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2014.01.31 (Fri)

青春生き残りゲーム 第7話-8

「あの、玲一着替えありがとう」
「いや、別に…気にするな」

玲一は私と目を合わさない
少し悲しいけど、さっきまでいろいろあったし
当たり前だよねと自分を納得させる

「姫条さん、お茶でもどう?」

玲一のお父さんが優しく微笑む
それを見ていたらなんだか胸が落ち着く
玲一が笑ったみたいに見えるからかもしれない
親子なんだな、そっくりだ
でも、ゆっくりしているわけにもいかないから
私は「いえ、帰ります」と首を振った

玲一はキッチンから出ていき
すぐに私の鞄と制服を持って帰っていた
それを受取ろうと手をだしたら制されてしまった

「送ってく」
「え?いいよ!1人で帰れる…」
「いいから」
「じゃあ荷物…」
「いいから」

玲一がキッチンを出て玄関に向かった
私も後を追おうとしたら玲一のお父さんに呼び止められた
振り向くと同時に、手に何かを握らされた
手のひらをゆっくり開くとそこにあったのは
お父さんの名刺、そしてそれには大きく携帯番号が書かれていた

「これ…?」
「私のプライベートの電話番号、何かあったらここに連絡してくれていいから」
「なんで…?」

私の言葉に、玲一のお父さんはにっこりと笑うだけだった

「なな!早く帰らないと親父さんが心配するぞ!」
「あ!うん!」

私は玲一のお父さんに頭を下げて
玲一が待つ玄関へ向かった




いつも応援ありがとうございます(^▽^)










  
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10:00  |  青春小説7話  |  EDIT  |  Top↑

2014.01.29 (Wed)

青春生き残りゲーム 第7話-7

「温かい…」

玲一に私が思っていることを伝えに来ただけなのに
私は今、玲一の家のお風呂で温まっている

まさかお父さんが帰って来てるとは思わなかった
単身赴任で離れて暮らしているのは知っていたけど
帰ってくることあるんだな


とりあえずお風呂から上がったら
ちゃんとお礼を言ってすぐに帰ろう
親子水入らずを邪魔しちゃ悪いし
玲一に言いたいこと全部言ったし
あとは…
玲一がどう思ってくれるかってだけだ


お風呂から上がり、用意してもらった服に着替える
リビングのドアを開けるとそこには誰もいなく
どこに行ったのかとうろうろしていたら
キッチンのほうから何かを叩く音が聞こえた
何事かと思ってドアを開けると
険しい顔をした玲一と玲一のお父さんが立っていた

「あの…お風呂ありがとうございます」
「あ…」
「お話し中でしたか?」
「いやいや、大丈夫だよ」

私を見て2人の表情が和らいだ
何だろう、何か大事な話をしていたのかな?
だとしたら私タイミング悪かったかもしれない





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2014.01.27 (Mon)

青春生き残りゲーム 第7話-6

「父さんも青春したいなー」
「だから…そんなんじゃないって」

「それに」
「なんだ?」

「誰かと付き合うことって意味ないことだろ?」
「玲一?」

こんなことを言うつもりはなかった
けど、つい口にしてしまった

「玲一、父さんの離婚…そんなにショックだったか?」
「別に、そういうわけじゃないけど」
「でも」
「ごめん、別に深い意味なんかないよ」

重たい空気が流れる
それを断ち切ってくれたのは

「お風呂ありがとうございます」

ななだった


「ごめんなさい、お話している最中でした?」
「いやいや大丈夫だよ?温まったかい?」
「はい、ありがとうございました」

なながオレに近づいてきて
着替えありがとうと頭を下げる
お礼を言いたいのはオレのほうだ
ななが来てくれて空気が変わった



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2014.01.25 (Sat)

青春生き残りゲーム 第7話-5

「さてと、姫条さんが上がってきたら紅茶をご馳走しようかね」
「いいよ、すぐに家に送っていくから」
「なんで?父さん姫条さんと話がしてみたいんだけどな」
「しなくてもいいだろ…」


親子とはいえ、3年も一緒に暮らしていないと何を話していいのかわからない
多分それは父さんも同じだと思う
なながいれば、ななを介していろいろ話はできるだろう
けど、さっき学校でのことを考えたら
ななだって、父さんからいろいろ聞かれても困るだろう

