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2013.01.31 (Thu)

青春生き残りゲーム 第2話-19


初夏とはいえ、夜の8時ともなると外は真っ暗だ
街頭がないとちょっと先も見えない
正直怖いけど氷室が待っているから早くいかなきゃ!
それにしても、なんで公園なんかにいるんだろう氷室

公園の中をのぞくと奥のベンチに人の姿を見つけた
よく見えないけど氷室だ

「氷室!!」

氷室に駆け寄って声を変える
久しぶりに見る氷室は少しやつれているように見えた

「姫条・・・おう・・・久しぶり」
「うん」

氷室が自分の座っている横を指差して
隣に座れって言うから
ちょっと間を空けて隣に座った

「風邪はもういいの?」
「あぁ」
「3日も休むなんてずいぶんしつこい風邪だったんだね」
「あぁ」

おかしい、いつもの氷室じゃない
いつもだったらもっと話が弾むのに
でも、私から何を話しかけていいのかわからない
けど、このままこうしていても気まずいし
何か話さなきゃ

「・・・・!?」

いつの間にか私は氷室に抱きしめられていた


続く

応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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2013.01.29 (Tue)

青春生き残りゲーム 第2話-18

携帯の画面に「氷室玲一」の文字が表示されている
氷室だ!

風邪、もうよくなったのかな?

「もしもし!」

やばい、久しぶりの電話がうれしくて大声だしちゃった
恥かしい

「もしもし?今大丈夫か?」
「大丈夫 氷室こそ風邪は?もういいの?」
「あ・・あぁ、まあ・・・」

なんだろう、歯切れが悪い
まだ治ってないのかな

「それよりさ、姫条今から出てこれる?」
「え?今?」

時計を見る、まだ8時前
お父さんはこれから彼女さんがくるから家を空けても気づかない

「大丈夫!どこに行けばいい?」
「・・・・・じゃあ、姫条の家の近くの公園・・そこにいる」
「わ、わかった!すぐ行くから!」

電話を切ってクローゼットの中の服を適当に着る
携帯と財布、それから家の鍵を持って家を出た
お父さんは・・よし、彼女と話をしてるから気づいていない

風邪をひいている氷室を待たせちゃいけないと
公園まで急がなくちゃ!


続く

応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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2013.01.27 (Sun)

青春生き残りゲーム 第2話-17

夕食の片づけをしていたら携帯がなった
急いで手を拭いて駆けつけたら着信の相手は和馬だった
明日の予定かな?

「もしもし?」
「もしもしーヒメ?今大丈夫?」
「大丈夫だよー」

携帯を持ったままリビングを後にした
お父さんに会話を聞かれるのはまずい
明日はまどかの家に泊まりに行くことになっている
男が一緒だと知れたら外出禁止になるかもしれない

「明日の肝試しお泊り会、集合は真の家の近くの公園で大丈夫?」
「ん、大丈夫だよ何時?」
「うんとね・・・」



「うん、わかったじゃあね」

電話だというのにテンション高いなぁ和馬
まどかとずっと一緒に入れるのがうれしいのかな

「明日か~肝試し・・・・香奈ちゃんも氷室も来ないし・・・つまんないな・・・きっと」

氷室は絶対に来ないだろう
風邪をひいて結局今日も学校に来なかった
電話もメールもないし、重症なんだろう

「もうお風呂入ったら寝よう」

「んー」と背伸びをし、お風呂の準備をしていたら
携帯電話が鳴った


続く

応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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2013.01.25 (Fri)

青春生き残りゲーム 第2話-16

氷室に会いづらいと思っていたら
あの日からもう3日も学校を休んでいる
家で倒れているんじゃないかと
本気で心配になった

でも、電話もメールもできない
彼女がそばにいるかもと思うと遠慮してしまう
友達といえども、私は一応女だし
彼女としては嫌だよね
うーん、でも
病状を確認するくらいはかまわないよね

よし!と決断して発信ボタンを押そうとしたら
スッと手が伸びてきて、その行動を止められた
びっくりして顔をあげるとそこにいたのは森村くんだった

またおまえか・・・・


「何?」
「玲一に電話しようとしてた?」
「別にいいでしょ、電話くらい」
「心配なの?」

だ・か・ら !なんなのあんた?
心配?ってあたりまえでしょ!3日も休んでるんだよ!
あんたは心配じゃないの?

