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2013.12.28 (Sat)

青春生き残りゲーム 第6話-25

どれくらい時間が経ったんだろうか
雨の音が強くなったとき

「ごめん」と私の体を引き剥がして
私と目もあわさず玲一が謝った

「玲一?」
「ダメだ」


「オレなんかを好きになっちゃだめだ」


「オレなんかを好きになっても、ななが不幸になるだけだ」
「だから、今ななは何も言わなかった・・そうしよう」

なにそれ、なんでそんなこと言うの
好きになることも、それも否定するの?
私の気持ちは
そんなに迷惑だった?

「教室戻ろう」

玲一が優しく私の肩を撫でてくれる
でも体温を感じない
雨のせいなのか、それとも・・・

「・・・バカ・・・」
「なな?」
「バカ!玲一のバカ!」

玲一の手を払いのけて
私はその場を立ち去った

「ヒメ!」と森村くんが私を呼ぶ声が聞こえた気がしたけど
私はただ
その場から離れたくて
振り返らずに走り去った



いつも応援ありがとうございます(^▽^)










  
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2013.12.26 (Thu)

青春生き残りゲーム 第6話-24

「バカなこと言っていないで、教室に戻るぞ!」
「バカなことじゃない!本当のことだよ!流さないで!」

私は玲一に抱きついた
玲一が私を引き離そうとするけれど
その力は弱かった
どうして、本当にどこまで優しいんだろう

「玲一が私のことを友達としか思ってないことくらいわかってる
付き合ってなんて言わない
好きになってなんて言わない
だから・・・私の気持ちを聞き流さないで」


「玲一、玲一のことを裏切る人ばかりじゃないよ、玲一をちゃんと好きになる人いるよ」


言い終わって脱力した私の体を
今度は玲一が思い切り抱きしめた
「玲一・・・?」


玲一は何も言わずに
しばらくの間私のことを力強く
抱きしめ続けた



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2013.12.24 (Tue)

青春生き残りゲーム 第6話-23

「玲一は、私のことを友達としか思っていないのに
だから私はそのことを受け入れなきゃいけないのに
勝手に悩んで、倒れて、みんなに迷惑かけて
本当、自分が嫌になる」

「なな、お前は何も悪くないだろ、全部オレが」
「玲一は何も悪くない!」

こんな大きな声が自分から出るなんて思わなかった
玲一からまたあの言葉を聞きたくなくて
必死になってしまった

「玲一、私ね・・・和馬を好きで、和馬以上に誰かを好きになれるのかって
きっとなれないって思っていたんだ」

「玲一が聞いたら、呆れるかもしれない
もしかしたら嫌われるかもしれないでもね」



「私・・・玲一のことが好きなんだ」
「なな?」
「好きなの・・・」



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2013.12.22 (Sun)

青春生き残りゲーム 第6話-22


「なんで?」
「え?」
「なんでこんなことしてくれるの?」
「なんでって、なながここで突っ立ているのが見えたから」

私の言葉に
玲一は困惑しているようだ
そりゃそうだ、心配してきてくれただけなんだから
それなのに、こんな言われ方したら
誰だって困る
ううん、玲一じゃなかったら
怒られているかもしれない

でも、私は言わずにはいられなかった
だって

「わかんないよ・・・・」
「なな?」
「関わってごめんっていいながら、こんな風に優しくされたら
私、わかんなくなっちゃうよ」


「なな?」

雨がどんどん激しくなってくる
玲一は私を学校内に戻そうと背中を押すけれど
私はその場から動かなかった
今、どうしても話をしたかった

「私、すごく感謝してるんだ、玲一がいたら失恋からも立ち直れた」
「玲一とずっと友達として一緒にいられたらすごくいいなって、思っていたのに
私の気持ちは友達とは違う感情にどんどん進んでいくんだ」

自分でも何を言いたいのかわからない
言葉を整理する頭も残っていない
ただただ、思ったことを思ったままに
口にだすことしかできなかった



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2013.12.20 (Fri)

