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2007.06.27 (Wed)

蒼色のとき 第一章 最終話

今日、真由にちゃんと謝るんだ
そして、ちゃんと自分の気持ちを伝えよう
何?お兄ちゃん
勝手に部屋に入るなって散々言ってるでしょ!!
励ましにきたって?
だから毎回、毎回余計なお世話だって言ってるでしょ!!

【More・・・】

昨日、真由とけんかした
けんかというより、私が一方的にきれちゃって、それで真由が泣いちゃって
そのまま別れてしまったっていうのが正解なのかな


武史にも自分の気持ちを知られてしまった
でも、武史は茶化さないで、ちゃんと答えてくれた
うれしかった
だから私は、これからちゃんと武史の応援をしようと思った


あとは、真由と仲直りするだけ
それだけなんだけど・・・・


真由は私を避けているようだった


だって、授業が始まるまで真由の姿を見なかった
授業が終わったらすぐに教室を出て行ったし・・・・


真由・・・・怒ってるの?
もう、私たち友達じゃいられないのかな・・・・


「ねえ、須藤さん?笹木真由とけんかでもしたの?」


「え・・・・別に・・・・」


うわさ好きのクラスの女子が私を囲む
この人たちそういう話本当に好きだよね・・・・
自分たちに関係ないんだから放っておいてくれればいいのに



「いつも一緒なのに今日は別行動してるじゃない!ねえ、何かあったの?」


「だから、何もないよ」


あ~しつこい!!何かあったにしてもあんたたちに全然関係ないじゃん!!


「笹木絡みでなにかあるとしたら男関係でしょ?ねえ、もしかして伊藤くんを笹木に盗られたとか?」


「は?」


「笹木だったらやりかねないよね~あいつ中学のとき先輩の男盗った盗らないでもめてたことあるし」


「そうそう、他にも友達の男にも手を出したことあるって話じゃん?ちょっときれいだからってやること節操ないよね~」



・・・・・なに?こいつら
真由がそんなことするわけないじゃん!!
そんなの男が勝手に真由を好きになって
それで真由が巻き込まれただけじゃない!!
女のほうだってそうだ!
確認もしないで、一方的に真由を悪者にしただけじゃないか!!


「ふざけんじゃねーよ!!」


私は頭に血が昇っていた
ここが教室だっていうことも忘れて
机を思いっきり叩いて、その場に立った
さっきまで真由の悪口をいっていた女子たちが一斉に黙り込む


「な・・・・なによ急に、全部本当のことなんだから」


「確認もしないで、うわさだけで真由をひどくいうなんて許さない!!」


「な・・・なによ!あんただってどうせ笹木に伊藤くん盗られたんでしょ?」


「そんなこと一言も言ってないじゃん!!あんたたちがそうやって真由を悪くいうたびに真由がどれだけ傷ついているかわかってるの!?」


あんたたちが、そうやって根も葉もないうわさをたてて、真由の居場所をなくしたんじゃない!!
真由はあんなに人のことを思える優しい人なのに
そうやって、居場所なくして
苦しませて・・・・



そして、私も同じことを真由にした
自分が隠していたのに
真由のせいにして
真由に八つ当たりした
そして真由は居場所をなくしたんだ
だから、ずっと私を避けてる・・・・


私も、あんたたちも同罪なんだよ!!



「その辺にしておけ」


「武史!!」


気がついたら私は真由の悪口を言っていた一人の胸元をつかんで、殴りかかるところだった
武史が止めなければ、確実に一発殴っていたと思う・・・・


「伊藤くん!!助けてくれてありがとう」



「勘違いするな。秋が悪者になるのを避けただけだ。それに、あんたら殴られたってしかたないこと言ってるって気づかないわけ?僻みにしか聞こえないよ?笹木のこと悪く言ったって」


「伊藤くんまで・・・・笹木に騙されてるだけだってわかんないの?」


女子たちが一斉に騒ぎ出した
男子は真由に騙されているとか、顔がかわいいだけでひいきしてるとか・・・
やっぱり一発殴って黙らせたほうがいいんじゃないだろうか・・・・


