか思うかもしれないけど・・・・俺・・・・」
いいよ?十分だよ
玲一が、ちゃんと自分のことを話してくれた
私はそれでいい
だって、私を信じてくれて
私だから話してくれたんだよね?
玲一は、私だったら
自分を救ってくれると思ったから
それだけでもうれしいのに
私・・・私を好きと言ってくれた
もう、それだけで幸せ
想いが通じ合った
それだけで
「な・・・な?」
「もう、十分だよ?」
私は玲一を抱きしめた
もう、それ以上何も言わなくてもいいよ、って
伝えるより
こうしたほうがいいと思った
私の気持ちも
これで伝わればって
そう思ったんだ
「何をいまさらとか思ってない?」
「たくさん傷つけたけど・・・まだ俺のこと好きか?」
一言、一言
私を思っている気持ちが伝わる
うん、あたり前じゃない
言ったじゃん
あんなことくらいで玲一のこと嫌いになったりしないって
「もちろん。気持ちが通じ合った今のほうがもっと好きだよ」
にっこり笑って玲一の顔を見る
さっきまでこわばっていた顔が
和らいでいくのがわかる
そのままお互い顔を近づけて
私たちは、初めてキスをした
もう大丈夫
玲一は一人じゃない
私がいる
そばにいる
だから・・・もう、怖がらないで
「あと・・・・ついでじゃないけど・・・ななにお願いがあるんだ」
「お願い?」
あれから、数時間後
玲一は私を家まで送ってくれた
その別れ際に、お願いがあると言われた
いったいなんの・・・・?
「親父のことなんだけど」
「うん」
「まだ、二人っきりだとうまく話せないんだ」
「うん・・・」
「明日、帰国するんだ。だから・・・土曜日だし、なな・・・一緒にいてくれないか?」
なんだ、そんなこと
それくらいどうってことないのに
変なとこに気をつかんだから
「いいよ」
玲一はよかったって、ホッとしていた
実の父親だけど
全然顔を合わせていないし、離婚とかそういうこともあって
なかなか話ができなかったんだよねきっと
私がいていいのかな?って思ったけど
それで玲一が、お父さんとの間にわだかまりがなくなれば
それはそれでいいよね
次の日、玲一のマンションを訪ねた
玄関には、玲一とは別の靴が置いてある
お父さん、帰ってきてるんだ
「おじゃまします」
「おはよう、姫条さん。」
「おはようございます。お久しぶりです」
私は、お土産にと持ってきたケーキの箱を渡した
昨日の夜、ちゃんと練習したのに
「あ・・・これ・・・・どぞ・・・」
なんて、片言しかしゃべれない
外人さんみたいになっちゃって・・・
玲一とお父さんに笑われてしまった
玲一がお茶を入れてくれて
3人でソファーに座って食べてる
けど・・・話題がない
こういうとき、何を話題にしていいか分からない
「あの・・・姫条さん?」
「は・・・はい!」
沈黙の中、突然話しかけられ
声が裏返ってしまった
恥ずかしい・・・・なんて失態を・・・
顔が真っ赤になろうとするのを
なんとか抑えて
手に持っていたカップを
静かにテーブルに置いた
「玲一は・・・学校ではどんな感じ?」
「親父・・・・」
「いいだろ?玲一はあんまり自分のこと話さないから」
うわ、なんか
三者面談って感じ?
私が先生で、玲一親子
って、そんなイメージを膨らませている場合じゃなくて
「そうですね・・・そんなにはじけてるってわけじゃないです。冷静に人を分析して、ちょっと一言多くて・・・」
「おい・・・・なな」
「あ!でも!友達もたくさんいるし、何より、誰よりも優しいです」
って・・・あれ?
なんで玲一、顔真っ赤にしてるの?
私、本当のこといったつもりなんだけど
そ、そりゃ、一言多いって言ったのは、悪かったけど、本当のことだし
お父さんだって、本当のこと知りたいだろうし
って、なんでお父さんまで笑ってるんですか?
