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2014.02.28 (Fri)

青春生き残りゲーム 第7話-21

「私はそういうことを聞きたいんじゃないの!あんたの気持ちを聞いてるの!ななちゃんのことを好きなのか嫌いなのかをきいてるの!」

「だから、オレが思ってること」

「なんであんたは自分の気持ちをごまかすの!ふざけないでよ!こっちは真面目に聞いてるのに!」


香奈ちゃんもういいんだよ
分かったから、私…
もう玲一のそばにいられないこと
よくわかったから


「ヒメ?」
「帰る」
「待てよ!」
「放して!」

森村くんに捕まってしまって動けない
私の手首をつかんだまま森村くんは立ち上がって
玲一の名前を呼んだ

「真…?」
「森村くん?それにななちゃん!?」

2人が驚いてこちらを見上げる
私は2人を見ることが出来なくてうつむいてしまった
どんな顔をしていいのかわからないし
一刻も早くここから立ち去りたいのに
森村くんが私の手を握る力が強くて逃げられない


「ふざけんなよ玲一!ヒメはな!お前に自分の気持ちをちゃんと伝えたんだぞ!
お前だってお前が思っていること正直に伝えるべきだろ!」

「森村くん!いいから!」

「いいわけない!お前が!お前がそんな態度なら!ヒメはオレがもらう!」

そう言って森村くんは私の手を引き
強引に私を抱き寄せた

「変なこと言わないで!もらうとかもらわないとかそういういことじゃないでしょ!」
「変なこと言ってるのは玲一のほうだろ!絶対に自分の本音を言わない!ヒメのこと傷つけるだけ!こんなやつのどこがいいんだ!」

私を抱きしめている力が緩んだ
その好きに私は森村くんから離れて
玲一のほうを見た
玲一はただ黙って下を向いていた

「玲一…どうなんだよ?オレがヒメをもらってもいいのか?」

森村くんの問いに玲一は顔を上げる
そして一瞬だけ私を見て
すぐに目を伏せた



「それは…」


「それはななが決めることだから」



いつも応援ありがとうございます(^▽^)










  
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10:00  |  青春小説7話  |  EDIT  |  Top↑

2014.02.26 (Wed)

青春生き残りゲーム 第7話-20

「オレは…」

玲一が口を開く
何を言うのが聞きたいけど怖い
鼓動が早くなっているのがわかる
怖い…


「ななには笑っていてほしいのに」


「オレといると、いつも泣かせてしまう」


「だから…オレはもうななと
一緒にいないほうがいいと思う」



目の前が真っ暗になった
一緒にいないほうがいい
それが玲一の答えなんだね?
私は必要じゃないんだね
大事な人にはなれないんだね…


やっぱりのぞきなんてしなきゃよかった
聞きたくないこと
聞いちゃったよ…




いつも応援ありがとうございます(^▽^)










  

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10:00  |  青春小説7話  |  EDIT  |  Top↑

2014.02.24 (Mon)

青春生き残りゲーム 第7話-19

香奈ちゃんは腕を組んで玲一を見上げている
その目つきは鋭くて
見てると言うより睨んでいるという感じだ

玲一は香奈ちゃんと目を合わせようとしない
目線は下を向いていた

「氷室さ」

最初に口を開いたのは香奈ちゃんだった
口調からしてすでに怒っている

「ななちゃんのこと、どう思ってるの?」
「はあ?」



思わず私も玲一と同じ声を出してしまった
香奈ちゃん何を聞いてるの?

