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2012.12.30 (Sun)

ありがとうございました

こんにちは、今年も終わりますね
いつも蒼色のときに訪問、拍手、コメントありがとうございます

しばらく放置していたブログですが
WEBコンテンツの大会に合わせて再開して早2か月
いろんな方に来てもらえてうれしいです


来年も、このペースで更新できたらいいなと思います

みなさまよいお年を!

ブログは1月3日に更新開始します(^▽^)/

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19:13  |  未分類  |  EDIT  |  Top↑

2012.12.30 (Sun)

青春生き残りゲーム 第2話-4

学校を出て向かったのは
学校の近くのファーストフード店
2人とも、ここのオニオンリングが大好きでよく通っている

「席とっておいて、持っていくから」
「うん」

ちょっと前から気づいたんだけど
氷室はやたらと気が利くというか、優しいというか・・・
こういうときはたいてい氷室が運んでくれる
最初は「いいよ!」って断っていたんだけど
「席をとっていてくれたほうが助かる」と言われたので
2人でいるときは自然とこうなる

きっと誰に対してもこういう態度なんだろうな
だって慣れてるし

「はい、姫条の分」
「ありがとー・・・ってそれは?」
「持ち帰り、今日は作るのめんどいから夕食はバーガーで済ます」
「えぇ・・・足りるの?っていうか栄養偏るよ?」
「母親かお前は」
「だって・・・」

それからもう一つ
これは気づいたんじゃなくて氷室から聞いたんだけど
両親は小さいころに離婚、お父さんは地方に単身赴任
ゆえに、氷室は現在一人暮らしらしい

自分で作ることのほうが多いとは言うけど
高校生男子の一人暮らしだし
こうして買っているのが多いよね、実際

私が気にすることじゃないとは思うけど
栄養面が心配だ、すごく

「私、お父さんと二人暮らしで、ごはんは私が作っているからつい気になっちゃって」
「・・・・作っているという割に、今日の姫条の弁当」
「ちょっ!あれは!」
「おにぎり2個だけじゃん、姫条こそちゃんと飯作れんのかよ?」
「違う!今日は寝坊したの!だからおにぎりくらいしか作る時間なかったの!普段はちゃんと作ってるし!」
「どうだか・・・冷凍食品詰めるだけでもそれなりに見えるからなぁ」

優しいって言葉撤回!
栄養面とかどうでもいいわ!心配して損した!
ケタケタ笑うな!

うぅ・・・悔しい

「・・・てろ」
「なんだ?」

私はバンっとテーブルを勢いよくたたいて立ち上がり
氷室に指をさし
「私がちゃんと食べれるものを作れるところを見せてやる!そしてぎゃふんって言わせてやる!」
と宣言した

「ぎゃふんって・・・・(笑)」

苦笑する氷室なんか無視だ!
絶対に氷室においしいって言わせてやるようなものを作ってやる!




続く

応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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10:00  |  青春小説2話  |  EDIT  |  Top↑

2012.12.28 (Fri)

青春生き残りゲーム 第2話-3

確かに、氷室と一緒にいる時間が増えた
増えたけど、それがイコール付き合っているという風に思われるのは困る
困るというか恥ずかしい

うぅん・・・う・・・ぅ
どうしよう

「・・・・う・・・」

はぁ、どのくらいの人がこの噂信じているんだろう

「・・・姫条・・」

もう、気にしないのが勝ちかな

「姫条!」
「うわぁ!」
「聞いてるか?」
「あ・・・ごめん、考え事してた、なんだって?」
「また気にしてるんだろ、噂」
「ん・・・うん」
「気にするなって、誰が何やったって噂するんだから」

それはそうだけどさ
でも恥ずかしいじゃん
今まで和馬としか噂になったことないし
好きな人と付き合ってるって噂されるのは
空しさもあるけど、嬉しかったからまあいいんだけど
氷室は本当にただの友達だし
これで2人の間が気まずくなったら嫌だ

「っいた!」
「眉間にシワ、考えすぎ」
「だからってデコピンすることないでしょ!」

はじかれたおでこをさすりながら
氷室をにらみつける
にやにや笑って、くだらないこと考えてるとか思ってるんだ

「オレは気にしてないし、姫条も気にすんな」
「うん」
「姫条は考えすぎなんだよ、もっと気楽にしろよ、禿るぞ」
「は・げ・な・い!」
「そんだけ元気あったら大丈夫だな・・・・いたっ!」

クククと笑う氷室の背中を軽くたたいてやった
本当に一言多いんだから
でも、氷室のこういうところ
嫌いじゃないけど

じゃあなんでたたくかって?
だってそんなこと素直に言ったら調子乗るじゃん!


