青春生き残りゲーム 第7章 第7話

押さえ切れないものが爆発して

絶対に言わないと思っていたことを

ぶちまけてしまった


「玲一が好き」


たった一言だけど

この中に、今までの私の想いが全部詰まっている



「なな?」



「い、言わないつもりだった・・・玲一が、私を友達としか見ていないなら、絶対に言わないつもりだった」



それなのに、特別なんていわれたら、私、どうすればいいの?

好きな人は他にいるくせに
それなのに、私は特別・・・・

友達以上の特別な存在
だけど、彼女にはなれない・・・


わからない、私はなにが特別なのか




「特別って何さ、なんなのさ・・・私は、玲一のなんなの?友達でもないの?どういう存在?私は・・・・私は玲一のこと好き以外のなんでもないよ!」



涙があふれる、叫んで、肩で息をしていた
胸が締め付けられる感覚
声を出したいのに、出せないもどかしさ




「なな・・・俺は・・・」




「わかってるよ!香奈ちゃんが好きなんでしょ?私は、私は彼女になれないんでしょ?それなのに・・・・どうして特別だなんていうの?」




もう、やだよ
苦しいよ・・・
私、どうすればいいの?

玲一の彼女にもなれない
好きといってしまったら
友達に戻ることもできない


宙に浮いたまま
私の存在は確定しない




「ごめん・・・帰る!」




「まだ・・・濡れてるだろ」





「好きでもない女の心配なんてしないで!」



差し出された手を振りほどいた

ひとりになりたい

早く・・・誰もいないところにいきたい


それだけが頭の中を支配していて
私は、周りも見ないで教室を出て行った


香奈ちゃんとすれ違ったことも気づかないで














学校を飛び出して、家に帰ってきて
ご飯も食べないで、布団にもぐった


自分の意思とは関係なしに
涙が流れる



どのくらい泣いたんだろう
泣きすぎて
泣きつかれて・・・眠ってしまったらしい


布団をとったら、窓の外はすっかり暗くなってた






あぁ、目が腫れてるし
ぶっさいく、これ以上目が腫れたら嫌だな〜

制服のまま寝ちゃったから
しわしわになってる

濡れたまま帰ってきたから
半渇きで気持ち悪い
着替えよう・・・・


こんなことに気づかなくなるまで
私、泣いていたんだ



玲一、どう思ったかな
急に、あんなこと言われて

困ってるに違いないよね


携帯にメールも電話もないし



明日、どの顔下げて会えばいいんだろう


勢いで告白なんてするもんじゃないな










「ひめ、おはよ」



「えぇ!森村くん!?」




いつもどおり家をでたら、森村くんが立っていた

な、なんで家の前に?
こんな朝からなんか用?






「昨日、教室戻ったらもういなくなってて、メールしても電話してもつながらないから」



「あ、ごめん。昨日、電源切ってて」



そう、夕べは携帯の電源を切ってた
誰からの連絡も欲しくなくて
本当にひとりになりたくて

森村くん、心配したよね
連絡とれないんだもん

昨日のこともあるし






「昨日はごめん!俺、ちゃんとあいつらに話ししたから」



「ううん・・・こっちこそ、いらない心配かけてごめん」



「いらないなんて・・・んなわけないじゃん」


「ごめん・・・」



急に声を荒げるから、思わず謝ってしまった
そんなに、怒るとは思わないから、つい・・・




「こっちがごめんなんだ・・・悪いのは俺なんだから・・ひめが謝ることないし、それに、好きな女のことは迷惑でもなんでもないから」




「あ、うん・・・」




ストレートな森村くんの発言に
顔が赤くなってしまう


好きになってもらうってこういう感覚なんだ
初めて味わうから
なんか変な感じ






「目、ちょっと腫れてるな」


「あ、そうかな?」



「玲一となんかあった?」




私になにかあると、玲一と絡めて考えられる
実際そうだから別にいいんだけど

それだけ、みんなから見て
私と玲一は一緒にいるんだよね




私は、特別・・・
玲一の特別


夕べ一生懸命考えたけど
なにが玲一にとって特別なんだろう




特別って、なんてあいまいな言葉なんだろう







「あ〜ななちゃん!よかった〜学校来てくれて」




「まどか・・・ありがと・・・」



「ううん・・・全然!ななちゃんが無事でよかった」




そのあとも、和馬、香奈ちゃん、鳥井くんと次々と声をかけてくれて


私は、なんていい人たちに囲まれてるんだろうって
改めて実感した








そういえば、玲一の姿を見かけない
学校、来てないのかな?
それは、それでよかった、というべきなんだろうか?


でも、いずれは顔を合わせなきゃならないし
今日、会わなくても
明日は会うかもしれない


ちゃんと、決着をつけなきゃならないんだ・・・・





でも、その決着をつけるときは
その日の放課後に

やってくることになった





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姫ちゃんが森村とひっつくのはいややなぁ…

大地さんへ

ひめは、このあとどういう決断をするでしょうか!
まだまだひめには泣いてもらう予定です

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