青春生き残りゲーム 第7章 第6話

好きな人ができて

失恋したら

もう、別の人を好きになってしまいたい

伝わらない、届かない思いを抱いているくらいなら

いっそ、嫌いになってしまいたい










「冷たい・・・・・」



「な・・・氷室!?」




「玲一?」




水をかけたのは玲一だった

どうして、ここにいるんだろう
どうして、私が困ったとき、大変なとき
必ず現れるんだろう


水をかけられて、冷えたはずの体が
温かくなっていく感覚

いやだな、また
玲一を好きになってしまう





「頭、冷えてよかったんじゃない?」



「・・・・よくないわよ!どうすんのよ!これじゃ家に帰れない・・・」



泣きそうになりながら、濡れたスカートを絞ってる
あの・・・・私、あんたたちに同じことされたんですけど




「おまえらも、ななに同じことしただろ?お互い様ってやつだ・・・それに・・・真に相手にされないのを、ななのせいにするな!」




「な・・・によ!あんたも姫条の肩持つ気?こいつは、森村くんや蒼樹くんにも手を出してる最低女なのよ!」




あぁ、またあることないこと叫びやがって!
玲一が水をかけてなかったら
確実に、お前ら二人殴ってるところなんだけど!




「たとえ、真がななのことを好きじゃなくても、お前らなんかに興味も持たない。和馬も、俺だってそうだ。ななだから、こうやって駆けつけるんじゃないのか?」




「玲一?」



それ、どういう意味?


私・・・私だから駆けつけるってどういう意味?
だって、玲一は香奈ちゃんのことが好きなんでしょ?
だったら、私がどういう状態だろうと
構わなきゃいいのに


それは、玲一にとって、私は友達だから?
だから大事にしてくれてるってこと?


ねえ、その優しさが
すっごくつらいことだって玲一は気づいてる?

うれしいよ?こうやって玲一が助けに来てくれて
でも、その倍
苦しいよ・・・



一生、超えられない
線を、今はっきり見たみたいで

友達の境界線・・・

ぴんと張られている


ねえ、もし私が
玲一のことを好きといったら


玲一は、私のことどう思う?
私のこともう、こうして助けてくれない?

それとも、変わらず
私を助けてくれるのかな






「ひめ!!」




「ななちゃん!」



「大丈夫か?ひめ!」



「ななちゃん!何かされてない?」





森村くんを筆頭に、みんながG組に入ってきた
あれ、和馬も香奈ちゃんもいる・・・

みんな、私のこと心配して?



「きゃー!!こんなに濡れて!大丈夫?風邪ひいちゃう!」


「あぁ、平気だよ・・・」


濡れた私を見て、香奈ちゃんが叫んだ
そっか、私今、濡れてるんだ
ちょっと乾き始めてるし、大丈夫だと思うんだけど




「ほら、着ろ!帰るぞ!」



「玲一?」




玲一は着ていたブレザーを私の頭にかけて、私の肩を抱いて
教室を出ようとした

その行動に一瞬と惑ったけど
ブレザーのぬくもりと、抱かれている肩が暖かくて
心地よさを感じてしまった
不覚にも・・・・





「真・・・女の始末くらい、ちゃんとやっておけ、じゃないと、こうしてななが迷惑する」



「・・・わかってるよ」






教室を出るとき、玲一は香奈ちゃんを一瞬見た
ような気がした



玲一・・・香奈ちゃんのことが好きだったら
こうやって、他の女の人に優しくしたらだめだよ


私、分かっているのに
勘違いしそうだよ


本当は、私のこと好きなんじゃないかって

告白したら、受け入れてもらえるんじゃないかって


期待して、どきどきして


結局・・・・泣いてしまうんだ





「乾くまで、外でないほうがいいよな」



「うん・・・あ、これありがと、私も今日ブレザー着てきてるし・・・」



「いいから、風邪引くから着てろ」



自分の教室に戻って、机の上に座った
二人っきりの教室

こんなに広かったかな?



