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2012.11.30 (Fri)

青春生き残りゲーム第1話-17


つかんでいた氷室を開放して
2人のほうに体を向けなおす
うん、思ったより大丈夫だ笑える

「まどか・・・よかったね!まどか和馬のことちょっと気になってたもんね?」
「ななちゃん!それは言っちゃだめだよ!」
「えぇ!本当?天の橋さん!」

えへへと照れ笑いする和馬
あんな嬉しそうに笑う顔初めて見た
和馬にあんな顔させるなんて
いいな、まどか
でも、そんなこと思ったって絶対に言えない
私が言えるのは
「へらへらして、変な顔」
憎まれ口くらいだ

「えぇ!オレ変な顔してる!?」
「大丈夫だよ!蒼樹くん!変じゃないよ!」


「そういう姫条は目の下クマで変な顔」
こいつ・・・懲りないな

今度は脇腹を殴ってやった
「うぉ!」とうずくまった氷室の首根っこをつかんで
「ノド乾いたから自販行ってくるー」と
氷室を引っ張って教室を出ていくことにした

ダメだ、和馬とまどかの前に氷室なんておいておけない
余計なことを言いそうで怖い!

はぁぁぁぁと深いため息をついて
自販までの道のりを氷室を引きずりながら歩いて行った


つづく


応援よろしくお願いします(^▽^)









  

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2012.11.28 (Wed)

青春生き残りゲーム第1話-16


朝学校に行ったらすでに
和馬とまどかが付き合いだしたって
うわさになっていた

私のクラスも例外なく2人のことで盛り上がっている
「かわいい人にはかっこいい人がつくのね」
「あぁ、天の橋さん・・・男はやっぱり顔ですか?」と
それぞれのファンが落ち込んだり、泣いたりしている
ミスターとミスのカップルだもんな
そりゃ盛り上がるに決まっている

なぜか「和馬が天の橋さんと付き合っているってことは姫条は今フリー?だったらオレとかどう?」って変な冗談を言うやつもいた

はぁ、この話題早く収まらないかなぁ・・・

「でもさ、和馬くんの前の彼女・・・相沢さんだっけ?」
「うんうん、昨日廊下で大号泣、蒼樹くんにフラれたからだったんだね」
「あの人・・・このまま大人しくしているタイプかなぁ?天の橋さん危なくない?」

クラスの女子も何やらひそひそ話している
こりゃ当分収まらないかも
なんてぼんやりとクラスの様子を眺めていたら

「目の下にクマ!」といきなり氷室が私の視界に入ってきた

「わぁぁ!!」
びっくりして、つい昨日と同じ場所にまたアッパーをくらわせてしまった
でもこれは氷室が悪い、うんそうだ

「急に出てくるな!びっくりするでしょ!」
「姫条がボケっとしてるだけだろ?」

「だいたい、姫条が悪いだろ?なんであの2人がうまくいくようにしちゃったんだよ」
「うるさい・・・」

「余計なことを言う口はこれかぁぁ!ふさいでやるわ!」

右手で思い切り氷室の顔をつぶす
なんかギリギリって音がするけど気にしない

「痛い!なにこれ!地味に痛い!」
「ふん!あんたには地味な痛みがお似合いよ!」
「意味わかんない!」


昨日からイラつかせるな!
なんでこんなに私に構うんだろう、氷室

「ヒメ!何してるの!」
「氷室に何かされたの!!」

和馬とまどかが私と氷室のやり取りに驚いて教室に入ってきた

「何もされてないよ?遊んでいるだけ」
「おまえら・・・どっちでもいいからオレの心配しろよ」


つづく


応援よろしくお願いします(^▽^)









  

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2012.11.26 (Mon)

青春生き残りゲーム第1話-15

家について家事をする
この時間が一番落ち着く
忙しいと余計なこと考えなくていいし
料理をしてるとストレス発散になる

我が家はお父さんと私の2人暮らしだ
大人の事情というやつで
私が4歳の時に両親が離婚した
おかげで家事が日課になってしまった

ま、好きでやっていることだし文句はないけれど
そろそろお父さんも再婚すればいいのにな・・と思っている

掃除機をかけて、皿洗い
あぁ、ごはんも作らなきゃと忙しくしていると
ポケットからメロディーが流れてすぐに切れた
メール・・・しかも和馬からだ

きっと、今日の報告だろう
泡だらけの手を洗って携帯を取り出す

「・・・・そっか・・・そうだよね」

SUB:やった(^▽^)