続く

応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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2012.12.26 (Wed)

青春生き残りゲーム 第2話-2

「姫条、ちょっといいか?」
「ちょっと待って氷室、いま行く!」

長い授業が終わって、ようやく放課後
今日はクラスメイトの森村くんが10日連続遅刻によるペナルティで
1人で教室掃除をすることになった
おかげで掃除当番がなくなった私は
氷室と一緒にバーガーショップの新作を食べに行くことになった

今回の失恋の一件で
氷室との距離が縮まったような気がする
それまでは和馬の友達で、私のクラスメイト
お互いアドレスは知っているし
複数で遊びに行くことはあっても
2人きりで会うとか遊ぶとかメールしたり電話したりとか
そういう関係ではなかった

けど、失恋したあの日から
私への気遣いだと思うけど
メールや電話をくれたり
一緒に下校したり
時間が合えば遊びに行ったりするようにもなった

ただのクラスメイトから「友達」になったと私は思っている
思っているのだが

なぜか私と氷室が付き合いだしたと噂になっている

ほら、今もひそひそ噂している
「また一緒に帰ってるよ」「付き合ってる絶対!」
「和馬と別れたらすぐ氷室?マジ面食い」

噂って言うかもう悪口だけどね!


続く

応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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10:00  |  青春小説2話  |  EDIT  |  Top↑

2012.12.24 (Mon)

青春生き残りゲーム 第2話-1

和馬に恋をして4年
長い片思いの末、失恋をしたのは1か月と少し前
でも後悔はない

今まで和馬に「親友」と言われるたびに
胸が痛んだけれど
今はちゃんと言える「親友だって」

気持ちを伝えた直後はさすがに気まずかった
顔を合わせるのが嫌だった
だって、赤くなるもん、たぶん・・・
それに、和馬の隣にはまどかがいる
まどかには気づかれたくなかった
私の気持ちに気づいたら、あの子はきっと気を使う
それは嫌だった

でも氷室がいつも和馬との間にいてくれたから
今では気まずさもなく過ごせている
私が1人で和馬とまどかと一緒になるのを避けてくれた
やっぱりあいつはお人好しだ
でも感謝してる
まだちゃんとその感謝の気持ちを形にはできていないけど



氷室のおかげで元気になれたし
和馬とまどかが仲良しだから、私と和馬がどうのこうのという
変な噂はなくなったけど
なくなったのはいいんだけど
少しだけ
困ったことになっている

続く

今日から第2話です。


応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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09:55  |  青春小説2話  |  EDIT  |  Top↑

2012.12.22 (Sat)

青春生き残りゲーム 第1話 おまけ

「・・・・カラオケ?」

「そう、カラオケ」


泣くだけ泣いて落ち着いた姫条を氷室はカラオケに連れてきた
彼なりの配慮だろう、大声を出せば少しは楽になれるのではないかと考えた

「・・・・まぁ、家に帰っても悶々とするだけだし・・・いいかも・・・」

「そうそう、歌って少しは元気出そうぜ?好きだろ?カラオケ」

「うん、まぁ・・・・嫌いじゃない」


嫌いじゃない、それはつまり好きということなんだろうな
なんでこう素直じゃないんだか・・と氷室は心の中でため息をつくが
なんだかんだと姫条の面倒を見てしまうあたり
氷室は姫条のことを結構気に入っている

「いつもみたいにノリノリで歌ってくれよ?」

「悪いけど、私いまはしっとりとねっとりと歌いたい気分なの」


姫条はいつもカラオケでは盛り上げ役だ
うまいとか下手とかではなく盛り上げ上手だ

氷室はあまり歌うことは好きではないが
盛り上げ上手の姫条につられてなんだかんだと歌ってしまう

そんな姫条だから、しっとり、ねっとり歌うなんて予想がつかない

どうなるんだと妄想していたら、いつの間にかイントロが流れてきた

こ、これは・・・・・

明らかに失恋ソング、うわ!ベタな歌入れやがった
どうしようか・・・これから2時間、こんなベタな失恋ソングが続くのだろうか
オレはどういう反応をすればいいんだと氷室は困惑した


