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2007.06.26 (Tue)

蒼色のとき 第一章 第八話  想い

「ごめん全部聞いていた・・・・」

・・・・・・・!?

【More・・・】

真由が教室を飛び出して
私はそれを追いかけることができなかった



ただ、その場に立ち尽くしているときに
武史が教室に入ってきた



全部、聞いていたって・・・・



今までの真由との話を全部?



私が真由に武史を進めていたことも


私が武史のことが好きだっていうことも



私が真由に、ひどいことを言ったことも全部



全部聞いていたってこと?




「軽蔑したでしょ・・・」



「秋?」



当たり前だよね?
自分の気持ちを勝手に伝えられるし、友達のふりをして本当はずっと武史のことが好きだったことも、真由にひどいことを言ったことも
全部、全部考えたらひどいことだよね?



「秋・・・・俺は・・・・」


「わかってる!!私は嫌なやつなの!武史の気持ちを勝手に伝えたり、真由に八つ当たりしたり・・・・それに・・・」




武史を勝手に好きでいたり・・・・



泣きたくない!泣くもんか!
私は武史や真由の前で涙を流す資格なんてないんだよ!
私は人を傷つけた
泣きたいのは私じゃなくて
真由や武史なのに・・・・
私がここで泣くなんて絶対にしちゃいけないことなんだ!!



武史が何かを言う前に、私は教室を出た
今は正面をみて武史と話をする勇気なんてない!


怒られるのも、軽蔑されるのも、今はだめだ・・・
それを受け入れるほどの余裕が私にはない・・・



全速力で校舎を走りぬける
どこに向かっているかは自分でもわからない
とりあえず武史に見つからないところに隠れなきゃ!


1年生の校舎を抜けて、職員室を通り過ぎる
先生が怒っている声も聞き流して私はさらに走り続ける


そしてたどりついたのは体育館倉庫の裏
ここなら誰も来ないはず
ゆっくり、泣ける・・・




「秋・・・・やっぱりここか・・・・」



聞き覚えのある声に顔を上げる
見上げた先にあったのは武史の顔
汗かいてる?
息も切らしてるし・・・
もしかして追いかけてきたの?



「おまえ・・・・相変わらず・・・足だけは・・・はぁ、早い・・・」




「追いかけてこないでよ・・・・」





追いかけて、つかまえてまで私に何か言いたいの?
そりゃ、言われるほどのことしたけど・・・
でも、もう少し一人にして欲しかった・・・・



「俺は、軽蔑したりなんてしない・・・・勝手に暴走するな」



「・・・・・!?」



「そりゃ、勝手に笹木に俺の気持ち言われて、正直びっくりしたけど、でも、それは俺のためなんだろ?それを軽蔑なんてしたりしない」




「でも・・・・私、真由にひどいこと言ったんだよ?武史が好きな人に自分勝手な八つ当たりしたんだよ?」




泣かせて、あんな顔までさせて、
全部、私が悪いのに




何も言わなかった私が悪いのに・・・・
真由を傷つけた




「そりゃ、笹木は確かに泣いていたけど、でも、あんな顔は俺にはさせられない」



「?どういうこと?」




「う~ん・・・・たとえ話なんだけど・・・・・俺と笹木があんなふうにけんかをしたとする・・・・」



「うん・・・」



「でも、笹木はあんな顔はしてくれない。困った・・・って思って黙り込むだけだ」



「うん・・・」



「あんな風に泣いたり、あんな顔をしたりするのは、秋だからなんだよ」


「・・・・・・」



「他の誰でもない、秋だから真由は傷ついた。大好きな友達を自分が傷つけたとショックだったんだ・・・・」




そうなの・・・・?真由・・・・?




「他の誰かじゃだめなんだ・・・・俺でもだめだ・・・・秋だけ・・・」



「うらやましいな・・・すごく・・・」




武史の手が私の頭をなでた
それがすごく優しくて、私は我慢していた涙を流した




「明日、笹木とちゃんと話せ?な?」




「・・・・う・・・ん・・・」





真由?
私たちまた前みたく笑いあえるかな?
許してくれるかな?
ひどいことを言った私を・・・・




もし、許してくれるなら
私はまたあなたと友達に戻りたいの・・・・




それから、武史と私は家に戻った
帰り道、武史は何も話さなかったけど
それが帰ってうれしかった




武史は優しい
だから、好きになった・・・
これからもずっと好きだと思う
でも、それは友達として
そうなるように、私は気持ちを切り替えたい・・・・




「じゃあね、武史」



「おう!明日な!あ、そうだ」



「ん?」




「勝手に失恋させてごめんな」




「武史・・・・・」




「でも、うれしかった。これ本当・・・・って黙るなよ!じゃあな!!」





武史は顔を真っ赤にしたまま家に入っていった



うれしかったのは私のほうだ・・・・



私の気持ちにちゃんとこたえてくれた



ありがとう武史・・・・



私はこれから武史の
一番の友達になるから・・・・



今度こそ、本当に
武史の恋を応援したい



あとは、明日
真由に自分の気持ちをちゃんと伝えよう・・・・





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