「今朝、ななちゃんが言ってた
あんたが別に私たちのことを憎んでしたわけじゃないって
それだけは分かってほしいって」

「ななが?」

「あんたに散々傷つけられてるのに
まだあんたをかばうの!すごいよね?
ななちゃんにこんなに思われてどう思ってる?
私は正直うらやましいし、憎たらしい
けど、ななちゃんに免じて私あんたがしたこと許そうと思って
でもそのかわり、あんたがななちゃんをどう思っているか教えなさいよ」



香奈ちゃん…

「玲一に何を聞いてるの…」
「いいじゃん」
「なんで」
「オレも知りたい」

知りたいって、森村くん知ってるじゃない
この間、玲一と話をしていたじゃん
私のことどう思ってるか聞かせろって
それで玲一の答えは「友達としか思ってない」だったじゃんか
それに昨日、私が告白した現場も見てるじゃん
オレと関わらないほうがいいとか言われてるの見てたじゃんか
でも、もしかしたらって
少しだけ期待しているところもあるんだけど




いつも応援ありがとうございます(^▽^)










  

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2014.02.22 (Sat)

青春生き残りゲーム 第7話-18

森村くんが行きそうなところを手当たり次第探してみるけど
どこにも見当たらない
何度電話しても留守電につながるし
一体どこへ行ったしまったんだろう

最後にまだ見ていなかった
図書室のベランダへ向かった
森村くんが図書館にいるイメージはないけど
あそこは鍵が壊れているし、誰も来ないし
隠れるのはもってこいだ


「森村くん!」
「えっ!ヒメ?」

図書館のベランダに入ると、森村くんがベランダの影に隠れるように膝たちをしていた

「担任探してたよ!こんなところで何してるの!和馬も一緒なの?」

森村くんの隣に、同じく膝たちをしている和馬の姿があった
「ヒメ!静かに!」
「え?なんで?」
「いいから!」と森村くんに口をふさがれてしまい
条件反射で森村くんの頬を殴ってしまった


「ヒメ…だめだよ、すぐに手をだしちゃ」
「ごめん、びっくりして」
「あのね、殴られたのオレなんだけど…」
「あ、そうだ!まどか探してたよ!」
「うそ!ほんとだ!着信メッチャ入ってる」
「あの…オレ…無視かよ!」

「無視じゃないよ、森村くんも職員室に行って!先生呼んでる」

「それどころじゃないんだよ」
「何が?」
「この下で玲一と有沢さんが一緒にいるんだよ!」
「え…」

森村くんに言われてベランダからこっそりと下の様子を見ると
本当に玲一と香奈ちゃんがそこにいた
ここ裏庭だよね?こんなところで何の話をする気なんだろう
でもこれって

「のぞき見…」
「そうとも言う」
「そうとしか言わないし、ダメじゃんのぞき見なんて」
「でも、気になるだろ?」

それは…気になる、けどでも…
そういうのはよくないことだしでも

今回ばかりは
神様ごめんなさい



いつも応援ありがとうございます(^▽^)










  

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2014.02.20 (Thu)

青春生き残りゲーム 第7話-17

教室に戻ると森村くんの姿はなかった
それどころか
最後の授業が終わるまで森村くんは戻ってこなかった
帰ったのかと思ったけど
カバンはそのままだし、きっとどこかにいるはず
でも、まあ
顔を合わせずらいっていうのはあったから
結果いなくてよかったんだけど

今日は玲一とも全然話をしていないし
なんだか普段と違う感じで疲れてしまった
とりあえず帰ろうと思ってカバンに教科書を詰めていたら
クラスメイトが氷室の名前を呼んだ

「氷室!呼ばれてるぞ!」
「誰が?」

本当、玲一が誰かに呼ばれるなんて珍しい
誰だろうと廊下のほうを見ると
そこに立っていたのは香奈ちゃんだった

なんで香奈ちゃんが玲一を?
今朝、私が香奈ちゃんに話したことが関係ある?