はっ!もしかして森村くん
氷室のことが好きなんじゃ
だから私のことをライバル視して、早めに芽を摘んでおこうとか思っているとか!
だったら納得できるわ

「森村くんってさぁ、氷室のこと好きなの?」
「は?」
「だって、こんなに私に絡んでくるのおかしいもん!私のこと敵視してるんでしょ?」
「ちょっと待って・・・なんでそうなるの?」
「森村くんが特定の彼女を作らないのは、氷室のことが本命だったからなんだね」
「いやいやいやいや、その解釈おかしいでしょ」

まだ何か言っている森村くんを無視して
握っていた携帯を鞄にしまった
時間もないし、かけるタイミングを逃してしまったし

会いづらいと思っていたけど
氷室のいない学校はつまらない
早く良くなって学校に出てきてよ



続く

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2013.01.23 (Wed)

青春生き残りゲーム 第2話-15

氷室に彼女がいる
別に不思議なことじゃない
顔だってそこそこいいし、気遣いだし、優しいし

じゃあ、私はなんでこんなに
もやもやしているんだ?

あ、そうか!
氷室が私に何も教えてくれなかったのがちょっと悲しかったんだ
結構、仲良くなったと思っていたのに
全然知らなかったことがショックだったんだ!
そうだ、そういうことだ!

じゃあ、今日も彼女が氷室のところに行くかもしれない
メールをするのはやめよう
彼女が見たらいい気しないだろうし

年上かぁ、なんか納得
氷室のあの落着き用とか気遣いぶりとか
その年上の彼女にいろいろ仕込まれたんだろうか

美人なんだろうな氷室の彼女だし
ただのイメージだけど・・・・って
またどうでもいいことを私は考えてどうするの!

氷室は友達
私の失恋を慰めてくれた友達
そう、私は失恋したばかり
森村くんや周りの人が変なことをいうから気にしているだけだ


あぁ、もう・・・
こんなことばかり考えてたら氷室に会いづらいよ


続く

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2013.01.21 (Mon)

青春生き残りゲーム 第2話-14


連れてこられたのは屋上
もう少しで休み時間が終わるからか人は少ない
こんなところまで連れてきて何の用事だろ

「ヒメは玲一のこと本当に好きじゃない?」
「しつこいなぁ、好きじゃないよ」
「だって、仲いいじゃん?」
「それだけでそう思うのは変!っていうか困る!」

いちいちそんな事でこんなところに呼ばないでよ

「用事がそれだけなら戻る!森村くん成績やばいんだから授業遅れないようにね!」
「あー待って!」

まだ話をしたそうな森村くんを無視して
私は屋上の扉を開ける
その手を森村くんにとめられた
なに?まだ何かいいたいことでもあるの?

「もし、ヒメが玲一のことを好きだとしたら・・・それは叶わない恋だから」
「・・・・・どういうこと?」
「玲一・・・・彼女いるからさ」

つかまれた手が開放される
「あぁ、そう」
それだけ言って私は屋上を出た

ドアの向こうから「年上の美人だよー!」と森村くんが言っている
だから何がしたいんだこの男は

氷室に彼女がいるとかその人が年上とか
どうでもいいし、私に関係ないし
そんなことを私に言う森村くんの心理がわからない

彼女、彼女ねぇ
だから、そんなの私に関係ないんだってば!


続く

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2013.01.19 (Sat)

青春生き残りゲーム 第2話-13

よく眠れなかった
寝るまで悶々と氷室のこと考えたり
ようやく寝付いたと思ったら夢に氷室が出てきたり
なんとなく氷室と顔を合わせずらい

そう思っていたのに
氷室が一向に姿を現さない

何か連絡が入ってるかもと思って携帯を開くけど
メールも電話もない
どうしたんだろう、遅刻かと思ったら

「今日、氷室は風邪で休むそうだ」

教室に入ってきた担任がそれだけ告げて出席を取り出した
休みかぁ・・とホッとしたけど
考えてみたら氷室は一人暮らしだから、看病してくれる人いないじゃん
結構ひどいのかな、風邪
後でメールしてみて、何か必要なら買って行ってあげたほうがいいかな

なんて考えていたら授業が終わっていた
やばい、あとで誰かにノート見せてもらわなきゃ

「・・・・メ・・・・」

氷室にノートのコピーとってあげたほうがいいかな
勉強してるの見たことないけど、あっても困らないよね

「ヒーメー」

薬なんて氷室の家にあるのかな
病気になるイメージないからなさそう

「ヒメ!」
「わぁ!」
「さっきから呼んでいるだけど?」
「ご、ごめん・・・森村くん どうかした?」
「授業中もそんな感じだったよね、玲一が心配?」
「・・・・まぁ」
「やっぱり好きじゃん」
「ちがいます!」