「玲一…」

父さんが真剣な顔をしてオレを見る
それに少し動揺したが、それを悟られたくなくて
表情を崩さないように注意して「何?」とだけ返事をする
どうして親子なのにこんなに構えなきゃならないんだ
次に出る言葉に緊張していたら
父さんがニコッと笑った

「玲一くらいの年齢だったら彼女がいても何も恥ずかしくないと思うぞ?」
「は?」
「姫条さん、彼女なんだろ?」

なんで一旦真剣な顔をしたんだ…
無駄に緊張させないでほしい

「彼女じゃないって」
「彼女じゃない人にキスをしようとしてたのか?最近の高校生のコミュニケーションはすごいな」
「ちっ!ちがう!」

見ていたのか!見られていたのか!
恥かしい!
親にそんなところを見られるのが一番恥ずかしい!

「ちがう!あれは…あれは体が冷えているかを確認しただけだ!」
「照れるなって」
「照れてない!」

若いっていいなと父さんは笑う
あれ、なんか普通に話をしている
さっきまで、どうしようかと悩んでいたのに



いつも応援ありがとうございます(^▽^)










  

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2014.01.23 (Thu)

青春生き残りゲーム 第7話-4


「…ごほん!」
「!?」
「玲一…お客さんだったら上がってもらいなさい?」
「父さん!」

父さんの咳払いで我に返る
父さんの存在をすっかり忘れていた
さっきまであんなに悩んでいたのに


ななの顔がものすごい近くにあって、慌てて体を放した
無意識にキスをしそうになっていた
危ない…父さんに話しかけられなかったらしていた、絶対

「お父さん?玲一のお父さん?」
「ああ、玲一の同級生かい?初めまして玲一がお世話になっています」
「いえ、こちらこそお世話になっています!私玲一くんの同級生で姫条ななと言います!」

父さんの登場に慌てているのか
「落ち着け」と
思わず突っ込んでしまうくらい
ななはあわてている

「そんなにかしこまらなくていいよ?それより姫条さんは…
玲一の彼女なのかい?」

父さんの言葉にオレとななは固まってしまった
今、その話題は洒落にならない!

「ちがう…友達だ」
「はは、そうなのかい?それより、姫条さん濡れてしまっているね?早く上がって、お風呂に入って温まるといいよ」
「そんな!迷惑かけますから!すぐにお暇しますし…」
「だめだめ、そんな格好で家に帰すわけにはいかないよ、いいからあがっていきなさい、ね?」

半ば強引ではあったけれど、ななが家に上がった
すぐにバスルームに連れて行ってタオルと着替えを渡して風呂にいれた



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2014.01.21 (Tue)

青春生き残りゲーム 第7話-3

玄関を開けてびっくりした
ずぶ濡れになったななが立っていたから

「なな!」

雨に濡れたせいでななの体は冷え切っていた
寒いのか震えている
オレに伝えたいことがあるからと
雨が降っているのに傘もささずに
ここまでやってきてくれた

「私は、玲一が何をしたって、玲一のことを好きだから
だから、オレ何かって自分を否定しないで」
「そんな悲しいことを言わないで、私を遠ざけないで
1人になろうとしないで、1人で傷を抱えないで」
「玲一のために泣きたいの」

その言葉に
オレは心をグッとつかまれた
ななを抱きしめて
オレもななのことが大事だって言えたら
どんなに楽だろうって思った
けど、オレにそんな資格はない
オレはななを傷つけることしかできないから
せめて、頬を撫でるくらいは許してくれ

「冷た…」
「玲一?」

ななの顔は思った以上に冷えていて
このままじゃ風邪をひいてしまう
とりあえず今はななを温めることが先だ

「体、すごい冷えてる とにかく中に入れ」
「大丈夫だよ、すぐに帰るから」
「大丈夫なわけないだろ、髪も濡れてるし」
「こんなの大丈夫だよ」
「さわんな、ぐちゃぐちゃになるだろ」

そんなやり取りをしていたら目があってしまった
やばい…
涙で潤んでいる瞳にオレが映っている
頬も冷たいのに赤くなっていて
なんていうかすごく
かわいいと思ってしまった



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2014.01.19 (Sun)