本文:天の橋さんに告白したらOKもらっちゃった!
ヒメのおかげだよ!ありがとう


“よかったね”と絵文字も顔文字もないシンプルなメールを送り返した

そのあとすぐ、まどかからも同じようなメールが届いた
好きな人と大事な友達がうまくいったんだ
明日会ったらちゃんとおめでとうって言わなくちゃ



つづく


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2012.11.24 (Sat)

青春生き残りゲーム第1話-14


『付き合っている』
いままで散々聞かれたことなのに
まどかに聞かれるとうまく返事ができない
違うと言えばいいのだけど
はっきりと否定もしたくないと思うのは
和馬がまどかを好きだからなんだろうな

でも
「ううん!付き合ってないよ!」

和馬が明るい声で否定する
分かっているけどきついな

「俺らはね、親友なの!男女の仲とかそんなんじゃないの!」


そういって、私の肩に手を回す
和馬にとってはただのスキンシップでも
私は、その行動一つ一つに、いつもどきどきしてる

けど、私がこんなこと考えているなんて
絶対に悟られちゃいけない

「親友というより手のかかる弟って感じかな?」

ワハハって笑ってみせると
みんなもつられて笑う
そのほうがいい
変に自分の気持ちを知られないほうがいい

思ってもいないことを口にする
みんなが笑えば一緒に笑う

こんなことも
もう慣れてしまった
自分が悲しい・・・・

「あーほら!とっとと帰んな!」と2人の背中をぐいっと押した

「あ、うん・・・じゃあ、また明日ねヒメ」
「ななちゃんバイバイ」


やっと目の前から2人がいなくなって
今度こそホッと一息つけると思ったのに

「親友なんだ」

あぁ、氷室がまだいたんだ

「和馬がそう言っているんだから、それでいいんだよ」

それで和馬がいいなら、それが一番いいんだ
ずっと自分にそう言い聞かせているんだから
変に心をかき乱さないでほしい

「あっそ・・・姫条ってあれだな」
「何?」
「ドMだな」
「そういうあんたは暇人だね!!」

力を込めて氷室の背中を一発打った
あぁ、もう!
氷室って本当一言余計だ!


つづく


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2012.11.22 (Thu)

青春生き残りゲーム第1話-13

体中の血液が顔に集中する
効果音をつけるなら「カーーーーーッ」っていう感じだ

氷室に気づかれている恥ずかしさで
思わず氷室の顎にアッパーをくらわせてしまった

ボカっといういい音とともに氷室が廊下に倒れてしまった

「ヒメ!何してるの!」
「ななちゃん!どうしたの!」

和馬とまどかが同時に叫んで
私に近づいてきた

「何かされたの?玲一に?」

「おい、何かされたのはオレのほうだ」

「玲一が何かしたからヒメが怒ったんだろ!」

そんな私たちのやり取りを見ていたまどかが
「蒼樹くんとななちゃんって、付き合ってるの?」
という質問をして

私たち3人は固まってしまった



つづく


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2012.11.20 (Tue)

青春生き残りゲーム第1話-12

「うわっ!何やってるの!」

一通り仕返しを済ましたところにまどかがやってきた
何も知らない人から見たら
私が氷室をいじめているようにしか見えない図になっているだろう
まどかが驚くのも無理はない

「まどか?何?まだ帰ってなかったの?」

「うん、ななちゃんの用事がないなら一緒に帰ろうと思って」

「そうなの?だったら・・・・・



和馬がまどかに用事があるみたいだから一緒に帰ってあげてくれない?」


「「え?」」

私の言葉に、まどかと和馬が同時に驚いた声を上げた

「ヒ、ヒメ?ちょっと」

私の腕をつかんで和馬が廊下の隅に連れて行く
「何?今の・・・・」
「何って、チャンスを作ってあげたの!」
「でも・・・」
「こうでもしなきゃいつまでも告白しないでズルズルしちゃうでしょ?」
「・・・・うぅ」

なんでこんな自虐的なことをしているんだろうと思う
でも、遅かれ早かれ和馬とまどかが付き合うことになるのなら
さっさとくっついてほしいと思う
そのほうがあきらめがつくというものだ