玲一も香奈ちゃんに呼ばれて驚いているのか
変な顔をしている
香奈ちゃんの顔は怒っているようにも見えたけど
気のせい?気のせいじゃない?よくわからない

2人が気になってじっと見ていたら
ぽんと何かで頭を叩かれた
振り返ると担任が後ろで立っていた

「え?先生?何?」
「ちょっと森村連れてきてくれないか?」
「なんで私が?」
「あいつ学校来てるくせに授業サボりやがったから説教してやんなきゃな」
「それは先生の仕事でしょ!なんで私が!」
「お前、森村の保護者だろ?」
「ちがいます!」
「頼む?な?」
「もう…」


頼まれると断れない性格が憎い
今朝のことがあるから会いづらいんだけど
いつまでも顔を合わさないわけにはいかないし
さっさと探して職員室に連れて行こう
そして
森村くんに、ありがとう、でもごめんって
ちゃんと伝えよう




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2014.02.18 (Tue)

青春生き残りゲーム 第7話-16

「うそ…」
「うそじゃないよ、本当だよ」

森村くんが私の手を引っ張って、体を引き寄せる
森村くんは私の肩に顔を乗せて話続けた

いつもの軽い声じゃなくて
低くて、真剣な重たいトーンに私の体は固まってしまった

「大事にするよ、絶対に
だから玲一じゃなくてオレを選んでよ」

そう言って私から体を放して
森村くんはどこかへ行ってしまった

私はその場に座り込んでしまった
緊張が解けたのと驚きで腰が抜けてしまった



ずっと私のことを?
いつから?そんなの全然分からなかった
私は、鈍いのか


私は、きっとこれからもずっと玲一のことが好きだと思う
だから森村くんの気持ちに応えることはできないし
玲一よりも大事にしてくれるからという理由で
森村くんに乗り換えるなんて
そんなこと、できるわけがない

「とりあえず教室に戻ろう…あ、森村くん席隣だった…」

重たい足を引きずって
私は玲一も森村くんもいる教室へ向かって歩いた



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2014.02.16 (Sun)

青春生き残りゲーム 第7話-15

森村くんに手をつかまれて
強引に引っ張られて連れて行かれたのは
屋上前の階段の踊り場だった
もうすぐ授業が始まるのに
私はいいけど、森村くん単位ヤバいんじゃないのかな

「こんなところに連れてきてどうしたの?」
「どうしたのって…鈍い!鈍すぎる!」
「ええ!」

突然の逆切れに困惑する
なんで私がキレられなきゃならないの!
本当に森村くんって変!変な人!

「こんなところに連れてくる目的なんか1つしかないだろ!

告白するためだよ!オレはヒメが好きなんだよ!」


「は…い…?」

好き?私のこと?
え?なんでそんな話になったの?わかんない
あ、そっかいつもの

「冗談?」
「冗談なわけないだろ!」
「ずっと、好きだったんだ」

えっと、どういうこと?
いやいや森村くんが私のこと好きなんてあるはずない
そっか、そういうことか

「森村くんなりの励まし?元気づけ?ありがとう」
「なんでそんなこと言うんだ!励ましとかなわけないだろ!」


森村くんの顔が引き締まった
そしていつもとは全然違う鋭い目つきをする
その目で私をまっすぐに見る
思わず私は後ずさりしてしまった

怖い、いつもの森村くんじゃない
冗談なんか、言ってない?

「ずっと…ヒメのことが好きなんだ」




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2014.02.14 (Fri)

青春生き残りゲーム 第7話-14

「ヒメは玲一が好きなんだろ?」
「うん」
「じゃあ、付き合いたいって思うだろ」
「そういうんじゃないんだよね」
「じゃあなんだよ」
「…玲一にとっての大事な人になりたいとは思う」
「それって付き合いたいと同じじゃない?」
「そうかな…」

同じなのかな
違うような気もするけど
受け取る相手によって考え方が変わるから
なんとも言い難いことではあるよね、これって

「玲一は、ヒメのことどう思ってるか聞いた?」
「聞いてない」
「なんで?」
「返事はいらないって言ったから」
「なんで!」
「なんで森村くんが怒るの?別にいいじゃん」