そんな氷室の心配をよそに姫条が歌いだした


「う・・・・・ま・・・・」


氷室は驚いた
なんだこれ!!
いつもの姫条と全く違う

プロだ・・・今すぐデビューするべきだ!
なんだこいついつもと・・・・


「おまえ!いつもと全然ちがうじゃねーか!」

氷室の叫びを無視して姫条は歌い続けた
氷室の予想通り失恋ソングのオンパレードだが
どれもこれも歌のうまさに胸が締め付けられ
なんだか少し泣けてきた




なんだかんだと2時間
氷室は姫条の歌に感動してしまったのだった



第2話につづく


応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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10:00  |  青春小説1話  |  EDIT  |  Top↑

2012.12.20 (Thu)

青春生き残りゲーム 第1話-27



「普段、男前な姫条が泣く姿って結構貴重だな」
「バカにしてるの?」
「さぁ、それは姫条の考え方次第じゃない?」

憎まれ口をたたきながらも
氷室は私の背中を優しく撫でてくれる
誰かに甘えるって悪くない


「氷室・・・は意外と優しいんだね」
「・・・・それも姫条の受け取り方次第じゃないか?」
「じゃあ、優しい」
「じゃあ、そういうことでいいんじゃない?」
「氷室って優しいけど、ひねくれもの?」
「さあな」

素直じゃないのか、それとも今こうしていることが特別なことなのか
それはわからないけど、少なくとも私はこの優しさに救われている

「ありがとう、氷室」
「素直な姫条って貴重」
「うるさい、バカ」


やっぱり優しいってのは取り消しだ!


第1話終わり おまけに続く


応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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2012.12.18 (Tue)

青春生き残りゲーム 第1話-26

「・・・・・?もしもし?」
「もしもし」
「おまえなぁ、今授業中だぞ」
「じゃあ、なんで電話でるの」
「おま・・・・」

和馬と2人、気が済むまで泣いて
これからもよろしくって握手をした
一緒に教室戻ろう?って和馬は言ってくれたけど
まだ1人でいたくて断った

和馬に好きと言ったことは後悔していない
でも、あぁ、これで完全に失恋したんだと思ったら
また悲しくなって涙が出てきた
1人になりたいはずなのに、1人でいるのがさみしくて
気が付いたら氷室に電話をしていた
授業中だって言ったくせに電話に出てくれるあたり
氷室だって十分お人好しだと思う

「ねえ、苦しいよ・・氷室」
「姫条・・・?どうした?」
「断ち切るって難しいね、ははは、何言ってるんだろ、ごめん、切るわ」
「待て!どこにいる」
「・・・・・なんで?」
「いいから!どこにいるんだ!?」


「屋上・・につながる踊り場んとこ」
「わかった!そこ動くなよ!」

まさか、ここに来るつもりなんだろうか
だとしたらなんで?
氷室からすれば私なんてちょっと仲のいいクラスメイトなだけなのに
あぁ、本当にお人好しだ

遠くから誰かが走ってくる音が聞こえる
階段の手すりから顔をのぞくと
汗をかいて息を切らしている氷室の姿が見えた

「氷室・・・」
「はぁ・・・屋上って意外と遠いんだな」
「なんで来たの?」
「なんでって・・・・あぁ、なんでだろ」
「何それ」

理由もないのにここまで来たわけ?走って?そんな汗までかいて?
「バカ・・・だ」
「バカっていうな、そうだな・・・心配だったからでいいんじゃねぇか?」
「心配って・・・」

はーっと息を吐いて氷室が私の目の前に腰を下ろして
私に目線を合わせると「ほら」と両手を広げた
何してるんだ?という私に「来いって」とわけのわからないことを言う

「こういう時は男の胸で思い切り泣くもんだろ?」
「なっ!なんであんたの胸で泣かなきゃならないの!」
「自分の膝抱えて泣くよりずっといいだろ、いいからほら!」
と強引に私の腕を引っ張って、自分の胸の中に収める
抵抗してみたけど、抱きしめる力が強くて抜け出せない

