*All archives   *Admin

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2007.06.29 (Fri)

蒼色のとき 第二章 第二話  再会

「君が好き・・・・」


目の前のきれいな男の子にそういわれて
私は固まってしまった

【More・・・】

私のことが・・・・・・?
好き・・・・・?

え~っと、それはどういう意味なのかな?
すき・・・すき・・・・好き・・・・

いや、聞き間違えでしょ!そうだ!そうに決まっている!
私のことが好きだなんて、そんなもの好きはいない!

だって、よく考えて
私って小さいじゃない?
それに天然パーマで、くねくね、うねうねしているじゃない?
顔だって、そんなに目立ってかわいいわけでもない
普通・・・と思いたいレベルじゃない?

なんでそれで私のことを好きとか言うのさ!!
真由ほど美人だったらわかるけど
私のこと好きなんて
ありえない!!


聞き間違い!
じゃなかったらこの人一回精神鑑定受けたほうがいいかもしれない!!


「迷惑・・・・だよね、いきなりこんなこと言われても」


「・・・・・・本当なの?」


「え・・・ぜんぜん信じてない?もしかして」


はい、まったく信じておりません!

ふざけてんでしょ?どうせ・・・・
そんなきれいな顔して
私のことが好きなわけないじゃん
ほかにもっといい女いるじゃん・・・

助けてくれたことはうれしいけどさ
その告白もちょっとは・・・・・
だけど・・・・


また沈黙に入る・・・・
この空気がたまらなく重たい
早く電車来ないかな・・・・


それからしばらくして
待ちに待った電車が来た
私は急いで電車に乗った
彼に背を向けたまま

「うそはついていないから!明日も!同じ電車に同じ時間に乗ってるから!」

ドアが閉まって、電車が走りだす
けど、その言葉を私は聞き逃さなかった

「うそじゃ・・・・ない・・・・」


彼の言葉がリプレイされる
心臓も心なしかどきどきしている

いったい、彼は何者なんだろう・・・・



「おい、なんかあったのか?顔色悪いぞ?」

「別に・・・・何もないよ・・・・」


うそをつきました
けど、どこから話していいのかわからない
昨日電車で助けてくれた男の子
この辺じゃ有名な城ヶ崎男子高校にかよう片瀬直樹くん・・・・

きれいな顔をしていた
そんな男の子が私のことを好きだと言った
信じられなくて無視したのに
電車に乗り込む寸前の彼の言葉が忘れられない

「うそはついていない」


それは、つまり・・・・・
本当に私のことが好きってことだよね・・・・
でも、なんで私?
いつから私を知っているの?



「眉間にしわ・・・・何を悩んでいるの?」

「わ!真由!!いつのまに!」


気がついたら今日の授業はすでに終わっていた
しまった何にも聞いていない・・・・


「さっきからいた・・・・隠し事はしないって言ったのは秋のほうでしょ?何を悩んでいるの?」


「いや・・・・その・・・・」


「秋!」


「あ~~~~話します・・・」



隠し事はしないと約束をしたのは私・・・・
それに黙っていてもするどい真由にはお見通しだよね

観念して昨日の出来事を真由と武史に話した
告白されたってことを自分が誰かにいうのは
こんなにも恥ずかしいことなんだと実感・・・・
なんか自慢しているみたいで
ちょっと・・・・いやかも・・・


「秋に告白・・・・命知らずがいるもんだ・・・って!いたっ!」

「失礼よ!伊藤くん!秋はこんなにかわいいんだから、告白の一つや二つされたっておかしくないでしょ!!」


「だからって叩かなくても・・・・」


最近の真由と武史のやりとりは漫才みたいになってきたような・・・
気がしないでもない・・・
けど、そうやってかばってくれる真由が好き


「で、返事は?」


「・・・・してない・・・っていうか本当かどうかもわからないし」


「どうしてうそだと思うんだ?」


「だって、話したこともないのに・・・・特別かわいいってわけでもないのに、なんで私って思うし・・・」


あのあとからずっと考えた
もし、彼の言ったことが本当だとしたら
どうして私なんだろうって
私の何を好きになったんだろうって・・・・
不思議でしかたないんだ



「あのな~告白っていうのは勇気とタイミングなんだよ!そいつだってずっと秋のこと見ててチャンス狙ってたんだろ?それで、話すきっかけが出来て、いまだ!って思って勇気を出して告白したんだ。それを疑うのはよくないぞ?」