「じゃあ、まどかよろしくね?」と和馬の背中を押してまどかの前に差し出す

「う・・・うん・・・」

「あの、急にごめんね?」ともじもじしながらまどかに頭を下げている
「とりあえず帰ろうか・・・私教室に鞄おいてきて」
「あ、オレもだ、じゃあとりあえず教室に・・・」
お互いなんだかぎこちない感じだが
まあ、そのうちなんとかなるだろう

やれやれとため息をつきながら2人を見ていると
「いいのか?」ボソッと氷室がつぶやいた

「は?」

「だって・・・姫条って和馬のこと好きなんだろ?」

「はぁぁぁぁ!!!」

その言葉にびっくりして氷室の口を思い切りふさぐ
私の叫び声にびっくりした和馬とまどかもこっちを向いた

「な・・・にを・・・」

口をふさいでいる私の手をゆっくりはがして

「大丈夫、オレしか気づいてないから」と私の耳元で
私にしか聞こえない声でそうつぶやいた


つづく




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2012.11.19 (Mon)

青春生き残りゲーム第1話-11

「姫条先輩!これ読んでください!」

放課後、廊下で知らない後輩に呼び止められ
目の前に手紙らしきものを突き出された

「・・・・?」

「お願いします!読んでくれるだけでいいんです!」

「えっと・・・私に?」

「そうです!姫条先輩にです」

ありがとうと受け取ると
後輩は足早に去って行った
なぜかわからないけど、私は後輩の女の子に人気がある
頼りになるとか男らしいとか言われるんだけど
なんでだろう・・・・
そういえば、昨年ミスター3に選ばれたあたりから増えた出したような・・・


「さすが姫条」

わざとらしい拍手とこの声

「氷室?」

「相変わらず後輩にモテるな、さすが北高男前ランキング3位だけある、な?和馬」

「オレに話を振らないでよ!」

氷室はこのネタで私をからかうのが好きだ
私が男前ランキングに入ってしまったのを気にしているのを知っているくせに
ムカつく
仲はいいけど、こういうところがちょっとムカつくんだよな
一言余計っていうか・・・
とりあえずへらへら笑っている氷室の背後に回り
思いっきりかかとをガリっと踏んでやった


「いたっ!痛い!今かかとザリってなった!」

「ふふふふふ、自分が上位に入れなかったからって嫉妬してるの?男の嫉妬は醜いよ?氷室くーん!」

「こらー!ヒメ!その辺にしなさい!」

「和馬は黙ってて!」


痛がる氷室に何度もザリザリかかとを踏んでやる
ちょっとだけ・・八つ当たりも入っているけど
まあいいか



つづく



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2012.11.17 (Sat)

青春生き残りゲーム第1話-10

私はあまり交友関係が広いほうではない
クラスの人とは分け隔てなく接しているとは思う
それなりに仲良くしている人もいる
和馬のファンからは嫌われているけど
幸いうちのクラスの女子はそこまで和馬大好きって人はいないから
まだ助かっている

そんな私にも「親友」と呼べる人が2人いる

1人目が有沢香奈ちゃん
才色兼備!という言葉がぴったりの成績優秀で顔もかわいい
本人は胸がないのを気にしているけど
私からすれば背が高くてうらやましい限りだ
贅肉を少し分けてあげたい

もう1人が天の橋まどか
この子が和馬の好きな人

まどかはとにかくかわいい
もうお人形さんみたいにかわいい
去年の文化祭でミス北高に選ばれちゃったのだ
ちなみにミスター北高は和馬だったんだよね

え?私?
なぜだか知らないけど3位に入ったミスもミスターも

え?なぜミスターに入ったのかって?
そんなこと私が知りたいよ!