「暴れるなって、素直になれって」
「・・・・・・・恥ずかしい」
「恥ずかしいか?誰も見てないぞ?」

そういうことじゃないんだけどなって言おうと思ったけど
氷室の体温が心地よくて
もうこのままでもいいやって気になってきた

「制服、洗って返す」
「別にいいって」

「そんなこと気にしなくていいから思い切り泣きなさい」と
今度は優しく頭を撫でられる
それが心地よくて、緊張の糸が切れて
もう出ないと思っていた涙が、堰を切ったようにあふれ出した



つづく


応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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2012.12.16 (Sun)

青春生き残りゲーム 第1話-25

ズキンと大きな音がした
胸が締め付けられる、苦しい
和馬から出る言葉なんて予想できているのに
ダメだな、私は

「・・・ヒメ?」
「私、和馬に親友なんて言ってもらえる資格なんかない」
「どうしたの?何かあった?」

「好きなんだ・・・」
「何が?誰のことが」

「和馬のことが・・・・ずっと好きなんだ!」

目を合わせることができないけど
和馬がどんな顔をしているのかは分かる
驚いてるんだろうな、親友だと思っていた女から
こんなこと言われちゃうんだもの

好きという言葉は、思った以上に重たい
浅くしか息ができない、苦しいのに涙が出ない
でも、ちゃんと言わなきゃだめだ

「だから、今日から本当の親友になりたいんだ」

勇気を出して顔をあげる
思った通りだ、和馬困ってる
ごめんね、困らせてごめん

「だ、めかな・・・」
声が震える、ダメだちゃんとしなきゃダメだ!
和馬は優しいから、気を遣っちゃうから

「ダメなわけない!」
「和馬・・・・?」
「ダメなわけない!どんなことがあったってヒメは親友だから!」
「無理しなくていいよ?私に気を遣わなくていいよ」

両肩をつかまれてグッと距離が近づく

「無理なんかしてない!気だって遣ってない!」
「な・・・んで・・」

なんで和馬が泣きそうな顔してるの

「昨日も今日も明日もずっと、ヒメはオレの大事な友達だよ!親友だよ!」
「か・・・ずま?」
「だからオレは明日も明後日もこれからも、ずっとヒメに話しかけるし、メールだってするし、遊びにだって誘うから」
「うん・・・・うん・・・」
「だからずっと親友でいてよ・・・」

最後は2人とも泣き出してしまった
今日、私と和馬は
本当の親友になった




つづく


応援よろしくお願いします(^▽^)









  


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2012.12.14 (Fri)

青春生き残りゲーム 第1話-24

「ヒメ!こんなところで何してるの?」
「和馬・・・・?あんたこそ何やってるの?もうすぐ授業始まるよ?」
「ヒメこそ、教室戻らなきゃやばいんじゃない?」

屋上で桜を眺めていた
けじめをつける前に心を落ち着かせたかった
心を落ち着かせてそれから和馬への気持ちにけじめをつけようと思ってたのに
どうして今ここに来ちゃうかな

「昨日はごめんね、心配してくれたのに何も言わないで帰っちゃって」
「ううん、まどかも無事だったし、別にいいんじゃない?」
「うん、それは本当によかったんだけどさ、ちょっと気になったことがあって」
「なに?」
「ヒメのことだよ、昨日玲一に泣かされてたってクラスの子が噂してたから気になってて」

あぁ、もう・・・なんで私の心配なんかするんだろう
大事な人ができたんだから私のことなんて気にかけなくていいのに
こういうところが好きで
こういうところがあるから嫌いになれなかった
いや、違うな
私は怖かったんだ
自分の気持ちを打ち明けて、和馬と離れるのが怖かったんだ

「別に氷室に泣かされたわけじゃないよ、目にゴミが入ったのを泣いたって勘違いしたんでしょ?」
「そうなの?」 「そうだよ」
「本当に?」 「何?今日はしつこく聞くな」
「だってヒメ何も言わないから、聞かなきゃ教えてくれないでしょ?」

「教えたら、和馬驚くかもよ?」
「え?驚くようなこと隠してるの?」
「うん、たぶん私のこと嫌になるかも知れない」
「まさか、そんなわけないじゃん」


「だってさ・・・俺たち・・・」


だめだって・・・その先は・・・・
言っちゃだ・・・・

「親友だろ?」



つづく


応援よろしくお願いします(^▽^)