青春生き残りゲーム 第7話-2

鍵を開けて家に入る
決まり文句のように「元気だったか?」と父さんが聞いてくるから
オレも「ああ、父さんは?」と返す
それで会話終了

気まずくてオレは自室に向かう
父さんも自分の部屋に行って着替えているようだ

部屋着に着替えてリビングへ向かう
父さんも着替えを済ませてソファーに座っていた

「夕食どうする?食べに行くか?それとも出前とるか?」
「簡単なものでいいなら…つくる」
「作れるのか?すごいな玲一は」
「別に」

言葉に詰まってオレはキッチンへ向かう
冷蔵庫を開けて何を作れるかを考える
なるべく父さんと会話をしなくてもいいようにしたかった

そんなとき玄関からチャイムが鳴った
客?こんな時間に?
それとも宅配?
まあなんでもいい
オレは玄関のドアを開けた




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2014.01.17 (Fri)

青春生き残りゲーム 第7話-1

ななが泣いて立ち去ると同時に
携帯が鳴った

画面を見ると父親からだった
なんだ?めずらしい…

何やら騒がしい真を無視して電話にでる

「もしもし?」
「もしもし?玲一?今どこだ?」
「…学校」
「そうか、何時に帰ってくる?」
「なんで?」
「いや、父さん出張でこっちに戻ってきたんだが、家の鍵を忘れて入れなくて」
「そう、じゃあすぐに戻る」

電話を切ってすぐに学校をでる
バスを待っている時間はないから家まで走ることにした

走っている間
父さんに会って何を話そうか悩んでいた

久しぶりに会うから話したいことがたくさんある、とかそんなことじゃなくて
何を話していいのかわからないから悩んでしまう

オレの両親は離婚した
オレが5歳のころだ

父さんに引き取られて2人暮らしが始まった
忙しい父さんは家にいることがほとんどなく
1人でいることが多かった
顔を合わせても話をすることはなく
オレが高校に上がるころに転勤が決まって
さらに顔を合わせる機会がなくて

だからたまにこうして帰ってくると
何を話していいのかがわからなくなる

悩んでいるうちに家についてしまった
玄関の前にはもう父さんが立っていて
俺を見つけて手を振っている
にこにこ笑っているけど
父さんも、オレと何を話していいのかわからないに決まっている

父さんのことが嫌いなわけじゃない
だけど、離れている期間が長すぎて
顔を合わせると気まずくなってしまう

正直
父さんが帰ってくるのは憂鬱でしかたがない


第7話はじまります

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2014.01.17 (Fri)

青春生き残りゲーム 第6話 おまけ

オレの腕を振り払って
ヒメは玲一のもとへ行ってしまった
オレの力だったら
ヒメの腕を離さずに、この腕の中に閉じ込めることだってできたけど
でも、オレを見るヒメの瞳が強くて
ここで引き止めちゃいけないと思った

「よく我慢したわね」

パチパチという拍手にエラそうな物言い
「まどか?」
「よくななちゃんを解放してあげたわね?偉いじゃん」

まどかだけじゃなく
和馬と有沢までもがオレに向かって拍手をしている
なんなんだよ!

「あのまま、ななちゃんのこと引き止めたり、腕の中に引きいれて抱きしめようものなら
あんたのその後頭部にケリをくらわせるところだったわ」
「にこにこ笑いながら言うセリフじゃないだろ、和馬?ちょっと彼女の教育ちゃんとして」

ああ、もうこれ以上張り合う力も残ってない
オレは脱力して和馬にもたれ掛かった

「よく頑張ったね」
「ヒメ・・・」
「心配する気持ちはわかるけど、ここはヒメと玲一の問題だから見守ってようよ」
「心配し過ぎてオレ禿る」
「禿ちゃえばいいんじゃない?」
「まどか・・・今は真のこと慰めてあげようよ」
「仕方ないわね、あんたの家で失恋パーティーでもしてやるわよ」
「鬼!悪魔!」
「それだけ元気があれば大丈夫ね」

なんだよ、こいつ
一応心配してくれてんのかよ
ムカつくけど、いいところあんじゃんか

「私よりもさ、鬼みたいなことしてる子がいるわよ?」
「へ?」

まどかの視線の先を見ると
有沢が誰かに電話をかけている

「もしもし?鳥居?面白いもの見たくない?見たい?じゃあ玄関で待ってて連れて行くから」
「有沢?」
「いやー、鳥居にも見せてあげようかと思って、落ち込んだ森村くんを」
「鬼!!お前が本物の鬼だ!!」


うん、でも
1人きりでウジウジなくよりは
こうしてみんなに慰めてもらえたほうが
ましかもしれない

でも覚えておけよ玲一
ヒメがあれ以上傷つくことがあったら
オレはどんなことをしても
ヒメをお前から奪ってやるからな!