「ありがとう・・・姫条さんは玲一のことが好きなんだね」
「え・・・えぇ!あ・・・えっと・・・」
「親父・・・・」
「はは、いいじゃないか・・・・玲一、よかったな。姫条さんみたいにいい子に好きになってもらて・・・・」
全然いい子じゃないですよ
散々、玲一を悩ませました
一人で暴走することもしばしあります・・・・
「離れて暮らす息子をいつも心配してるのに、そのことをちゃんと言うことができなくてね・・・気がついたら、親子で顔を合わせても、話をすることができなくなってね」
「お父さん・・・・」
「今日はありがとう。姫条さんがきてくれて、なんだか素直に話ができるよ、私もね。玲一には小さいころから寂しい思いばかりさせてたような気がする。けど、今は姫条さんがいる・・・友達もたくさんいるみたいだし・・・・」
「これからも、玲一をお願いしますね」
「はい!私でよければ!」
あれ?なんか・・・ちょっと違う?
「なな・・・なんか、違う」
「あは。ちがうよね?」
玲一、顔真っ赤にしたままだ
あ、そっか
お父さんの本音を聞いて、ちょっと感動してるな?
けど、それを見せるのは恥ずかしいから
うつむいてるんでしょ?
でも、よかったね
お父さん、ちゃんと玲一のこと考えてくれてたんだよ?
だから、私にお願いしますなんて言ったんだよ?
「お茶・・・替えてくる」
その場にいずらくなったのか
玲一は足早にキッチンに向かった
残された私とお父さんは
顔を見合わせて笑った
そしてお父さんはまた言った
「息子をよろしくお願いしますと」
「ありがとな・・・今日、いてくれて」
「ううん!今回お父さん1週間くらい日本にいるんでしょ?よかったね。今日はおいしいもの作ってあげなよ!」
「あぁ」
じゃあねと、私の家の前で別れて、
私は家に入ろうとしたんだけど
玲一は、その場を動かない
だから、私も家に入れない
「どうしたの?玲一が帰ってくれないと、家に入れないよ」
「いや・・・・別に」
なんだよ!言いたいことがあれば言えばいいのに
「玲一?」
「俺さ・・・」
「うん?」
「ななを好きになってよかったよ」
そういって、玲一は走って逃げてしまった
私は、その言葉の衝撃に耐えられず
その場にしゃがみこんでしまった
今のは反則だ!不意打ちだ!
や・・やばい、赤くなるどころじゃない
顔から火がでそう
でも、いやじゃない、不意打ちは悔しかったけど
玲一にそうやって言われて
私は幸せだ・・・
すっかり、ラブラブになった私たちだけど
もう一つの大きな問題を
すっかり忘れていたのだった
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私が一番欲しかった言葉
玲一からの好きという言葉
もう、それ以上のものはいらない
「いまさらとか思うかもしれないけど・・・・俺・・・・」
いいよ?十分だよ
玲一が、ちゃんと自分のことを話してくれた
私はそれでいい
だって、私を信じてくれて
私だから話してくれたんだよね?
玲一は、私だったら
自分を救ってくれると思ったから
それだけでもうれしいのに
私・・・私を好きと言ってくれた
もう、それだけで幸せ
想いが通じ合った
それだけで
「な・・・な?」
「もう、十分だよ?」
私は玲一を抱きしめた
もう、それ以上何も言わなくてもいいよ、って
伝えるより
こうしたほうがいいと思った
私の気持ちも
これで伝わればって
そう思ったんだ
「何をいまさらとか思ってない?」
「たくさん傷つけたけど・・・まだ俺のこと好きか?」
一言、一言
私を思っている気持ちが伝わる
うん、あたり前じゃない
言ったじゃん
あんなことくらいで玲一のこと嫌いになったりしないって
「もちろん。気持ちが通じ合った今のほうがもっと好きだよ」
にっこり笑って玲一の顔を見る
さっきまでこわばっていた顔が
和らいでいくのがわかる
そのままお互い顔を近づけて
私たちは、初めてキスをした
もう大丈夫
玲一は一人じゃない
私がいる
そばにいる
だから・・・もう、怖がらないで
「あと・・・・ついでじゃないけど・・・ななにお願いがあるんだ」
「お願い?」
あれから、数時間後
玲一は私を家まで送ってくれた
その別れ際に、お願いがあると言われた
いったいなんの・・・・?