  

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2012.12.12 (Wed)

青春生き残りゲーム 第1話-23

教室のドアの音にびっくりしたのか、相沢がすごい形相で振り返る
そして和馬を見てさらに驚いて目を見開く
突然のことで固まる相沢を無視して和馬はまどかに近づく
「大丈夫?ごめんね・・」と優しくまどかの肩を抱いてそれから
相沢の持っていたカッターを奪い取る

「・・・・なんで、天の橋をかばうの」
「オレの彼女だから、そっちこそ、なんで天の橋さんにこんなことするの?」
「私は別れるってことに納得なんかしてない!それになんで天の橋なんだよ!そんな性格悪い奴と付き合うなんて許せない!」

「性格の悪さについて相沢にとやかく言われたくない」と氷室がつぶやく
それ激しく同意するわ・・・

「天の橋さんの性格が云々とか、相沢には関係ないだろ!オレが好きになったんだ!付き合う理由なんてそれでいいだろ!」
「和馬ぁ・・・・」
「もうこんなことするのはやめて、口で言ってもわからないならさ・・・同じように痛い目見せなきゃわかんない?」

和馬は相沢から奪ったカッターの刃をゆっくりと出して
相沢がまどかにしたように、首元に近づけた
いつと違う和馬とその行動に相沢は怯えて、動くことも声を出すこともできない
これ以上はやばい、止めなきゃ!教室に入って止めようとしたのと同時に

「蒼樹くん!やめて!」とまどかが和馬を制した

「天の橋さん・・・?」
「駄目だよ、蒼樹くん、こんな人のために蒼樹くんが手を汚すことなんてない!」
「でも」
「いい!私は大丈夫」

和馬の表情がいつもの優しいものに変わった
「もうこんなことしないで」と相沢に言って2人は教室を出て行った
私や氷室の存在なんか忘れてるかのように、まどかのほうだけをみて東校舎を後にした
それを見て私も氷室もホッとした
それと同時に和馬がまどかのこと本当に好きなんだという現実を突き付けられた

「けじめ・・・つけなきゃいけないのかな」
「姫条?」
「私、和馬のこと完全に断ち切らなきゃダメだと思う」
「・・・・?なんで急に」
「和馬ともまどかとも・・・私ずっと仲良くしていきたいから」

きっとあの2人は長く続くはずだ
それなら、いつまでも片思いしているなんてつらいだけだ

「姫条がしたいようにすればいいんじゃねーか?」
「そう・・・・じゃあ、とりあえず相沢殴ってきてもいい?」
「だから、好きにすればいいんじゃねー?」

お前のことなんだからという氷室の言葉が
胸に沁みた


つづく


応援よろしくお願いします(^▽^)









  

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2012.12.10 (Mon)

青春生き残りゲーム 第1話-22

東校舎にたどり着くと
2階の一番奥の教室前に和馬が立っているのが見えた
ここにいるってことはまどかを見つけたんだろう
でも、なんで教室に入らないんだろう

大きな声を出したらいけない気がして
なるべく足音も出さずに和馬に近づく

「和馬・・・?」
声をかけても無反応、どうしたんだろうと思って
顔を覗き込む

「!!」

びっくりして後ずさってしまった
眉をひそめて唇をギュッと噛んで、いつもの和馬から連想できないくらい鋭くて
怖い目をしている
そんな怖い顔で何を見ているのか、和馬の視線の先を追って教室の中をのぞくと
窓辺にまどかと相沢の姿を見つけた、相沢の手にはカッターが握られていて
そのカッターの先はまどかの首に当てられていた
予想していた最悪の事態だ

「・・・・和馬と別れろよ」
「そんなこと、あんたに言われたくないんだけど」
「和馬は私と付き合ってたんだよ!それを横からとりやがって!ちょっと男にちやほやされているからっていい気になるなよ!泥棒!」
「あんたがそんな性格だから蒼樹くんはあんたに愛想を尽かしたんじゃないの!」

こんな状況でも、まどかは一歩も引かない
可愛い外見に反して、まどかは結構気が強い
けど、今その気の強さは相手の感情を煽るだけだ
早く止めなきゃとドアを開けようとしたら和馬に静止されてしまった