第6話おわりました


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2014.01.15 (Wed)

青春生き残りゲーム 第6話-32

「なな」
「ねえ、玲一・・・お願いだからオレなんかって言わないで」

私ね、いろいろ考えたんだ
玲一が香奈ちゃんにしたことは許しがたいことだし
人の気持ちを試すことなんか
やっていいことじゃないって思う
普通だったら、こんなことをしている段階で
玲一のこと嫌いになるかもしれない

でも、嫌いになんかなれなかった
だから、私は

「私は、玲一が何をしたって、玲一のことを好きだから
だから、オレ何かって自分を否定しないで」

玲一は玲一の考えがあって
あんなことをしたんだ
深い傷のせいで、あんなことをしたんだ
だったら私は玲一のその傷をどうにかして治したい
癒したい
心から玲一を好きだと思うからだから

「そんな悲しいことを言わないで、私を遠ざけないで
1人になろうとしないで、1人で傷を抱えないで」


「なな?」

「私、本当に深い部分までわかってないかもしれない
けど、玲一がすごく過去のことで傷ついているのはわかっているから」

「これ以上の関係を望んでいるわけじゃないの、彼女になりたいとか
そんなことじゃないの」

「今回のことみたいに、誰かを傷つけるのはやめて、それでまた玲一が傷つくのなんか見たくない、傷つけるなら私だけでいい」

「関係ないって、私を遠ざけないでもっと頼って」

「なな!」

玲一が私を優しく抱きしめる
なんでこんなことをするのかわからないけど
私も玲一を抱き返す

「オレのためになんか泣くな・・」
「オレなんかって言わないで」

私は・・・

「私は、玲一のために泣きたいんだから」



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2014.01.13 (Mon)

青春生き残りゲーム 第6話-31

走って玲一の住むマンションまでたどり着いた
雨は相変わらず強くて
さらに体は濡れてしまっているけど
そんなことは今は全然どうでもよくて
一刻も早く玲一のところに行きたくて仕方がなかった
エントランスを抜けて
玲一の住んでいる回までエレベータのボタンを押す
その距離がもどかしくて
落ち着かなかった

ようやくたどり着いた玲一の部屋の前で
深呼吸をしてチャイムを鳴らした
ピンポンと家の中にチャイムの音が響いて
それからしばらくして
「はい?」と玲一が扉を開けた


「玲一・・・」
「なな!」

まさか私が立っているなんて思わなかったのか
玲一は驚いてドアを開けたままの姿勢で固まってしまった


「ごめん、こんなとこまで来ちゃって」
「それは・・・って、なんで濡れたままなんだ!」
「ああ、着替えに帰る時間が惜しくて」
「惜しくてじゃないだろ!とりあえず着替えろ!貸すから」
「いい!」


「いいから、少しだけ私の話を聞いて」




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2014.01.11 (Sat)

青春生き残りゲーム 第6話-30

「玲一のところに行ってどうするんだ?ヒメ傷つくだけだぞ?」
「わかってるよ」
「だったらなんで?」


森村くんがそう思うのは当然だ
どう見たって私は
自分から傷をつけに行こうとしているだけだ
でも

「どうしても言いたいことがあるから」

私をつかんでいた力が緩んで
ようやく腕が解放されて
私はまた走り出した

みんな、心配してくれてありがとう
私、すごく傷つくかもしれないけど
玲一にちゃんと


私は何があっても玲一のことが好きだって
伝えに行きたいんだ!