まあ、そんなことはどうでもいい
あの頃から和馬の友達と私、まどか、香奈ちゃんで遊びに行くことが増えた
2人が仲良く話しているのも何度も見た

お似合いだよね、ミスターとミスでさ
それに、まどかはいい子だ
他の人から見たらどうか分からないけど
私にとってはすごくいい子
だからさ、和馬が好きになるのもわかる

でも
それでも、嫌なものはやっぱり嫌だ



つづく



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2012.11.15 (Thu)

青春生き残りゲーム第1話-9

好きな人ができた・・・・
和馬に?
今まで、好きな人なんてできたことないのに

「誰?」

「ヒメの・・・友達の・・・・」







用事ができたと学校で和馬と分かれた
教室に戻って自分の席に座って
さっきの和馬とのやり取りを思い返す


「ヒメの友達の天の橋さんが・・・好「そうなの!」

「そっか、それで私に協力してほしいって思ってるんでしょ?」

わざと言葉を遮った
和馬から「好き」の文字を聞きたくなかった

だって、今までいろんな人と付き合ったくせに
誰のことも好きだなんて言ったことなかったのに

どうして・・・よりによって
初めて和馬が好きになった人が

私の友達なんだろう





気が付けば日が沈んで空が暗くなっていた
そろそろ帰ろうと思って教室を出ると
同じクラスの男子と出くわした

「こんな時間まで何やってるんだ?」

「氷室こそ、なんでまだ学校にいるの?」

出くわしたクラスメイトは氷室玲一
1年生のころから同じクラスでしかもお互い和馬の友達ということで
なんとなく仲良くなった

「オレは担任に呼び出されたの、雑用の手伝いだよ」

「仕方ないよ、うちの担任人使い荒いから」

「それより・・さっき和馬と歩いていくの見たんだけど?一緒じゃないのか?」

「あ・・・うんちょっとね」

「ケンカでもしたのか?」

「まさか、和馬となんてケンカにならないよ」


和馬とケンカになんてなるわけない

「姫条・・・?」

「なんでもない!また明日!バイバイ氷室」

「おい・・・」

何かを言いかけている氷室を無視して
階段を駆け下りる
多分、私は今すごく情けない顔をしているはずだ
こんな顔、誰にも見せたくない



つづく




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2012.11.13 (Tue)

青春生き残りゲーム第1話-8

和馬を好きだと気づいてから
最初は誰かに告白されたとか付き合いだしたとか
そういう話を聞くと落ち込んだりもしたけど
こう何年も続くとね、傷もつかなくなってくる
またか!って思うようになる

どうせ今回も
ほかの人に告白されて
相沢じゃなくて、こっちでいいかーとか思ったんだろう

「で?相手は誰?」

「相手って?」

何きょとんとした顔してんだ、こいつ!

「だから!誰かに告白されたから、相沢さんと別れたんでしょ!で?今度は誰と付き合うの?」

「まだ誰とも付き合ってないよ?そもそもまだ片思いの段階だし」

「ふーん、そう・・・・・・・・へ?」


誰とも付き合ってない?
それよりも今「片思い」って言った?


「和馬が、片思い?」

「うん、変かな?」

「変だよ!誰?誰に片思いなんかしてんの?」



つづく



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2012.11.11 (Sun)

青春生き残りゲーム第1話-7

予想外の言葉来た!
なんて恥ずかしいことを言うんだこの人
「友達になろう!」なんて言われたことない!

「な、なんで私が蒼樹くんと友達にならなきゃ・・・」

「だって、友達だったら相談しても変じゃないでしょ?」

「それは、今いる蒼樹くんの友達のことであって!私と新たに友達になる必要ないでしょ!」

やばい、顔が熱い
動悸もしてきた、なんだこれ

「うーん、友達はいるけど、こういうことを相談できる友達はいないんだよね」

「何それさみしい・・・」

まぁ、人のことは言えないけど
私もこれといった深い友達はいないけど

「でも姫条さんにはなんでも話せそうな気がする!」

「何それ、何でそうなる!」

「なんだろう、すっごく仲良くなれそうな気がする」

「・・・・・・!」


また!この人はなんでこんなことさらっと言えるんだろう
顔が熱い!恥ずかしい!