青春生き残りゲーム 第6話-21

「なな!」

雨に打たれながら
玲一のことを考えていたからなのか
幻聴までするのか
玲一に呼ばれたような気がして
声が聞こえたほうに体を向けると
本当に玲一がそこにいた

「れ、いいち・・・?」

なんでここに?
授業もずっと出てなかったから
とっくに帰ったと思っていたのに

「何してんだバカ!」
「玲一こそ・・・なんで?」

雨が降っているのに
玲一は私のところまで走ってきた

「体、冷えてんじゃねーか!いつからここにいたんだよ」

玲一は私の肩をつかんで
それから顔をゆっくり近づけて
私の額に玲一の額をゆっくりくっつけた

「熱・・・はないみたいだな」

優しい、玲一は優しい
だから私はまた
胸が苦しくて
どうにかなってしまいそうだ



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2013.12.18 (Wed)

青春生き残りゲーム 第6話-20

玲一、私はね
和馬に失恋して、憎まれ口たたきながらも
そばにいてくれたことや
好きだった人とのこと打ち明けられたこと
嬉しかったんだ
その時に、玲一にも立ち直ってほしいと思ったんだ
その役に、自分が立てればいいと思ったんだ
でもまさか、自分がこんなにも玲一のことを好きになるなんて思わなくて

だから昨日、玲一の口から友達以上の感情がないって聞いてしまって
ショックだった
それ以上に私はなれないんだって
でも、友達だとしても
そばにいることが出来て、玲一の傷を少しでも癒していけるなら
それでもいいんだって
自分の中で思い込もうとしていた

けど、関わってごめんなんて

玲一
私は玲一のそばから
離れたほうがいいのかな



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2013.12.16 (Mon)

青春生き残りゲーム 第6話-19

玲一は過去の恋愛で傷ついて
人の気持ちが、好きという感情が
脆く崩れてしまうのを経験したんだ

だから、誰かを好きになることも
誰かが誰かを好きになるということも
否定しているような気がする

でも、そんな感情と裏腹に
もしかしたら
ずっと続く気持ちもあるんじゃないかって
思ったんだろう

それを
香奈ちゃんと鳥居くんで確かめたんだろう

分かったはずだ
どんなに邪魔されても
悩んでも
それ以上に好きという感情があれば
強い気持ちがあれば
壊れない関係があるということを
知ってくれたはずだ

それを知った今
玲一は何を考えて
何を思っているんだろう

ああ、また
涙が出てきた
保健室でのことを思い出して
私はまた涙を流した



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2013.12.14 (Sat)

青春生き残りゲーム 第6話-18

あれから、保健室でひたすら泣いて
もう涙なんかでないんじゃないかってくらい泣いた

泣きすぎて、自分がなんで泣いているのかもわからなくなったころ
先生が保健室に戻ってきた
こんな顔見られたら、また余計な心配をかけてしまうと思って
何事もなかったかのように普通にして
「もう大丈夫」と教室に戻った

戻ってからはなるべく普通にしてた
誰にも心配かけたくなかった


授業が終わって、掃除も普通にして
私がゴミを捨てに行くからと当番のみんなを返した
ごみ捨て場にゴミを捨ててから
教室に戻る途中
なんだか無性に雨に打たれたくなった

ごみ箱をその場において
フラフラと裏庭に出て行った
雨に打たれながらまた玲一のことを考えていた




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2013.12.12 (Thu)

青春生き残りゲーム 第6話-17


「なにやってんだ?」
「わかんない!わかんないけど、とりあえず早く中にいれなきゃ!」
「オレが行く!和馬は保健室からタオル借りてきて!」
「うん!」

和馬と分かれてオレはななのもとへ向かった
倒れたくせになにしてんだ!
泣いていたくせに・・・


「なな!」
「・・・・玲一?」

まただ
また泣いている

オレのせいで
お前が泣くのは
もう嫌なんだよ!



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2013.12.10 (Tue)

青春生き残りゲーム 第6話-16

保健室で有沢と分かれたあと
オレは教室に戻らずに屋上へと向かった
気が付いたら今日の授業は全部終わっていて
担任に呼ばれて、ついさっきまで職員室でこってりと絞られていた
高三にもなって、あんなに怒られるとは思わなかった
まあ、自分が悪いんだけれど

職員室を出たら外は大雨になっていた
濡れて帰るしかないかとあきらめていたら
和馬に声を変えられた

「こんな時間まで何してたの?」
「ああ、ちょっと授業サボったら担任に呼ばれてさ」
「そうなんだ、オレも担任に呼ばれて雑用やらされてたんだ」

和馬はななのことを全然聞いてこない
気を使ってくれているんだろうか
まあ、そのほうがありがたいけど

「どうしようかな、まどかもきっと傘もってきてないと思うし」
「もう濡れて帰るしかないんじゃないか?」
「じゃんけんで負けたほうが傘を買ってくるってのは?」
「バカ、嫌だよ」

たわいもない話をしていると
裏庭のほうに人影が見えた
女子生徒みたいだけど、こんな雨の中
傘もささずに何をしてるんだ?