クラスメイトが私と森村くんのほうを一斉に見た
やばい、否定しようとして大声でた
あぁ、森村くんのせいだ!
恥かしくてうつむく私の手を森村くんがつかむ
「なに?」
「ちょっと来てー」
「やだ!」

やだ!と言っているのに無理やり私の手を引いて森村くんが教室を出る
教室を出るとほかのクラスの人たちが私たちを指さしてひそひそ話だす

「手、つないでる?」
「姫条って氷室と付き合ってるじゃないの?」
「二股?最低!」

あぁぁぁぁぁ、また根も歯もないことを

「森村くん、手を放して!」
「話したらヒメ逃げるもん」
「逃げないから放してよ!」
「やだ」

ムカつくような笑顔でニコッと笑い
また歩き出す
あまりにも腹がたったので、手をつないだまま
右足で思い切り森村くんのふくらはぎを蹴ってやった
「うぉん!」と変な声を出して痛がるくせに
手だけは放さない
もう・・・本当にこの人なんなの!


続く

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2013.01.17 (Thu)

青春生き残りゲーム 第2話-12

私が氷室に何かを作ってあげたいのは
ぎゃふん(何この古典的な表現)と言わせたいのと
お礼をしたいというのもあるんだよね

さっきみたいに和馬と自然に話をできるようになったのは
本当に氷室のおかげなんだ
氷室がいつも一緒にいてくれたから早く立ち直れたんだと思うんだ
でもそれを素直に言うことができないから
何かしらの形でしたいなって思ったんだ

まあ、それを思ったのは
氷室に啖呵切った後なんだけどさ


氷室のことは好きか嫌いで言えば好きだ
でもそれは、まどかのことが好き、香奈ちゃんのことが好きというのと同じだ
和馬と同じような好きではない
多分、氷室も同じだと思うんだ
だから私たちはお互いを友達だと思っている
氷室は私を女として意識していないはずだ

まあ、夜遅くなれば家まで送ってくれたり
重たいもの持ってくれたり
車道側歩かせないようにしたりとか気遣ってくれるとか
優しくはしてくれるけど・・・・


「顔・・・あつぅ・・・」

なんで氷室のこと思い出して顔熱くなってるんだ!
あーもう!森村くんが、周りの人間が好きとか付き合ってるとか言うから
変な意識しちゃったじゃん!
あぁ、もう!やんなっちゃう


続く

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2013.01.15 (Tue)

青春生き残りゲーム 第2話-11

昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴って
私たちはぞろぞろと教室に戻った

和馬とまどか香奈ちゃんは次の授業が移動だと言って渡り廊下で分かれた
氷室は放送で担任に呼ばれて職員室に行ってしまった
気が付けば森村くんと2人きりだ
どうしよう、今スキンシップされたら
さっきのグーパンチくらいじゃ済まないかもしれない

私の警戒をよそに、森村くんが私の顔を覗き込む
何かされる!と身構えたけど何もされなかった

「さっきさぁ、和馬に聞いてたでしょ?」
「・・・?」
「玲一の好きなもの」
「あ、あぁ・・・」
「なんで?」


森村くんには関係ないと突っぱねることもできるけど
それだとしつこく聞いてきそうだから
理由を話した
くだらないと笑われると思ったのに、森村くんの顔は全然笑っていない


「ヒメは・・玲一のこと好きなの?」
「はぁ!?」
「好きだからそんなにムキになるんじゃないの?」
「はぁぁぁ!?」

私が氷室を好き?
どこがどうしてどうなってそうなった!
男女が仲良くしてたら付き合ってるのか?
友達の好きなもの知りたがってたらライクじゃなくてラブなのか?
それだけじゃないでしょ!

「さっきも言ったけど、氷室が私をバカにしたからであって、別に男として好きとかじゃないから!」
「じゃあ、俺もヒメのことバカにしたら何か作ってくれるの?」


そう言われると、どうなんだろ?
そもそも森村くんが私をバカにすることが想像できない
というか、森村くんなんでこんなに絡んでくるんだろう

「っていうかオレもヒメの手作りが食べたい!」

さっきまで真剣な顔をしていたのが嘘のようににっこりと森村くんが笑った
よくわからない、変な人

「森村くんは・・・彼女がたくさんいるでしょ・・・?その誰かに作ってもらったら?」
「オレ彼女いないよ?今はヒメだけ」
「・・・・・?そういう冗談は困る」

「そのうち本気にしてもらうから」とまたにっこり笑って
先に森村くんは教室に戻ってしまった


続く

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2013.01.13 (Sun)