「友達になれるまでオレがんばるよ!」

「はぁ!」

なんだかもう、面倒になってきた
きっと断っても、しつこく私が「いいよ」というまでついてきそうな気がする

「もう好きにしたらいいよ」

はぁっとため息をつく私とは裏腹に
両手をあげて喜ぶ和馬

「今日からオレのことは和馬って呼んで!オレは・・・そうだなぁ・・・ヒメ!って呼ぶ!」

「はぁ!やめてよ!恥ずかしい!」

「だって、姫条で姫って字使ってるし、ヒメでいいじゃん!」

「はぁ、もう・・・勝手にしてよ」


このころから振り回されてるんだよな和馬には
そしてこのころから
少しずつ、和馬のことが好きになっていったんだろうな


つづく



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2012.11.09 (Fri)

青春生き残りゲーム第1話-6

そんな私の気苦労も知らずに
和馬はなんだかいろいろ話し出した

あの彼女と別れる理由とか
先輩から告白されてどうしようとか
そんなどうでもいいことばかり

聞けば聞くほど和馬はどうしようもない
けど、なんていうか悪い人ではないとは思った
えーっとあれだ
断れない人なんだな、うん
でもな・・

「蒼樹くんさぁ、そんなことしてたらいつか女に刺されるよ?」

「うん、でもその時は姫条さんに護ってもらおうかな?」

「・・・・・・はぁ?」

「あ、危ない目に合わせるとかそういうことじゃないよ!」

「いや、そういうことじゃなくてさ、なんで私が蒼樹くんを護らなきゃなんないのさ」

「だって、前から思ってたんだけど、姫条さんってなんか頼りになる感じなんだもん」

だもん!じゃないよ!かわいいな!

へ?かわいい?なんでそんなこと思った?
いや、かわいいとかそんなのはどうでもいいんだよ
ここは絶対に流されちゃだめだ!

「私はもうこれ以上蒼樹くんに関わりたくないんだけど」

「相談に乗ってくれるだけでいいよ?」

「そんなの自分の友達にでもしてよ!なんで私なの!?」

流されるな私!気を強くもて私!
この人はいい人だけど、いい人がゆえに女にだらしないんだ!
こんなだらしない人に関わったら
あとあと面倒なことがやってくるぞ!

「じゃあ、友達になろうよ!」

「はぁ?」



つづく


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2012.11.07 (Wed)

青春生き残りゲーム第1話-5

「す、すごいね!姫条さん!」

「すごくない、それじゃあ私はこれで!」

もうこれ以上関わりたくない
走り去ろうと思い、和馬に背を向けて走り出そうとしたら
腕を強くつかまれた

「な・・・・に?」

「迷惑かけたからジュースでもおごるよ!一緒に帰ろう?」

「いや、本当にいらないから!」

もう和馬に関わりたくない!
つかまれた腕を外そうとしても力が強くてはずれない

「・・・・迷惑?」

「迷惑って・・・そりゃ」

迷惑だよ!って言いたかったのに
捨てられた子犬のような目をして私をじっと見るから
つい・・・つい・・・

「迷惑じゃないけど」と流されるまま和馬と一緒に帰る羽目になった



コンビニでジュースを買ってもらい
近くの公園で飲むことにした
コンビニですぐ解散しようと思ったけど
和馬に強引に連れられてしまったのだ
こんなところ、クラスの人にでも見られたら
翌日変な噂をたてられるに違いない
それだけは絶対に嫌だ!
できるだけ顔を隠してよう

はぁ、いつになったら解放されるんだろう





つづく


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2012.11.05 (Mon)

青春生き残りゲーム第1話-4

私が和馬と知り合ったのは
中学生の時
1年生のころから同じクラスだけど
口をきいたことはなかった

入学したての頃は小さくて
目立たない男子だったのに
2年生に上がるころには
背も高くなって、顔もはっきりしてきて
急にモテだした

そのころから和馬の周りには女のうわさが付いて回るようになった
でも私には関係ないことだった

はずなのに

見てしまったのだ
いわゆる修羅場ってやつを

夏だったような気がする
部活もないし、暑いし早く帰ってアイスでも食べようと思っていたとき
廊下の真ん中で和馬と彼女らしき人が揉めていた

絶対別れない!と泣き叫ぶ彼女が和馬のほほをぶった
びっくりして目が離せないでいた私は、最悪なことにぶたれた和馬と目が合ってしまったのだ

「あ、姫条さんだ♪今帰り?」

「・・・・・・蒼樹・・・くん?」

この修羅場でなんでそんなノー天気でいられるの!

だめだ、一刻も早くここから去らないと
すぐに和馬から目をそらして
「じゃあね」と足早にその場を去ろうとしたら


「まさか!あんた姫条と付き合うから私と別れるって言ってるの!?」と
とんちんかんなことを和馬の彼女が言いだした

はぁ!何それ!
なんで今ちょっと言葉を交わしただけでそんな風に思えるんだ!