「あの子、どうしたんだろ?すっごい濡れちゃってる」
「ああ、何して・・・・・ってあれ?」

「ななじゃないか!?」
「えぇ!!」



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2013.12.08 (Sun)

青春生き残りゲーム 第6話-15

「なんで!?」
「わかんない、とりあえずヒメは玲一任せて、オレは保健室に行ってタオル借りてこようと思って向かってたんだ」
「私も保健室行く!」
「じゃあ、オレはヒメんとこ行く、どこ」
「ああ、裏庭に続く渡り廊下んとこ」
「わかった」

オレらはそこで分かれて
ヒメがいるという裏庭に向かって走った

玲一がいると知ってオレは焦った
昨日のこともあるし
ヒメの様子が気になった


走って走って
ようやく裏庭にたどり着いたら
そこには、ずぶ濡れになっているのに
全然動かない2人の姿があった



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2013.12.06 (Fri)

青春生き残りゲーム 第6話-14

解放されたのは、ヒメが教室にもどってきてから
戻ってきたヒメはいたって普通で
具合が悪そうなそぶりも全然なくて
いつもどおり授業を受けていた
逆に怖かった

「ねえ、ゴミ捨てにしては遅くない?」
「そうだな」
「電話してみる」

まどかはカバンから携帯を取り出して電話をかけたら
少し間があいて、ヒメの机からヴーヴーとバイブ音が聞こえる
恐る恐るヒメの机の中をのぞくと携帯が震えていた

「無携帯か!!」と思わずまどかと声がハモってしまった


何か嫌な予感がしてオレは教室を飛び出した
「ちょっと!私も行く!」とまどかもオレに続いて教室を飛び出した



ごみ捨て場に続く廊下に向かって走って行くと
同じように廊下を走っている和馬の姿が見えた
なんか様子がおかしくて、オレとまどかは和馬を呼び止めた

「まどか!真!どうしたの?」
「どうしたって、お前こそどうしたんだよ」
「あぁ・・・ヒメが」
「ヒメが?」「ななちゃんが?」

「外でずぶぬれになってるのを見つけたんだ」




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2013.12.04 (Wed)

青春生き残りゲーム 第6話-13

さっきまですげぇ晴れていたのに
最後の授業が終わった瞬間に雨がすごい勢いで降ってきた

教室の中でボーっと外を眺めていたら
まどかがキョロキョロとあたりを見回しながら
後ろのドアから入ってきた

「ヒメならいないぞ」
「うるさいわね!」
「今日、掃除当番だからゴミ捨て行ってる」
「そっか・・・」


ヒメが倒れたと学校についてすぐにまどかから聞いた
それと同時に柱に縛り付けられた
オレが保健室に行って暴れると思ったらしい
まあ、たぶん暴れる、いや確実にだ!

昨日、ヒメに玲一との会話を聞かれた
オレが玲一を煽ったせいで
あんな会話になってしまったし
責任も感じてる

ヒメと玲一がうまくまとまってほしいなんて
全然思っていないけど
でも・・・
ヒメに苦しい思いをさせたくないって言うのが
一番にあったりする




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2013.12.02 (Mon)

青春生き残りゲーム 第6話-12

「有沢・・・・?」

私に話しかけられて驚いたからなのか
ななちゃんを泣かせてしまったことに罪悪感を感じているのか
氷室の顔は青かった

でも、そんなのどうでもいい、関係ない

「今のなに?どういう意味?あんた何を考えているの?」
「・・・」

氷室の顔が強張って
そして私から目を逸らす

「ななちゃんのこと、好きなくせに」
「・・・」
「誰よりも大事に思っているくせに、なんで傷つけるの?」

「あんたがそんな態度を続けてたら」
「そのうち、ななちゃんはあんたの前から離れて行くわよ!」

私が何を言っても
氷室は顔を上げずに黙ったまま
私が言ったことに、反論できないんだ
本当のことだから

言いたいことは言った
あとは、氷室
あんたがどう行動にでるか
ことと次第によって
私は全力であんたをつぶしてやる!




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