夏休みがあけてから
今日まで、ずいぶんと早かった気がする


夏が終わって秋が来て

もう少しで冬が来て・・・


雪が溶ける間もなく

私たちは卒業する



こうして、玲一のそばにいられるのも
あとわずかなんだ




卒業したら、お互い別々の道を歩んでいく
みんなばらばらになっていく


こうして、玲一のぬくもりを感じられるのも
これが最後かもしれない





「・・・たく、ななは、頭に血が昇ったら見境ないな」



「え・・・・だって・・・頭から水をかけられたら」



「そうだな・・・」


そんな、いきなり話切り出さないでよ
さっきまで沈黙だっただけになんか・・・びっくりしたよ

それに、そんな優しい顔しないでよ




「なんで・・・・きたの?」



「え?」




「なんで、玲一、G組に私がいるって分かったの?私が水をかぶったって知ってたの?」



そうだよ、なんで玲一がの場所にいたんだよ
まどかだったら、まず和馬に連絡して、それから香奈ちゃん、森村くんに連絡して

でも、森村くんが玲一に話をするわけないし
なんで・・・





「天ノ橋が、廊下で大声で叫んでいたから・・・ななが、G組の女に水をかけられたって」




「・・・まどか・・・・」




「それで・・・駆けつけたってわけ」




「玲一は・・・・友達思いだね」



「え・・・」




「だって、そうじゃん。わざわざ、相手の女に水までかけて助けてくれたんだもん」



玲一は、友達思いなんだよ
うん、そう・・・それしか考えられない

きっと、和馬や森村くんが困っていても
ああやって助けにいってあげるんだろうな

玲一は優しいから
話を聞いて、見過ごすなんてできないだろうし








「俺は・・・・ななだから助けたと思う」



「・・・・?」




「他の誰かが、あんな風になっても・・・自分でなんとかしろよってきっと思う」




「え、はい?」




「自分でもよくわからないけど、ななは・・・ななは特別なんだ」





特別?私が?


それは、どういう意味なの?

特別な友達?特別な存在?




「・・・・・特別って・・・あいまいだよ・・・私は、玲一の中でどんな存在なの?」



だって、玲一は
「俺を理解できるのは有沢しかいない」って言ったじゃん

それって、私には分からないってことだよね?

だったら、私が特別っておかしいんじゃない?

玲一の特別は、私じゃなくて




「香奈ちゃんでしょ?」



「え?」




「玲一の特別は、香奈ちゃんでしょ?」




「有沢は違う・・・・」




「いや、意味わかんないし!玲一は香奈ちゃんが好きなんでしょ?だったらどうして香奈ちゃんは特別じゃないの?どうして、私が特別なの?」





「うまく言えないけど・・・ななは、俺の中でそうなんだ」




わかんない!わかんない!全然わかんない!


玲一が何を思って考えているのか全然わかんない!


どうしてそうやって、私を期待させるの
これ以上、好きにさせようとするの?


そんなの私の勝手かもしれないけど
でも・・・・特別
ななは特別だって言われたら、私・・・


自分の中に閉じ込めていた気持ちを
表に出してしまう




「はっきりさせてよ・・・」



「なな?」




「私は・・・・私は玲一が好きなんだよ!」




言葉にしちゃいけない気持ちを

ついに吐き出してしまった







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サクラサル先生!こんにちは(^^)/

姫ちゃん!!とうとう決心しましたか♪(^^)/
勢いづいて告白しましたか♪(^^)v
さぁて!!この二人!!はたしてどうなるんだろう??
姫ちゃんは氷室を好きでも・・氷室は??姫ちゃんの気持ちに応えてやれるのか??守村は・・そのまま引き下がるのか??個人的には、ちょっと守村にも頑張ってほしいような?・・(苦笑)って・・姫ちゃんが困るか?(>、<)
む〜!!!めっちゃ気になります!!

姫ちゃん告白しちゃいましたね〜(^_^;)
姫ちゃん、まっすぐな事は素晴らしい事やねんけど時にはアダになる時があると思います…

まぁ、私がフラれる時はこの姫ちゃんのパターンですからあまりエラそうに言えないんですけどね(笑)

古田さんへ

ついに告白してしまいました!しかも勢いで
きっと今頃氷室は驚いているに違いありません

冷静にしているつもりでも、心の中は大パニックの真っ最中です!

森村にはまだ頑張ってもらう予定です!
行く末を見守ってください

大地さんへ

そうですね〜
まっすぐさがいつでも報われるわけじゃないんですよね・・・・
これはサクラサルの本当にあった話・・・なので

(特別といわれて勢いあまって告白!)
痛い経験です・・・

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