青春生き残りゲーム 第2話-10

だが、問題は場所だけじゃなかった

「次の土日だめだ・・・バイトが入ってるどっちも」
「私もその日、西高との合同会議があるから無理だわ」
「えぇ!氷室と香奈ちゃんこれないの!?」

「じゃあ、別の週にしようよ和馬くん」
「うーん、来週だとオレバイトなんだよね」
「来週は家族いるからうちは無理だな」

じゃあやめようと言おうと思ったんだけど
和馬とまどかはすっかりその気だ
だったら2人でお泊りでもなんでもして!って思ったけど
付き合い始めだし、いきなり2人は恥ずかしんだろうか・・・
でもなぁ

「まどかと和馬でななちゃんを森村くんから守れるの?」
「そこはオレも気になる、2人のすきをついて姫条襲われるんじゃないのか?」
「襲われるって・・・そんなわけないじゃん・・・」

襲われるは物騒だけど
夜通し森村くんからスキンシップを受けるのは嫌だ
氷室や香奈ちゃんがいればまだいいけど

「姫条は・・・もう少し自覚を持ったほうがいいと思うぞ?」
「自覚?何を?」
「これだから・・・人のことばっかり聡くなってもだめだろ・・」

氷室はため息をつきながら私の頭をぐりぐりなでる
なんだよ、言いたいことあるならはっきり言えばいいのに

「まぁ、オレも時間とれるようだったら行くから」
「うん・・・・」


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2013.01.11 (Fri)

青春生き残りゲーム 第2話-9

和馬が提案したのは肝試しとお泊り会
何で肝試し?と聞くと
「まだ6月なのに暑いからいいと思って」と単純な理由
「それに、肝試しって夜だから泊まりになったほうがいいと思って」これまた単純な理由

でも、問題があるでしょ
男女が一緒のところで寝泊まりって
そんなの許すご家庭がどこにあるんだ!
少なくともうちは無理だ!
和馬の家も無理だ!私の家と近すぎる!ご近所さんにばれたら困る

「どこに泊まるんだよ」
氷室がため息をつきながら和馬に聞いた
「う・・・ん・・・そこが問題だよね・・」
「「ノープランかよ!」」
思わず氷室と突っ込みが被った
「あははー!ななちゃんと氷室って双子みたーい!」
香奈ちゃんがあははーと笑う
双子って
「じゃあ、オレはヒメの彼氏だな!お兄さん妹をください」
「てめぇにななちゃんは渡さん!」
「まどかはななちゃんのお父さんみたいだねぇ・・・」

もはや突っ込みが追いつかない

「泊まりは無理かぁ・・・やっぱり」
しょぼんとする和馬を見て
ちょっと前だったらかわいいとか思っていたんだろうなと思った
でも今は思わないから不思議だ
あれだけ長い片思いをしていたのに、吹っ切れたんだな

としみじみしていたら
「はいはいはい!」と森村くんが大声を出しながら手をあげる
「うるさい!」とまどかに殴られる森村くん
さすがにかわいそうになってきた


「オレん家に来いよ」
「え・・・?真の家?」
「おう、次の土日だったら家族いないから」

あっさりと泊まる場所が決定してしまった


続く

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2013.01.09 (Wed)

青春生き残りゲーム 第2話-8

騒ぎが一段落したころ
氷室と香奈ちゃんも中庭にやってきた

「その顔どうしたんだ?またなんかやったんだろ」
「うわー美形が台無しだね!どうでもいいけど」

2人の冷たい言葉に鳴きまねをしながら森村くんが叫ぶ
「もっと労ってオレを」
ほら、真っ赤だよ!とか暴力女がいるよとか!言うけれど

「なんで?」
「だって森村くんが悪いんでしょ?」とあっさりかえされてしまった

和馬もだけど、この2人の森村くんの扱いも結構ひどいと思う
「ひめぇ慰めて」という言葉は再びまどかのげんこつによってかき消された
無視だ、森村くんは無視だもう!

「香奈ちゃん生徒会の会議は?」
「いいのいいの、あんなだらだらした会議は適当に終わらせてオッケーなのよ」
「生徒会長も大変だね、お疲れ様」
「ななちゃんのほうが大変だと思うわ」

やれやれという顔をして香奈ちゃんが私の頭を撫でた
この子は私の親友の有沢香奈ちゃん
生徒会長で頭もいいのにかわいいから
年下男子から絶大な人気があるが彼氏なし
本人いわく「恋愛に興味がない、っていうかよくわからない」だそうだ
もったいない

「ねぇねぇ、オレいいこと思いついたー!」

パンと和馬が両手をたたいて立ち上がった
みんなが和馬に注目する

「何を思いついたんだ?」
氷室が昼食を食べながら和馬に聞いた
その手に持っていたのは焼きそばパン
歪みねぇなこいつ

「みんなで肝試ししない?お泊りで!」

「はぁ?」

和馬以外
全員の声がハモった


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2013.01.07 (Mon)