「ちがうよ!姫条さんは関係ないよ!」

という和馬の言葉を無視して
彼女は私の胸ぐらをつかんで詰め寄ってきた

「ちょっとかわいいからって調子に乗るな!」だの
「泥棒猫」だの
「ヤリマン」だの
低レベルな悪口を言いだすから
つい、そう・・・本当につい
彼女を放り投げてしまったのだ

やりすぎたとは思うけれど、後悔はない


つづく


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2012.11.03 (Sat)

青春生き残りゲーム第1話-3

巻き込まれる理由で多いのは
自分と別れるのは、和馬が私と付き合うからじゃないかって思うらしい
彼女がいない期間は、普通に一緒に帰ったりするし、話もする
「和馬!」「ヒメ!」って呼びあうし
だからそう思われても仕方ないのだけど


けど、本当にそれだけなのだ
和馬にとって私は友達、いや・・・・
親友なのだ

和馬は何かあるとすぐに私に相談をする
今みたいに別れたとか新しく付き合いだしたとか
もう細かいことまで全部報告してくる
だから知らないことなんてあまりないんじゃないかというくらい

それと逆に
和馬は私のことをよく知らないと思う
和馬が自分勝手とかいうわけじゃない
私が何もしゃべらないだけだ

なんでって?
だって、ばれたらいやじゃん
私が和馬を好きだということを



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2012.11.01 (Thu)

青春生き残りゲーム第1話-2

「相沢さんと別れた・・・・・!?」

春は出会いと別れの季節
それはもういい!そんなことはもういい!

「うん、別れた」

あっけらかんと笑うこの男
実はこの相沢さんという彼女はこいつの11人目の彼女だった
しかも付き合いだしたのはほんの1か月前
それも、突然「付き合うことになった」って報告された

しかも聞いて、みんな聞いて!
こいつ、告白されたら彼女がいても
別れて告白してくれた奴と付き合っちゃうようなバカなの!
告白されるとね、「あ、この人でもいいかな?」って思っちゃうらしいよ!

本当にバカ!

あっけらかんと報告されて
にこにこ笑う和馬に腹が立ったから思い切り頭をたたいてやった

「痛い・・・・」
「痛くしたから」
「ひどい」
「ひどくない!久しぶりに一緒に帰ろうなんていうから、なんなのかと思えば、やっぱり別れたって話だったからあきれたの!」
「なんでわかったの?」
「わかるよ!あんた彼女できたら基本的に学校で私と話しないでしょ!」

和馬は彼女ができると私と学校で話をしなくなるどころか
必要最低限の接触をしてこない
メールをしたり、休日にあったりはするけれど
学校では絶対に話をしない
それは和馬なりの私への配慮だ
彼女が嫉妬して私に危害を加えないための優しさだ

その優しさを知っているのはごく一部の人間だけで
和馬がモテる要素はほかにある
まず、外見!身長も高いし、何より顔がいい
髪はさらさらだし、ちょっとたれ目がかわいい!とかなんとかで
女子から人気がある
あとは愛想の良さだと思う
嫌な顔なんかめったに見せない、いつも笑ってて友達も多い

だけど、恋愛にだらしないのはどうかと思う!

「あんたね!相沢さんと付き合ったのって1か月くらい前でしょ!しかも相沢さんと付き合うのも大変だったじゃん!その前の彼女、なんだったっけ・・・」

「佐々木さん?」

「そう、佐々木さん!って名前なんかどうでもいいのよ!その人と別れるのだって大変だったじゃない!私なんか関係ないのに巻き込まれたじゃない!」

そう、和馬の恋愛のだらしなさは尋常じゃない
毎回、毎回、なぜか私は巻き込まれてしまうのだ

そのたび彼女たちの誤解を解くという作業をしなければならない
その佐々木さんも例外なく、私と和馬のことを疑ってきたので
一生懸命誤解を解いた
期末テストの真っただ中だというのに

そのことも忘れてこいつは!

「いったーい!!!!!」
「うるさい!バカ!バ和馬!」

さらに頭に来たので、もう1回
思い切り頭をたたいてやった




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