心配してくれているからだと思うけど
森村くんが怒ることじゃないと思うんだけどな

「まあいいじゃん、教室戻ろう」
「よくない」
「えー」
「オレははっきりさせなきゃ嫌だし」
「それは森村くんの都合でしょ」
「ちょっと来て!」
「ええ!」



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2014.02.12 (Wed)

青春生き残りゲーム 第7話-13

「ヒメ!」
「森村くん?」

呼ばれて振り返ると
森村くんが汗だくになって走ってきた
そっか、森村くんも私のこと心配してくれてるんだ
女癖が悪いところをのぞけば、森村くんも本当いい人だよな

「じゃあ、私先に戻るね」
「香奈ちゃん、ありがとう」
バイバイと手を振って香奈ちゃんは教室へ戻った

「いいのか?」
「うん、話は終わったから」
「そっか…じゃなくて!」
「なに?」

「昨日!玲一追いかけてどうなったんだ?」
「どうって…?」
「だって昨日、ヒメ告ったじゃん!玲一に!」
「聞いてたの!」
「オレがいたの気づいてなかったのかよ!」

目に手を当てて、大げさなアクションをする森村くんに苦笑する

「ごめんね、夢中だったからさ、それから何もないよ?何も変わらないよ」
「はあ?それってどういうこと?付き合うとか付き合わないとかあるだろ」
「結論から言うと付き合わないよ」
「フラれたってこと?」
「よくわかんない」

「なんだよそれ」と森村くんは不満そうな顔をする
なんで森村くんがそんな顔するんだろう




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2014.02.10 (Mon)

青春生き残りゲーム 第7話-12

「どうって…うん、許せないかな」
「うん」
「一番悪いのは高井だけど、高井と一緒になって裏でいろいろやっていたと思ったらちょっとね」
「まあ、それが普通だよね」


「香奈ちゃんが怒るのは無理ないと思う、けどわかってほしいことがあるの」
「なに?」
「玲一、香奈ちゃんたちが憎くてあんなことしたんじゃないの
詳しくは言えないけど、どうしてもそれだけは分かってほしいの」
「ななちゃん」

許してあげてなんて言えないけど
玲一が香奈ちゃんたちのことを本気で邪魔しようとしていたわけじゃないことは
分かってほしいと思った
まあ、勝手なこと言ってるとは思うんだけ


「ななちゃんは、氷室のことが好きなんだね」
「え…まあ、うん」
「そこまでななちゃんに思われてるのに、あいつは何を考えてるのかね」
「私に思われても迷惑なだけかもしれないよ」
「そんなことないよ…ああ、あいつはバカだよね」

香奈ちゃんはしばらく黙ったあと
私の手を握った

「香奈ちゃん?」
「氷室のことは…頑張って許せるようにするよ、そのかわり
ななちゃんは何かあったらいつでも私たちに相談してよ」
「香奈ちゃん…」
「頼りないかもしれないけどさ、私たち本当にななちゃんのことが好きだから
頼ってほしいんだ
その気持ち、ななちゃんならわかってくれるよね?」
「うん…」

私が玲一に対して思っていることを
香奈ちゃんたちは私に思ってくれているんだと思ったら
嬉しくてまた泣いてしまった

香奈ちゃんやまどかの存在は
私にとってとても大事なものだ

玲一に返事はいらないとか
彼女になりたいわけじゃないとか言ったけど
本当はどこかで
玲一にとって大事な人になりたいんだなって
たった今気づいてしまった

いつの間にこんなによくばりになってしまったんだろう



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2014.02.08 (Sat)

青春生き残りゲーム 第7話-11

一晩中泣いたせいで目は腫れて、充血している
目の下のクマもひどくなっているような気がする

泣けば泣くほどきれいになるって聞いたことがあるけど
それは嘘だ
泣くほどにブスになっている気がしてならない



「ななちゃん、昨日は大丈夫だった?」

学校へ着くと、すぐにまどかと香奈ちゃんが私のクラスにやってきた

「昨日、メール送ったけど返事なかったし、心配で」
「メール?」

慌てて携帯を開くとまどか、香奈ちゃん、和馬、森村くんからたくさんメールが入っていた
「ごめん、全然気づかなかった」
「いいんだけど、体はどう?風邪ひいてない?」
「大丈夫、心配させてごめんね」