「おまえら笹木に男盗られたことあるわけ?そうじゃないのに勝手にうわさだけで騒いでいるなんて、武史じゃないけど僻みだろ」


女子たちが騒いでいるのを割って入ってきた桜木が、冷たくそう言ったのをかわきりに、今まで黙っていた男子たちも「そうだ!そうだ!」と参戦し始めた。


「あ~あ、秋のせいでクラスが戦争になってしまった・・・・」


「ご・・・ごめん・・・でも、あいつら真由のことあんなに悪く・・・」


「わかってる。俺もあれには腹がたった・・・だから別に構わない・・・それより、早く笹木と仲直りしてこい!」


「ありがとう武史」



クラスメイトが騒いでいる中、私は教室を抜け出して真由を探した
たぶん、あそこに、屋上にいるはず・・・・






急いで階段を駆け上がって、重い扉を開けた



「いた・・・・」


予想どおり真由は屋上にいた
こんなに広いのに、フェンスのそばに座っていた


「秋・・・・」


私に気づいた真由は一度顔をあげるけど、すぐに下を向く
ショックだけど、今は引けない
真由に私の気持ちを伝えるために



「真由・・・・昨日はごめんなさい」


「・・・・・秋?」


「最初は、気づいているんだったらなんで言ってくれなかったんだろうって、そうしてくれたら、私はあんなふうに自分を偽ることなかったのにって・・・」



「でも私だって、真由に自分が武史を好きだって隠してたのに、私自身が進んで自分を偽っていたのに、勝手に真由のせいにして八つ当たりした・・・・だから、悪いのは私」



「秋!ちがう!!悪いのは私なの!秋を傷つけたのは私なの!!」


「真由だって!私のせいで傷ついたじゃん!私が本当のことをちゃんと言っていたら、真由は傷つかなかった、私も傷つかなかった・・・だから・・・悪いのは私なんだ」


「秋・・・・・」



こんな風にどっちが悪いって言い合っている場合じゃない
そんなことしたって解決することじゃない
伝えなきゃならないのはこの先・・・・
もっと大事なことを真由に言わないといけないのに・・・・



「だから、これからは何でも話し合おう。隠さないで、本当のことを言おう」



「秋・・・・」



「ううん・・・真由に強制はしない。でも私は真由に正直に話すこれからも、だから・・・」




「だから・・・これからも友達でいて欲しいんだ!!」



そう言ったあと、私は右手を真由に差し出した



うまく言葉に出来なかったけど
私は真由に自分の気持ちを伝えた
真由のことが好きだから
だから、こんなことで真由と離れ離れになりたくない


ねえ、真由・・・・
もし、真由が私とまだ友達でいてくれるなら
この手を・・・握り返してくれないかな・・・



「秋・・・・・いいの?私、まだ秋の友達で・・・」



「もちろんだよ・・・・じゃなかったら、私が困る・・・」




真由は手を握り返してくれた
つないだ手に涙がこぼれた
それは、私と真由の二人の涙



お互い顔を見られたくないのか
視線を合わせない
けど、本当の友達になれた
そんな気がするんだ・・・・



ねえ、真由
私これからはなんでも真由に話すから
だから真由も、何かあったら私に相談して
頼りないかもしれないけど
どんなことでも真由を応援したいから



そういったら真由は恥ずかしそうに笑った
それから


「これからもよろしく」


って、そういった





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08:31  |  蒼色のとき  |  TB(0)  |  CM(7)  |  EDIT  |  Top↑

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 |  2007年06月27日(水) 08:37 |  【コメント編集】

2007年6月27日8:37の秘信さんへ


コメントありがとうございます。
これからも頑張って更新していきますね!
また遊びに来てください。
サクラサル |  2007年06月27日(水) 18:30 | URL 【コメント編集】

★一章、続けざまに読んでしまいました!