「親父のことなんだけど」
「うん」
「まだ、二人っきりだとうまく話せないんだ」
「うん・・・」
「明日、帰国するんだ。だから・・・土曜日だし、なな・・・一緒にいてくれないか?」
なんだ、そんなこと
それくらいどうってことないのに
変なとこに気をつかんだから
「いいよ」
玲一はよかったって、ホッとしていた
実の父親だけど
全然顔を合わせていないし、離婚とかそういうこともあって
なかなか話ができなかったんだよねきっと
私がいていいのかな?って思ったけど
それで玲一が、お父さんとの間にわだかまりがなくなれば
それはそれでいいよね
次の日、玲一のマンションを訪ねた
玄関には、玲一とは別の靴が置いてある
お父さん、帰ってきてるんだ
「おじゃまします」
「おはよう、姫条さん。」
「おはようございます。お久しぶりです」
私は、お土産にと持ってきたケーキの箱を渡した
昨日の夜、ちゃんと練習したのに
「あ・・・これ・・・・どぞ・・・」
なんて、片言しかしゃべれない
外人さんみたいになっちゃって・・・
玲一とお父さんに笑われてしまった
玲一がお茶を入れてくれて
3人でソファーに座って食べてる
けど・・・話題がない
こういうとき、何を話題にしていいか分からない
「あの・・・姫条さん?」
「は・・・はい!」
沈黙の中、突然話しかけられ
声が裏返ってしまった
恥ずかしい・・・・なんて失態を・・・
顔が真っ赤になろうとするのを
なんとか抑えて
手に持っていたカップを
静かにテーブルに置いた
「玲一は・・・学校ではどんな感じ?」
「親父・・・・」
「いいだろ?玲一はあんまり自分のこと話さないから」
うわ、なんか
三者面談って感じ?
私が先生で、玲一親子
って、そんなイメージを膨らませている場合じゃなくて
「そうですね・・・そんなにはじけてるってわけじゃないです。冷静に人を分析して、ちょっと一言多くて・・・」
「おい・・・・なな」
「あ!でも!友達もたくさんいるし、何より、誰よりも優しいです」
って・・・あれ?
なんで玲一、顔真っ赤にしてるの?
私、本当のこといったつもりなんだけど
そ、そりゃ、一言多いって言ったのは、悪かったけど、本当のことだし
お父さんだって、本当のこと知りたいだろうし
って、なんでお父さんまで笑ってるんですか?
「ありがとう・・・姫条さんは玲一のことが好きなんだね」
「え・・・えぇ!あ・・・えっと・・・」
「親父・・・・」
「はは、いいじゃないか・・・・玲一、よかったな。姫条さんみたいにいい子に好きになってもらて・・・・」
全然いい子じゃないですよ
散々、玲一を悩ませました
一人で暴走することもしばしあります・・・・
「離れて暮らす息子をいつも心配してるのに、そのことをちゃんと言うことができなくてね・・・気がついたら、親子で顔を合わせても、話をすることができなくなってね」
「お父さん・・・・」
「今日はありがとう。姫条さんがきてくれて、なんだか素直に話ができるよ、私もね。玲一には小さいころから寂しい思いばかりさせてたような気がする。けど、今は姫条さんがいる・・・友達もたくさんいるみたいだし・・・・」
「これからも、玲一をお願いしますね」
「はい!私でよければ!」
あれ?なんか・・・ちょっと違う?
「なな・・・なんか、違う」
「あは。ちがうよね?」
玲一、顔真っ赤にしたままだ
あ、そっか
お父さんの本音を聞いて、ちょっと感動してるな?
けど、それを見せるのは恥ずかしいから
うつむいてるんでしょ?
でも、よかったね
お父さん、ちゃんと玲一のこと考えてくれてたんだよ?
だから、私にお願いしますなんて言ったんだよ?
「お茶・・・替えてくる」
その場にいずらくなったのか
玲一は足早にキッチンに向かった
残された私とお父さんは
顔を見合わせて笑った
そしてお父さんはまた言った
「息子をよろしくお願いしますと」
「ありがとな・・・今日、いてくれて」
「ううん!今回お父さん1週間くらい日本にいるんでしょ?よかったね。今日はおいしいもの作ってあげなよ!」
「あぁ」
じゃあねと、私の家の前で別れて、
私は家に入ろうとしたんだけど
玲一は、その場を動かない
だから、私も家に入れない
「どうしたの?玲一が帰ってくれないと、家に入れないよ」
「いや・・・・別に」
なんだよ!言いたいことがあれば言えばいいのに
「玲一?」
「俺さ・・・」
「うん?」
「ななを好きになってよかったよ」
そういって、玲一は走って逃げてしまった
私は、その言葉の衝撃に耐えられず
その場にしゃがみこんでしまった
今のは反則だ!不意打ちだ!
や・・やばい、赤くなるどころじゃない
顔から火がでそう
でも、いやじゃない、不意打ちは悔しかったけど
玲一にそうやって言われて
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