青春生き残りゲーム 第2話-7

私にぴったりとくっついて離れない森村くん
それを一生懸命引き離そうとする和馬
そしてギャラリー
私たちが完全に見世物になっていたとき
ギャラリーの奥からうずうずしいオーラが見えた

「・・・・・も~り~む~らぁーーーーーー!」
「まさか」
「よかったぁ」
「救世主だ!よかった!ヒメ!」


ギャラリーから出てきたのは
拳を握り、美少女にあるまじきオーラをまとっているまどかだった

「てめぇ・・・またななちゃんに触りやがって・・・許さん・・・」
「ちょっ!待て!」

まどかを見た森村くんがあわてて私から手を放す
ようやく解放された私は和馬の後ろに隠れた

「逃がすかー!」
「やめてー!!!!」



森村くんの叫び声と、バキィという打撃音が
昼休みの中庭に響いた


続く

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2013.01.05 (Sat)

青春生き残りゲーム 第2話-6

森村くん、本名「森村真(もりむら しん)」は、私と氷室のクラスメイトで
和馬と氷室の友達
ついでに言うと、去年の学校祭でミスター北高No2をとるくらい美形だ
ファンクラブがあるとか、他校に彼女が十数人いるとか
そのほかにもいろいろと女性のうわさが尽きない人だ

ただのクラスメイトというだけなら私にはどうでもいい話なんだけど
私は困っている
彼のスキンシップという名のおさわりに
非常に困っている
肩とか手とか頭とかすぐ触る
この前なんか抱きつかれそうになった
それはまどかが助けてくれてなんとかなったけど

「いたた・・・」
「ご、ごめんね・・近すぎて驚いちゃって」
「いいんだよ、これは真の自業自得ってやつなんだから」

和馬って、森村くんには容赦ないような気がする
普段優しいから余計にそう思うんだろうか・・・

ひどいことを言われているはずの森村くんだけど
そんなことは一切に気にしていないようで
ニコッと笑い、私の腕をがっしりつかんだ

「!?」
「ヒメがキスしてくれたら治るから、チューして?口にね?」
「はぁ!?」

こういう冗談も本当に困っている
どうやって返せばいいの?こういう時
そりゃ、森村くんはモテるからね
そういうこともさらっと言えるんだろうけど
私にはどうしていい分からない

「ほら、早くぅ」
「やだ!やめてよ!」

またしても森村くんの過剰なスキンシップが始まる
口をとがらせ、顔を近づけてくる
離れようと思ったら、がっちりと体をつかまれて逃げられない

「真!いい加減にしろよ!」

和馬が森村くんを引きはがそうとしてくれるが
完全ホールド状態で全然離れない

「うるせー!和馬には関係ない!」
「いやー!やめてー!!!」

周りにいた人たちが私たちに注目している
写真を撮ったりくすくす笑ったり
私の悪口言ったり

そんなのどうでもいいから助けてー!



続く

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2013.01.03 (Thu)

青春生き残りゲーム 第2話-5

「玲一をぎゃふん?」
「そう、ということで氷室の好きな食べ物教えて」

昼休み、和馬を中庭に連れ出して聞き込み調査を開始する
悲しいことに、氷室の好きな食べ物がオニオンリングくらいしかわからない
あと、炭酸が苦手っぽいことと、コーヒーはブラックくらいしかわからないのだ

「うーん、何が好きっていうのもよくわからないなぁ」
「えぇ、私よりずっと一緒にいるでしょ?なんかないの?」
「だって、学校ではいつもよもぎ蒸しパンと焼きそばパンしか食べないし」
「外に食べに行くって言っても決まったもんしか食べないし・・・」
「そ・・かぁ・・」

昨日は心配して損した!とか思ったけど
やっぱり心配だ
なんだそのワンパターンな食事は!
まぁ、好きなものは分かったけど
蒸しパンと焼きそばパン作ってどうするよ・・・

どうしようかと悩んでいたら
肩にずしっという重みが乗る
「はぁい、ヒメ!なんの話してるの?」
この声と、この行動
こんなことするのは彼しかいない!

「森村くん!!いきなり近づくのやめてって・・・」

名前を呼んで振り向くと、思った以上に彼の顔が近くにあった
びっくりしたんだ私はそうびっくりしただけなんだ
だから、私は悪くないんだ・・・

「キャー!」という叫びこと一緒に
グーパンチを彼にくらわせてしまったのは事故だと思ってほしい


続く

今年も応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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