「・・・・・・・・」


「そうね、伊藤くんの言うとおりだと思うよ?その人きっと勇気をだしたんだと思う。他校の生徒がわざわざ秋をからかう理由もないでしょ?」


確かに、そうだと思う
わざわざ他校の私をからかったってなんの利益もない
それに、昨日の直樹くんの顔
うそをついているようにも思えなかったし・・・・


「返事は別に急がなくてもいいんじゃない?まずはゆっくり相手を知るのも大切だと思うよ?」


「そうだな~相手も秋のこともっと知る必要あるよな。知ったらこんな凶暴な女に手は出さな・・・・・」


「言いたいことはそれだけか?」


私は武史の首を絞めて言葉をさえぎる
どうせ凶暴ですよ!
口より先に手がでますよ!
それでも、好きといってくれる人はいるわけで


「今日も電車で待ってるんでしょ?」


「うん・・・」


「だったら、早くいかないと乗り遅れるよ?」


「うん・・・行ってくる!ありがとう真由!あとついでに武史も」


「ついでとはなんだ!」



かばんを持って駅に向かって走り出す
このペースで行けば、昨日と同じ電車に間に合うはず


走る速度を上げる
今までこんなに必死に走ったことってあるかな

自分でもなんでこんなに必死なのかわからない
けれど、急いで駅に行きたかった





「はぁ・・・はぁ・・・・間に合った・・・」



発車ぎりぎりなんとか間に合った
休む間もなく、昨日と同じ車両に移動して彼の姿を探す・・・

いない・・・・
やっぱり・・・からかわれたのかな・・・・



「秋ちゃん!!」


「・・・・直樹くん・・・」


「よかった・・・・乗ってた・・・」


どうやら直樹くんは、電車内をずっと歩いて私のことを探していたらしい
そんなに・・・・私のこと待っていてくれたんだ・・・・


「昨日はいきなりでごめんね。でも、うそじゃないから、それだけは信じて欲しいんだ」


「うん・・・・・」



「俺が秋ちゃんのことを好きだってことがわかってもらえたらそれでいいんだ。無理に秋ちゃんと付き合いたいとかそんなんじゃないから」


「けど、電車とかで会ったら声かけてもいいかな?もちろん友達とか彼氏とか一緒のときは話しかけないから」


そんなに気を使ってくれなくても
彼氏なんていないし・・・・
って失恋したばっかりなんだけどさ・・・・

でも、うれしい
こんな風に誰かに言われたことがないから
新鮮というか、なんというか・・・・

私はもう少し彼のことが知りたい
まだ、恋とかそんなんじゃないと思うけど


「彼氏なんていないし・・・・」


「そうなの?じゃあ、俺と」


「でも、直樹くんのことよくわからないから・・・・だから・・・」


この先・・・なんて言えばいいんだ?
ごめんなさい!でもないし
つきあえません!でもないよな~そんなこと言われてないし

私は・・・・
あなたを知りたいから
こういうときは・・・・そうか!


「友達になってください!」


自分で言って恥ずかしい
顔が赤くなるのがわかる・・・・

けれど、それ以外になんて言えばいいのかわからない
あなたを知りたい!じゃやらしいし
もっとあなたのこと教えて!も気持ち悪いし・・・・

適当な言葉がこれしかなかったんだよ!
でも、直樹くんめっちゃ驚いてるし
ひいたかな?


「・・・・・よ・・・・よろしく・・・」


直樹くんも顔を真っ赤にしていた
お互い視線が合って笑ってしまった

もしかして私たち似ているのかもしれないね
これからもっとお互いを知ったら
仲良くなれるかもしれないね

だから、今は好きとか嫌いじゃなくて
友達になろう・・・・



今日、携帯のアドレスが1件増えた
さっそく、家についたらメールを入れてみよう・・・・
「明日も同じ電車でたくさん話をしよう」って




ランキングに参加中です。クリックいただけるとうれしいです。




08:03  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

この記事のトラックバックURL

→http://aoironotoki.blog109.fc2.com/tb.php/14-0c7a0901
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。