「そうだ、香奈ちゃんとちょっと話がしたいんだけど、いい?」
「うん」

まどかに「ごめんね」と言って
香奈ちゃんと誰もいない場所へ向かった


「鳥居くんとは仲直りした?」
「え?うん…もう大丈夫、迷惑かけたね」
「ううん、迷惑なことはないよ、仲直りしてよかった…それでね」
「なに?」
「香奈ちゃん、玲一のことどう思ってる?」

私の質問に、香奈ちゃんは驚いているようだ
ちょっと唐突過ぎるかなとは思ったけど
どうしても香奈ちゃんに聞いておきたかったことだった




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2014.02.06 (Thu)

青春生き残りゲーム 第7話-10

「ありがとう」
「いや、たいした距離じゃないし」

玲一の家から10分
私の家の前について、玲一からカバンと制服を受け取る
すぐに家に入ればいいのになぜか動けず私はうつむいてしまった
玲一も立ち去る様子がなくて
しばらく無言で家の前に立っていた

どうしよう、いつまでもこうしているわけにもいかない
とりあえず何か話さなきゃと思って顔を上げる

「「今日の…」」

声が重なって、思わず笑ってしまった

「ちょっと…かぶせないでよ」
「そっちだろかぶせてんのは」

玲一も笑う
ああ、なんか
すごい久しぶりに笑ったような気がする
玲一の笑った顔いいな
やっぱり

「私、玲一のこと好きだな」
「え?」
「今日、言ったことは全部本当だから」
「なな、オレは」
「付き合ってほしいとかじゃないの、私は玲一が好きだから、玲一が1人でなんでも抱え込んでしまうのが嫌なだけなの…だから、私の好きという言葉に対しての返事はいらないから、私がどう思っているか、それが伝わればいいだけだから」

じゃあね、と私は玄関のドアを開ける
「ごめんな…なな」

弱い声で玲一が謝る
それは何に対するごめんなの?
私は玲一の顔を見ずにドアを閉めた

「ごめんって言うな…バカ」

また涙が出てきて
私は一晩中泣いた



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2014.02.02 (Sun)

青春生き残りゲーム 第7話-9

外に出ると、すっかり雨は上がっていた
玲一は私の荷物を持ったまま歩き出した
私もそのあとを追って歩く

「玲一…」
「なんだ?」
「ごめんね」

私が謝ると、玲一は立ち止まった

「別に、謝ることないだろ」
「お父さんが帰って来てるのに邪魔しちゃったし」
「ああ、いいんだ…出張でたまたま帰って来てただけで、ななは悪くない」
「出張か、どれくらいぶりに会ったの?」
「1年…だったかな?」
「1年!?じゃあ私1年ぶりの親子の再会をじゃましちゃったの?」
「ああ、だから気にするなって、オレは助かったから」
「え…?」

玲一はまた歩きだした
私も後をついて行く
それから玲一は何も話さなかった

「助かった」
それはどういうこと?と聞けなかった
キッチンでも不穏な空気が流れていた

お父さんがこの名刺を渡したということは
もしかしたら私から玲一のこといろいろ聞きたいんじゃないのかな?
もしそうだとしたら
玲一とお父さんはあまり会話をしていないのかもしれない
仲、悪いのかな?
名刺をもらったことは玲一に黙っているほうがいいかもしれない

握っていた名刺をポケットにしまって
玲一を見る

玲一は、あまり自分のことを話してくれない
私に話す必要がないってだけかもしれないけど

なんだろう、目の前にいるのに
すごく、遠くにいるように感じてしまう



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