サクラサルさん、こんにちは!
再びお邪魔します!俺一章から読んでいなかったので、改めて読まさせていただきました♪
皆いいなぁ・・と。伊藤君、ニクイ奴ですね(笑)
両手に華とはこのこと!
俺も学生時代を思い出してしまいました(苦笑)
玲一 |  2007年07月28日(土) 11:56 | URL 【コメント編集】

★玲一さんへ

読んでくれてありがとうですhttp://blog109.fc2.com/image/icon/i/F9A9.gif" alt="" width="12" height="12"> 武史は両手に花ですねhttp://blog109.fc2.com/image/icon/i/F995.gif" alt="" width="12" height="12">でも本命以外目に入ってないのですよ。 もしよかったら続きも見てくださいね
サクラサル |  2007年07月28日(土) 16:28 | URL 【コメント編集】

始めまして、こんにちは。
藍色イチゴと申します。

自分のプログに訪問してくださったみたいで、どうもありがとうございます。
遅くなりましたが、サクラサルさんのプログにやってきました。

恋愛系の小説は、あまり読む機会はありませんが、こーいう、面白くて、でも少しぼのぼのとしている感じの内容は、読んでいて凄く面白かったです。
誰かを好きになったら、その人にも自分を好きになってもらいたい、とか思うかもですが、その人には幸せになってもらいたい、というのが一番の望みかもですね。
秋さんの切ない乙女心とか、真由さんと秋さんの互いに友達も思いやる心とか、綺麗に文章表現されていて、読みやすかったです。

長々と話してしまいましたが、これにて失礼いたします。
もしよろしければ、自分の小説に目を通してもらえればいいなと思っておりますが、興味がなければ無理に読まなくてもいいですよ。

それでは。
藍色イチゴ |  2008年06月08日(日) 12:48 | URL 【コメント編集】

藍色イチゴさんへ

はじめましてこんにちは
訪問とコメントありがとうございます

小説読んでくださってありがとうございます
恋愛系の小説を描いていますが他のジャンルの小説も好きですよ
イチゴさんの小説もゆっくり読みに行く予定です。

少しでも面白いとか共感できるとか
そう言っていただける作品を心がけているので
こういったコメントは本当にうれしいです

また気が向いたときでも遊びに来てください
それでは
サクラサル |  2008年06月08日(日) 13:15 | URL 【コメント編集】

★だから・・・これからも友達でいて欲しいんだ

↑これ、良いですね♪

おおっとぉ! 失礼いたしました。
はじめまして、突然のコメ欄乱入すみません!

ここまで拝読させていただきました。
これ、よくある恋愛storyの美人の親友と幼馴染の男の子。その三角関係に巻き込まれて苦しみ、だけど、その幼馴染は実は自分で気づいていなかっただけで本当は主人公のことが一番好きだったんだよ、という青春ラブ・ストーリィかな、と楽しく進めさせていただいておりました。
ところが、この清々しいスパイス!
友情に焦点が当たった瞬間、朱鷺は「やったぜ!」とテンションあがりました。
男女でも、同性同士でも、友情物語って実は一番好きだったりしております。
そして、進んでいく中で、主人公秋ちゃんのお兄ちゃんが本当に良い役どころですな。
このお兄ちゃんが時間の経過と主人公の客観的視点となり、読者をしっかりとつなぎとめています。お兄ちゃん、ブラボー♪

綺麗な女の子とか、スポーツマンの男の子とか、一見モテてすごく羨ましい人々にも、実はそれが故の悩み・苦しみがある。芸能人、人気タレントが実はものすごく孤独な職業であるのと同じで。
そして、才能とか、まぁ、美貌もそうであろう、持てる者が、持たざる者より、本当は不幸だったりもする。
そういう世界をまるでよくある日常のさりげない恋愛模様として語られるこの物語は身近で馴染みやすく、だけどはっとするセリフがあったり。
大変、楽しく拝読させていただきました♪

また、時間が取れたら遊びに寄らせていただきます。
よろしくです~♪



朱鷺(shuro) |  2013年06月29日(土) 20:49 | URL 【コメント編集】

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