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2014.01.09 (Thu)

青春生き残りゲーム 第6話-29

「みんな、ななちゃんのこと心配してるよ?でもね、迷惑だなんて思ってないよ」
「そうだよ、本当に私もまどかも和馬も・・ああ、森村くんもななちゃんが好きだから
苦しそうにしていたらつらいんだよ」

「みんな・・・ありがとう」

みんなの優しさが嬉しくて
そして私も思い出した
私は玲一の傷を癒したい、治したいって思っていたはずなのに
感情的になって、玲一にバカなんて言って逃げてしまった。
逃げちゃだめだ、ちゃんと玲一にわかってもらわなきゃ

「私、ちょっと行かなきゃ」
「行くって?どこに?」
「玲一のとこ・・」

3人が私を引き留めるけど
私は振り切って玲一のところへ戻った


さっきの場所まで戻ると
森村くんが立っていた

「森村くん!玲一は?」
「ヒメ?なんで」
「玲一は?」
「ああ、電話鳴って、急いで家に帰ったけど」
「わかった、ありがとう」


帰ったなら、私も急いで玲一の家に行こう
教室に戻ろうとしたら
森村くんに腕をつかまれて
その動きを止められてしまった

「森村くん?」
「行くなよ!行ってどうするんだ?」




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2014.01.07 (Tue)

青春生き残りゲーム 第6話-28

あてもなく走っていたら
まどかに声をかけられて足を止めた
振り返ると
まどかと、そして和馬に香奈ちゃんもいた
3人とも顔を青くして私のもとに駆け寄ってくる
そして私の目の前に立った3人は
何も言わずに私の頭や体にタオルをひっかけた

「え?なに?」
「なにじゃないよ!なんでこんなにずぶ濡れになってるの!」
「玲一は?玲一と真がヒメのことに向かったはずなのに!」
「ななちゃん熱は?熱はない?」

ああ、そっか
私ずぶ濡れだったんだっけ
もう痛覚とかそんなのも全然なくなってたからわかんなかった
でも、なんで

「なんでみんなここにいるの?」

「何でって、廊下から外見たらヒメが傘もささずに立っていたから」
「それを和馬くんに聞いてタオルいっぱい持ってななちゃんを探してたの」
「そんな2人にさっき会って私も一緒に探してて」

みんな
私のためにそんなに必死になって
なんかすごく悪いことしてる

「ねえ、迷惑かけてごめんとか思ってるでしょ?」
「和馬?」
「お願いだからさ、1人でそんな抱え込まないでよ、頼りにならないかもしんないけど
オレ、相談くらい乗れるから」



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2014.01.05 (Sun)

青春生き残りゲーム 第6話-27

ヒメが俺の横を過ぎ去ってすぐに
玲一がヒメを追いかけるために走ってきた

玲一もオレの存在に気づいてないのか
通り過ぎようとしたから
オレは玲一の腕を思い切りつかんで
玲一の動きを止めてやった
その行動に驚いたのか
すげぇ目を見開いて
玲一はオレの顔を見た

「追いかけんな、今お前が追いかけてなんになるんだよ」
「・・・」
「お前が泣かせたんだぞ?何を考えてんだよ、本当」
「・・・」
「だんまりかよ!」

こいつ、ヒメのこと好きなくせに
なんで好きな奴からの告白拒否するわけ?
本当わかんない、謎
意味不明
もう一発ぶん殴ってやろうかと思って
左手を玲一に伸ばそうとしたら

ぴリピリピリと着信音が鳴った
玲一は何事もなかったかのように普通に電話にでた
でるか普通・・・

けど、出てくれて助かった
あのまま沈黙が続いたら
もしかしたらオレ玲一のこと殴ってた
もう確実



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2014.01.03 (Fri)

青春生き残りゲーム 第6話-26

和馬に言われてオレは渡り廊下に走って行った
そこにはもう玲一の姿があった
それなのに一向に校舎に戻ってくる気配がない
早くしないとヒメが風邪をひいてしまうというのに
ヒメを連れ戻さない玲一に腹が立った
こうなったらオレが連れ戻さなきゃと
ヒメに声をかけようとしたら

「玲一が好き」とヒメが玲一に告白をしてしまった

オレは驚いて声が引っ込んでしまった
ヒメは告白して、玲一に抱き着いた
それからしばらくして
玲一もヒメを抱きしめ返した

ああ、このまま2人がくっついてしまうのかと
ショックで柱に寄りかかってしまった
けど、オレの予想とは反対に
玲一はヒメの告白をなかったことにしようとしていた

玲一に拒否されてしまったヒメは
「バカ!」と叫んで
その場を立ち去ってしまった
オレの横を通りすぎたから
「ヒメ!」と声をかけたけど
一度も振り返ってくれなかった



いつも応援ありがとうございます(^▽^)

今年もよろしくお願いします








  

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