「和馬・・・?なんで止めるの?」
「これは、俺の問題だから、ヒメは手を出しちゃだめ」
「和馬・・・・」

そう言って和馬は教室のドアを開けた



つづく


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2012.12.08 (Sat)

青春生き残りゲーム 第1話-21

「手がべたべたする」
「だから、悪かったって」
「モロヘイヤジュースやばい、かなりまずいよ」
「だから、買いなおすって」
「うむ、ならば許そう」
「それより、姫条は・・・どうして和馬なんだ?」
「え?」

手洗い場でそんなやり取りをしながら手を洗う
さっきまでの重たい雰囲気はどこかにいって
いつみ見たく話ができているのにホッとしたのに
なんでそんなさっきのことを生し返すようなこというんだろうか

「いや・・あいつ、天の橋さんと付き合う前までいろんなのと付き合っては別れて繰り返してるじゃんか」
「まぁ、確かに・・・最低だよねぇ・・でもさ、いいやつなんだよ、人のこと思いやれるっているか気にかけてくれるっていうか・・」
「まあ、そうだな、気に入ったやつとか好きなやつには優しいよな」
「氷室にもわかる?」
「まあ、だから友達やってられるんだろうな」

好きになったきっかけはきっとそこだ
だらしなくて強引だったけど
そこがあるから今でも好きだと思えるんだ

手を洗って教室に戻る途中
血相を抱えて走る和馬の姿が目に入った
和馬も私たちに気が付いたのか方向を変えてこっちに近づいてきた

「天の橋さん見なかった?」
「見てない・・・っていうか一緒にいたじゃん」
「ちょっと目を離したすきに相沢に連れて行かれたってクラスの子が言ってて」
「えぇ!」

私は和馬の胸ぐらをつかんだ
「なんでそんなことになってるの!ちゃんと見てないの!」
「ごめん!油断してた!!」

ものすごい剣幕でまくし立てる私に驚いた氷室が
「落ち着け!」と私と和馬の間に割って入る
落ち着けるはずがない、だって

「何でそんなにあわてるんだよ」
「あいつ、和馬の元カノってちょっとやばいんだよ・・」

私はセーターの袖を少しまくって氷室にしか見えない角度で
腕に付いた傷を見せた
「・・・どうしたこれ?」
傷はカッターでできたもの
この傷を私に付けたのは「相沢にやられたんだよ」

「なんで、こんなこと・・・」
「すっごいやきもち妬きなんだ、それで仲良くしてる私が気に食わなくてやられた」

和馬には内緒だよとだけ告げて
私は和馬のほうに向きなおした
とりあえずまどかを探すのが先だ

「たぶん、東校舎のほうなら誰もいないし、何かするなら都合がいいかもな」
「そうかも!オレちょっと行ってみる!」

和馬が東校舎に向かって走り出した
和馬、あんなに足速かったんだ・・と感心している場合じゃない
私も行かなきゃ!と走り出そうとしたら
腕をグイっとつかまれて後ろのめりになってしまった
バランスを崩した私の体を氷室が支える

「何すんの!」
「姫条まで行ってどうするんだよ、あいつらの問題だろ?首つっこむな」
「なんで?まどかは私の友達だよ?心配して何が悪いの?」

私の言葉に氷室はあきれた顔をした
「本当にお人好しだ・・・しかたねぇな、行くぞ」と
また氷室は私の腕をつかんで走り出した

「なんであんたまで行くの!」
「ここまで来たら俺もとことんまで首突っ込むわ!」
「はぁ?」



つづく


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2012.12.06 (Thu)

青春生き残りゲーム 第1話-20

無理やり連れてこられたのは
めったに人が来ることがない東校舎の屋上へつながる階段の踊り場だった
結構な距離を走っていたら
だんだん冷静になってきて
さっき氷室の前で泣いたことが急に恥ずかしくなってきた

「氷室・・・ごめん・・・」
「何で謝るんだよ」
「だって、急に泣き出しちゃったし、気を使ってこんなとこまで連れてきてもらって」
「急にしおらしくなるなよ、そもそもつっかっかたオレが悪いんだし」

「それに、泣きたいときは泣けばいいんだし」
「・・・・・でも・・・」

泣いたってどうしようもない
現実は変わらないし
自分の気持ちも何も変わらない
それに、泣かれたって氷室だって迷惑だろうし

何も言わず黙ってうつむいてしまった
沈黙が続く
やばい、気まずいどうしよう
でもなんて言えばいいのかわからない
その沈黙を破ったのは氷室のほうだった

「悪かった・・・・」
「なんで氷室が謝るの?」
「・・・私情が入りすぎた」

小さい声で最後の言葉が聞き取れない
なんて言ったのか気になる
「今なんて・・「手、べたべたするな」
「あ、さっきジュース握りつぶしちゃったから」
「どうりで、洗いに行くか」

聞く隙を与えてくれない、聞くなってことだろうか

「氷室って何を考えているのか掴みづらい」
「オレなんか掴む必要ないだろ」
「そうかもしれないけど、でも」
「姫条はお人好しだよな、絶対いろんなこと損するタイプだ」
「・・・・そこは否定できない」

氷室に手を引かれて
今度はゆっくりと長い廊下を歩き出した




つづく


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2012.12.04 (Tue)

青春生き残りゲーム 第1話-19

一番そばにいるのは私だと思っていた
親友っていう位置にいれば
ずっとそばに入れると思っていた

それでいいと思ってた
ううん、思い込んでた
本当は、ほかの女なんかと付き合ってほしくなかった
和馬に選ばれるのは私であってほしかった

でも、そんなこと言ってしまったら
一緒にいることができなくなるんじゃないか
仮に付き合えたとしても
いつか来る別れを考えたら
今のままがいいんじゃないか
こんなことばかりずっと考えてた

考えて、考えてたどり着いたのは
やっぱり一緒にいられることが一番だってことだったのに

なんでそんなに私の気持ちかき乱すの!
何も知らないくせに
イラつくなんて言われたくない

「う・・・・」

泣きたくない、泣きたくないのに
涙が出てきた
「う・・・・ふぇ・・・」

息ができない、声が出ない
苦しい、苦しい・・・

「姫条・・・」
「・・・・うぅ・・・・」

遠くから人の声が聞こえる
やばい、こんな姿誰にも見られたくない
早くここから逃げなきゃ、でも息が苦しくて動けない

「・・・・行くぞ!」
「・・・・!?」

氷室に腕を引っ張られて無理やり歩かされた
「・・・どこに・・・」
行くの?という私の声は
授業開始のチャイムにかき消されてしまった



つづく


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2012.12.02 (Sun)

青春生き残りゲーム 第1話-18

「氷室さぁ・・・この間からやたらとかまってくるけど、なんなの?」

本当、なんでこんなにかまってくるんだろう
朝から叫ぶわ、引っ張ってくるわでノドが乾いてしまった
とりあえず水分補給をして、それからゆっくり氷室を問い詰めて
そして変なことを言わないように釘を刺さなきゃ

氷室に背を向けて自販機にお金を入れると
後ろから手をつかまれて勝手に動かされて
ピッと自販機のボタンを押されてしまった

「これオレのおすすめ」
「・・・・・なにこれ・・・」

出てきたのは“モロヘイヤ牛乳”
なにこれ?飲んで大丈夫なの?


「姫条ってさ・・・何がしたいの?」
「何って?」

「なんで好きな男の恋愛の世話なんかしちゃうの?不幸な自分に酔いたいの?」
「・・・・?」
「それとも結構軽い気持ちなの?姫条の好きってものは」

は?何それ
何でそんな風に言われなきゃならないの

「オレさ、そういうの見ててイライラするんだよね」

イライラする・・・なんであんたがイライラするの
あんたには関係ないことじゃん
私がどうしようと、氷室には一切関係ないじゃん
私の気持ちも知らないで勝手なこと・・・

「なんで黙るんだよ?言いたいことあるなら言えよ・・・」

今日3度目の暴力を氷室に振るう
パーで顔面を思い切りたたいた
「おまえ!口より先に手を出すのやめ「うるさい!」

「あんたに・・・・あんたに私の気持ちなんか絶対わかんないよ!」




つづく

WEBコンテンツの青春小説大賞終わりました
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テーマ : 自作小説 - ジャンル : 小説・文学

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